Round3 HOKUSEI Circuit 三重県


当初予定されていた開催日が雨天だったため、延期となりPGTC最終戦間近の11月3に予定通り開催された。ただ、今回も天候は怪しく雨が危ぶまれたが、決勝開始までなんとか無事にレースは進行した。

事前エントリーでは総勢80名を超える参加が見込まれたが、天候不良を理由に参加を断念する遠方からの選手も見られた。それでも60名を超えるエントリーがあり、各クラスで熱いレースが展開された。


予選第1ラウンド(5分間)
エキスパートクラス
さすがはエキスパートクラスという走りで各マシンは19秒台のラップタイムで周回を重ねる。序盤に松田拓海選手(NT1/Picco)がトップタイムを出すが、レース後半にミスして脱落。その後、ガス欠でゴールできず。トップグループを走行していた佐橋兄弟(S747/Picco)、そして高畑翔暉選手(R4SP/O.S.)がトップ争い。この3台が順位を入れ替えながら5分を完走し、高畑選手が佐橋兄弟を抑えて16周5分15秒228でトップゴール。続いて佐橋祐也(兄)選手が16周5分15秒326と高畑選手に僅差で破れて2番手でゴール。3番手には横山慎之佑選手(NT1/O.S.)が16周5分16秒362でゴール。トップ争いをしていた佐橋忠彦(弟)選手はガス欠でゴールできず。

オープンクラス
1組目
PGTCにほぼ毎戦出場し、実力を上げてきた中学生ドライバーの神田侑輝選手(NT1/RB)が序盤からトップタイムでレースをリード。そして、奥村浩之選手(MTX5/Nova)、開地範之選手(S747/RB)と続く、安定した走りでトップを走行する神田選手であったが、レース後半にマシントラブルで首位から脱落。代わって奥村選手がトップとなる。その後、追い上げてきた上村二郎選手(S747/O.S.)が2番手に浮上。そして5分を経過してトップから奥村選手(15周5分18秒842)、上村選手(15周5分19秒143)、開地選手(15周5分19秒616)が順次ゴール。

2組目
ベテラン渡辺英男選手(R4/O.S.)がレース開始からこの組では唯一の19秒台のベストラップを記録してトップを走行。続いて森谷将選手(NT1/Nova)、小林広紀選手(HK-1/RB)と続く。上位3台が抜け出る中、4番手を鳥井涼平選手(R4SP/O.S.)と原田博志選手(S747/Picco)が順位を入れ替えながら争う。トップを走行する渡辺選手はベテランらしくミス無く安定した走りで5分を完走し15周5分3秒812でトップゴール。2番手を走行していた森谷選手も渡辺選手を追い抜くことは出来なかったがミス無く完走して15周5分5秒648、続く小林選手も完走して15周5分14秒483でゴール。4番手争いは鳥井選手が制して15周5分15秒455でゴール。

3組目
NT1/Piccoをドライブする石川県から参加の山内宏一選手がレースをリード。20秒台中盤で安定したラップタイムで周回を重ねる。その後ろでは大西裕一郎選手(HK-1/RB)と若手ドライバーの遠藤凛選手(R4/O.S.)が2番手争い。レース後半になるとトップを走行していた山内選手が痛恨のタイムロスでトップを遠藤選手に明け渡すことになる。遠藤選手は山内選手に0.3秒差を付けて15周5分14秒598でゴール。そして山内選手、大西選手(15周5分16秒249)がゴール。

4組目
今回開催地である地元、中京から参加の稲垣正義選手(NT1/RB)と杉浦諒選手(MTX5/Picco)が序盤からトップタイムを争う。その後ろでは静岡から参加の寺田正幸選手(R4/O.S.)と石川から参加の坂本稔選手(NT1/Picco)が3番手争い。その後、寺田選手はトラブルを抱えて3番手争いから脱落。トップ争いは稲垣選手が制して15周5分7秒497という好タイムでゴール。2番手には杉浦選手が15周5分8秒364、3番手に坂本選手が15周5分15秒312でゴール。

5組目
今期、TGゴムタイヤクラスでも好調を見せる澤田勇樹選手(MTX5/Nova)が順調に確実な走りで序盤から好タイムで周回を重ねてトップを走行。大東肇選手(HK-1/Nova)、武田悟志選手(S747/O.S.)といったベテラン勢が澤田選手を追うが、澤田選手は確実に後続を引き離して15周5分4秒859というオープンクラス総合2番手のタイムでゴール。続いてゴールした大東選手は15周5分9秒838、武田選手は15周5分13秒194。

TGゴムタイヤクラス
1組目
オープンクラスで好結果を記録した澤田勇樹選手(MTX5)が、このTGゴムタイヤクラスにおいても序盤から21秒台の好タイムをマークして他車を寄せ付けずトップを走行。2番手を寺部泰三選手(NT1)が追うが、澤田選手のペースは一向に衰える気配は無く淡々とハイペースに周回を重ねノーミスで14周5分20秒843でトップゴール。続く寺部選手は途中のタイムロスが響き、14周をカウントすることは出来なかったがそれでも13周5分0秒352というこの組の2番手タイムでゴール。3番手には長野県から参加の大久保順一選手(NT1)が13周5分15秒825でゴール。

2組目
開地範之選手(S747)、薄井一重選手(NT1)が序盤でリタイヤし、中野晃選手がこの組のレースをリード。続いて岸本浩一選手(NT1)と紅一点の伏本祐美子選手(V-one)が続く。中野選手は順調な走りを続け、難なく13周5分2秒809でトップゴール。続いて、伏本選手が岸本選手を抑えて2番手でゴール(13周5分8秒282)。3番手に岸本選手が13周5分13秒379でゴール。

予選第2ラウンド
エキスパートクラス
1ラウンド目は高畑選手にトップを抑えられたが、この2ラウンド目では他の選手が逆転を狙い、序盤は佐橋(弟)選手と横山選手がレースをリード。そして高畑選手が続く。その後、佐橋(兄)が追い上げて上位4台がトップ争いとなるが、レース後半に佐橋(弟)がガス欠でストップ。トップから佐橋(兄)選手、高畑選手、横山選手の順となり、佐橋(兄)選手が16周5分12秒042とエキスパートクラス総合トップタイムでゴール。続いてゴールした高畑選手も16周5分13秒201と自身の記録を大きく更新。3番手の横山選手は16周5分13秒353でゴール。

オープンクラス
1組目
路面コンディションが向上し大きなタイム更新が期待される中、もっとも競争の激しいオープンクラスの第2ラウンドがスタート。まず、第1ラウンドを走行できなかった小口和馬選手(HK-1/Picco)がスタート直後から首位を走行。続いて神田選手、奥村選手が続く。トップの小口選手が他の選手から抜け出たペースで周回を重ねて5分間を完走。15周5分06秒337でトップゴール。神田選手、奥村選手もミス無く予選の5分間を走り抜いて15周5分11秒945、15周5分13秒071とそれぞれゴール。1ラウンド目で上位ゴールした上村選手、開地選手はこのラウンドでは奮わず記録更新には至らず。

2組目
渡辺選手、森谷選手がレースをリードし、小林選手が続くという第1ラウンドと同じような形でレースが進行。トップの渡辺選手はベストラップも前ラウンドのタイムを更新し好調にリード。後続の森谷選手、小林選手も同様にベストラップを更新。レースはその後、大きな展開もなく、渡辺選手がそのまま15周5分01秒348でゴール。続いて2番手を走行していた森谷選手が15周5分3秒597、3案手に小林選手が15周5分8秒736でゴールし、それぞれ自身の記録を更新。

3組目
遠藤選手が序盤のレースリーダーとなり順調に周回を重ねていたがレース中盤に大きくタイムロスしてトップの座を後続の大西選手に簡単に譲ってしまうこととなる。大西選手の後ろでは山内選手と足立幸雄選手(NT1/RB)が激しい2番手争いを繰り広げていた。トップとなった大西選手はそのままミス無く15周5分11秒155と自身のタイムを大きく更新してトップゴール。2番手争いはわずか0.5秒差で足立選手が山内選手を制して15周5分15秒というタイムでゴール。

4組目
第1ラウンドではこの組をトップゴールした稲垣選手が、この第2ラウンドで杉浦選手とトップ争い。両者ともベストラップがほぼ同じの20秒010(杉浦)と20秒019(稲垣)。そんな両者は杉浦選手が先頭を走る形でレースが進行。3番手に寺田選手、4番手に中野選手がレース中番に後方から追い上げてくる。トップの2台の差は序盤から広がることなく、また縮まることもなく2台のマシンは周回を重ねる。結局、5分を経過して序盤からトップを走行していた杉浦選手が、このラウンドでは稲垣選手を抑えて自身の記録を更新する15周5分4秒907でゴール。杉浦選手は15周5分7秒605でゴールし記録更新ならず。3番手にゴールした寺田選手は15周5分18秒961でゴールして大きくタイムを更新し、
総合順位を大きく上げた。

5組目
澤田選手と大東選手がスタート直後から熾烈なトップ争いを繰り広げる。序盤、3番手を走行していた武田選手以下がどんどん上位2台に引き離されていく。レースをリードする澤田選手と大東選手は常にコンマ数秒差で周回を重ねていったが、レース後半に澤田選手が大東選手との差を広げそのまま15周5分5秒630でトップゴール。大東選手は15周5分7秒879でゴール。続いて3番手は武田選手が堅実な走りで完走して15周5分11秒910と自己タイムを更新してゴール。

TGゴムタイヤクラス
1組目
神田選手が澤田選手を抑えて序盤からレースをリード。タイム差を次第に広げながら神田選手がトップゴールを狙う。しかし、神田選手がレース後半に大きくタイムロスしてしまい、澤田選手がトップとなる。そのまま澤田選手が14周5分15秒685で自己タイムを大きく更新してトップゴール。神田選手もタイムロスをしたものの14周5分18秒112とまずまずのタイムを記録。3番手には津曲亮一選手(MTX5)が13周5分10秒532でゴール。

2組目
第1ラウンドでタイムを残せなかった開地範之選手(NT1)が序盤からレースをリード。2番手を走る後藤哲裕選手(NT1)との差を大きく広げて独走。3番手には岸本選手が走る。その後、4番手の伏本選手が追い上げて岸本選手のタイムを上回り3番手に浮上。トップの開地選手はそのまま好ペースで完走し、TGゴムタイヤクラスでは唯一の14周を記録し5分15秒981でゴール。続いて後藤選手が13周5分5秒121、伏本選手が13周5分7秒812とそれぞれ自己タイムを更新してゴール。

予選第3ラウンド
エキスパートクラス
ここまで全く目立ってこなかった嶋崎真弥選手(HK-1/Nova)がこの最終ラウンドで覚醒かと思わす勢いで、スタートからレースをリード。ベストラップも18秒台に入りそうな19秒038を序盤からマーク。その後、驚異的なペースでレースをリードして16周5分10秒438という他車を圧倒するタイムでトップゴール。このタイムが総合トップタイムとなり嶋崎選手の予選TQが確定。2番手には嶋崎選手と同様に予選第1、第2ラウンドで好タイムを記録できなかった寺内翼皓選手(MTX5/Nova)が16周5分13秒899、3番手に松田選手が16周5分15秒488と、両者ともこの最終ラウンドできっちりとタイムを残してきた。

オープンクラス
1組目
小口選手がまさかのトラブルで序盤にリタイヤ。神田選手、奥村選手、開地選手の順にレースが進行。神田選手は19秒台のラップタイムを記録してこの組をリードし、後続を引き離す。2番手ポジションを奥村選手と開地選手が争う。上村選手も上位陣になんとかついていこうと3番手を走行する開地選手のすぐ後ろを走行。結局、その後に波乱の展開は起こらず、そのままの順列でトップの神田選手から順次ゴール。神田選手が15周5分4秒069、奥村選手が15周5分13秒764、開地選手が15周5分15秒847。4番手ゴールの上村選手は15周5分18秒611.

2組目
この組ではまたしても渡辺選手がトップタイムで走行し、2番手以降を大きく引き離していく。2番手には森谷選手。渡辺選手も森谷選手もベストラップでは他の選手が20秒のラップタイムの中、19秒台を記録。渡辺選手は自身の記録更新には至らなかったものの、この組をまたしてもトップゴールし15周5分1秒915を記録。続いて森谷選手が15周5分7秒858、3番手には酒井良之選手(S747/Nova)が14周5分0秒321でゴール。

3組目
多少、路面コンディションが低下してきたのか、3ラウンド目では大きくタイム更新する選手が見られなくなってきた。この組でのベストラップをマークした遠藤選手が不運にも序盤でリタイヤ。大西選手がトップとなり、足立選手、河上錠選手(MTX5/Picco)が続く。懸命にトップの大西選手を追う2番手の足立選手であったが、ラップタイムに安定さを欠き、トップとの差が少しずつ開く。それでも足立選手は2番手ポジションをキープして15周5分16秒096でゴール。トップは大西選手が難なく完走して15周5分13秒261。3番手を走行していた河上選手がレース後半にトラブルで後退し、代わって本房健選手(R10/RB)が3番手となって14周5分10秒543でゴール。

4組目
前ラウンドトップの杉浦選手が詳細は不明だがこのラウンドの走行をキャンセルしたことで、トップゴール候補が稲垣選手に絞られる。案の定、稲垣選手はハイペースで周回を重ね、トップタイムで走行。そして、ここまで満足なタイムを残せてこられなかった戸川卓選手(S747/Picco)がこのラウンドでは好調に2番手を走行。3番手には寺田選手。レース中盤、寺田選手が2番手まで浮上するもののレース後半に大きく後退してしまう。トップの稲垣選手はそのまま完走して15周5分2秒243でゴール。2番手には戸川選手がタイムを残し、15周5分13秒457。3番手には寺田選手の脱落によって坂本選手が15周18秒542でゴール。

5組目
いよいよオープンクラス最後のヒート。ここまででトップはオープンクラス2組目の渡辺選手が記録した15周5分1秒。レースがスタートしてすぐに澤田選手が20秒台前半のラップタイムで走行を重ねる。続いて大東選手も同じようなペースで走行するが、澤田選手よりややペースが劣る。澤田選手はレース後半になるとさらにペースをあげて19秒台のタイムをマーク。そのままオープンクラスのトップタイム更新を目指すが、わずかに届かない15周5分2秒061でゴール。続いて大東選手もミス無く完走して15周5分7秒851で2番手ゴール。3番手には武田選手が15周5分10秒051でゴール。

TGゴムタイヤクラス
1組目
ここまで不満足な走りで納得のいくタイムが出せなかった岡山から参加の植月徹也選手(NT1)が挽回の走りで序盤からトップの澤田選手を追いながら2番手を走行。植月選手は確実に周回を重ねていく。そして3番手に寺部選手がベストラップでは植月選手とほぼ同じタイムを出して走行。ただ、植月選手のほうが各ラップが安定しておりレース後半になるにつれ、両者のタイム差が広がる。トップの澤田選手はトラブルを感じさせることもなく、そのまま落ち着いた走りで14周5分5秒209でトップゴール。続く植月選手もミスなくこの最終ヒートを完走して14周5分20秒752でゴール。寺部選手は14周に届かず、13周5分3秒830でゴール。

2組目
伏本選手、薄井選手がこのヒートを序盤でリタイヤ。残り6名となったこの組を開地選手がリードし、後藤選手が2番手に続く。3番手を序盤は中野選手と大塚選手が争うのだが、レース後半に中野選手に3番手を奪われ、後続の富岡慎雄選手(NT1)、岸本選手にまでパスされて順位を落とす。そのまま5分が過ぎ開地選手が14周5分13秒939でトップゴール。続いて後藤選手が14周5分23秒032、中野選手が13周5分1秒480でゴールし、全ての予選ヒートが終了した。

予選総合結果 トップ5
エキスパートクラス
1位 嶋崎 真弥選手(MTX5/Nova)16周5分10秒438
2位 佐橋 祐也選手(S747/Picco)16周5分12秒042
3位 高畑 将暉選手(R4SP/O.S.)16周5分13秒201
4位 横山 慎之佑選手(NT1/O.S.)16周5分13秒353
5位 寺内 翼皓選手(MTX5/Nova)16周5分13秒398

オープンクラス
1位 渡辺 英男(R4/O.S.) 15周5分1秒348
2位 森谷 将(NT1/Nova) 15周5分3秒597
3位 澤田 勇樹(MTX5/Nova)15周5分4秒859
4位 杉浦 諒(MTX5/Picco) 15周5分4秒907
5位 小口 和馬(HK-1/Picco) 15周5分6秒337

TGゴムタイヤクラス
1位 澤田 勇樹選手 14周5分5秒209
2位 開地 範之選手 14周5分13秒939
3位 神田 勇樹選手 14周5分18秒112
4位 植月 徹也選手 14周5分20秒752
5位 後藤 哲裕選手 14周5分23秒032

勝ちあがり決勝

TGゴムタイヤクラス
セミファイナル 7分
まずは津曲亮一選手(MTX5)と中野選手が好スタートを決めてレースをリード。しかし、中野選手がトラブルでリタイヤしてしまう。後ろの寺部選手が2番手となりトップから津曲選手、寺部選手、岸本選手となる。その後、11番グリッドスタートの大塚選手が追い上げ、岸本選手をパスして3番手に浮上。4分を過ぎたところで大塚選手が前の寺部選手、そしてトップの津曲選手をパスするという快進撃を遂げる。トップになった大塚選手はそのままポジションをキープ。大塚選手の快進撃でかき乱された2番手以降のポジションは岸本選手、寺部選手、後藤選手、富岡選手、伏本選手が入り乱れて走行。ゴール2分前、2番手から津曲選手、富岡選手、岸本選手、伏本選手の順となる。結局、この順位が最後まで続き、トップの津曲選手を先頭に各車がゴールしグランドファイナル勝ちあがり選手が決定した。


TGゴムタイヤクラス グランドファイナル進出選手
1. 澤田 勇樹選手(MTX5)
2. 開地 範之選手(S747)
3. 神田 侑輝選手(NT1)
4. 植月 哲也選手(NT1)
5. 大塚 進之介選手(NT1)
6. 津曲 亮一選手(MTX5)
7. 富岡 慎雄選手(NT1)
8. 岸本 浩一選手(NT1)
9. 伏本 祐美子選手(V-one)
10. 後藤 哲裕選手(NT1)
11. 大久保 順一選手(NT1)
12. 楠 譲 選手(NT1)

TGゴムタイヤクラス グランドファイナル 10分
スタート直前に遂に降り出した雨により、路面コンディションが一気に悪化。それでも参加ドライバーの意思によりレーススタートが決定されゴムタイヤクラスグランドファイナルがスタート。スタートから予選から好調の澤田選手がトップを走行。序盤から後続に大きく差をつけて早くも独走状態を築く。そして2番手に開地選手が走行。3番手にはスター後の混戦をうまくかわしてジャンプアップしてきたゼッケン7番富岡選手。その後、大塚選手が富岡選手をパスして3番手に浮上。富岡選手はこのときペースを乱して大きく順位を落としてしまう。3番手に浮上した大塚選手はそのまま前の開地選手をもパスして2番手に浮上。そのままトップと独走する澤田選手との差を詰める。序盤に7秒以上あったトップの澤田選手と2番手との差であったが、大塚選手の追い上げでその差は1.5秒にまで縮まる。ゴール1分前、遂に大塚選手は澤田選手を捕らえて逆転してトップに立つ。そのまま大塚選手がトップでチェッカーを受け、TGゴムタイヤクラス優勝を果たした。澤田選手はそのまま2位でゴール。3位には開地選手がゴール。

順位 ドライバー トータルタイム ベストラップ モデル/エンジン 都道府県
1 大塚 進之介 23 10:16.3 23.020 NT1/SANWA 大阪府
2 澤田 勇樹 23 10:25.7 22.203 MTX5/SANWA 大阪府
3 開地 範之 23 10:32.3 23.011 S747/SANWA 大阪府
4 神田 侑輝 22 10:12.8 23.471 NT1/FUTABA 京都府
5 後藤 哲裕 22 10:17.2 23.34 NT1/SANWA 岐阜県
6 富岡 慎雄 21 10:05.3 23.05 NT1/SANWA 長野県
7 津曲 亮一 21 10:18.7 23.574 MTX5/SANWA 奈良県
8 植月 徹也 21 10:24.6 23.513 NT1/SANWA 岡山県
9 伏本 祐美子 20 10:23.5 23.741 V-ONE SR/FUTABA 愛知県
10 大久保 順一 19 10:10.4 24.369 NT1/SANWA 長野県
11 楠  譲 19 10:11.0 24.149 NT1/FUTABA 大阪府
12 岸本 浩一 12 10:51.7 29.659 NT1/SANWA 大阪府


オープンクラス 1/16ファイナル
7分間で行なわれた勝ちあがり下位メイン。まずは1/16ファイナルでは、スタートから1番グリッドの藤田陽介選手(MTX5/Picco)が好スタートを決めてレースをリード。そして竹内聡史選手(S747/RB)大久保順一選手(S747/Picco)が続く。しかし、すぐに大久保選手がトラブルで大きく後退。竹内選手が2番手に、3番手に野元健一選手(NT1/Nova)、4番手に長崎一博選手(NT1/Nova)となる。その後、後方からなんとか勝ちあがりの上位4名に入ろうと5番手の本房選手が追うがゴール時間の7分を経過。上位4台がそのままゴールし、藤田選手、竹内選手、野元選手、長崎選手の4名が1/8ファイナルへ勝ち上がった。

オープンクラス 1/8ファイナル
このヒートでは富岡真雄(NT1/RB)、酒井良之(S747/Nova)、松田誠(NT1/O.S.)、伏本一(NT1/Nova)の4名がトップ争い。好ポジションの1番グリッドからスタートの金子尚程選手(MTX5/Nova)はスタートでトラブって大きく脱落。上位4台はそのまま好調に周回を重ねる。序盤で8番手を走行していた西畑順也選手(NT1/Nova)がレース後半には5番手にまで浮上。4番手の伏本選手との差を次第に縮める。しかし、7分を経過して西畑選手は4番手の伏本選手にわずか0.6秒及ばず、1/8ファイナルでレースを終えることとなった。勝ちあがりは終始トップの富岡選手を先頭に、酒井選手、松田選手、伏本選手。

オープンクラス 1/4ファイナル 7分
1/8.ファイナルから勝ち上がった9番グリッドの富岡選手がスタートで一気に3番手に浮上。そのままポジションをキープかと思われたが、その後トラブルにより無念のリタイヤ。トップは1番グリッドスタートの足立幸雄選手(NT1/RB)。2番手には原田博志選手(S747 /Picco)。富岡選手のリタイヤにより3番手に寺田正幸選手(R4/O.S.)4番手に中野晃選手(S747/Picco)となる。ところが後方から酒井選手が追い上げ中野選手をパスして4番手となる。そのまま一度目の給油を終えたところでトップが入れ替わる。原田選手がトップとなり、寺田選手、足立選手、酒井選手となる。そして5番手に中野選手をパスした開地選手が浮上。ゴール直前、2番手の寺田選手が大きく順位を落として3番手以降の選手がひとつづつ順位を上げたところで7分を迎え、原田選手、足立選手、酒井選手、開地選手が順次ゴールしてセミファイナルへ勝ち上がることとなった。

オープンクラス セミファイナル 10分
上位8台がグランドファイナルへ進出できるセミファイナルは10分レースで行なわれ、小林選手、武田選手、鳥井選手、遠藤選手がレースをリードする形でスタート。トップ3台がハイペースで周回を重ねる中、4番手の遠藤選手が鳥井選手をかわして3番手に浮上。そして後ろの大西選手も鳥井選手をパスして4番手となる。その後、一度目の各車は給油を終え、6分を過ぎたところで2番手を走行していた武田選手が遂にトップを小林選手を抜いてトップとなる。武田選手は2番手との差を充分に儲けて安全な距離で残り時間を走行しそのままトップゴール。続いて小林選手、遠藤選手、大西選手がゴール。そして鳥井、戸川、酒井、原田の4名を加えた8名がグランドファイナルへ勝ち進んだ。

オープンクラス グランドファイナル進出選手
1. 神田 侑輝選手(NT1/RB)
2. 杉浦 諒選手(MTX5/Picco)
3. 小口 和馬選手(HK-1/Nova)
4. 大東 肇選手(HK-1/Nova)
5. 武田 悟志選手(S747/O.S.)
6. 小林 広紀選手(HK-1/RB)
7. 遠藤 凛選手(R4/O.S.)
8. 大西 裕一郎選手(HK-1/RB)
9. 鳥井 涼平選手(R4SP/O.S.)
10. 戸川 卓選手(S747/Picco)
11. 酒井 良之選手(S747/Nova)
12. 原田 博志選手(S747/Picco)

オープンクラスグランドファイナル 15分
オープンクラスグランドファイナル直前に降り出した雨のため、レース続行の是非がドライバーに問われ、多数決によりレース続行か決定した。幸い雨はすぐにやみ路面コンディションは悪いながらもレース続行が可能な状態になる。そんな中、スタートのフラッグが振られて各車一斉にスタートし1コーナーへなだれ込む。混沌とした各車の間をぬって11番グリッドスタートの酒井選手が3番手に食い込む。トップは神田選手、2番手に小林選手。4分を過ぎて4番手の杉浦選手が前の酒井選手をパスして3番手に浮上。杉浦選手はそのまま小林選手もパスして2番手に。これでトップから神田選手、杉浦選手、小林選手、酒井選手の順。そして8分を過ぎて、トップの神田選手がまさかのトラブルでトップ争いから脱落。その後、後方から追い上げてきた大東選手が酒井選手と小林選手をパスして2番手に浮上し、神田選手の脱落によりトップとなった杉浦選手に迫る。その後、後方からさらに戸川選手も追い上げ、3番手、4番手争いが熾烈を極めて各車が入り乱れる状態。ゴール直前にようやく順列に落ち着きが見られてトップから杉浦選手、大東選手、戸川選手、小林選手となる。2番手の大東選手はトップの杉浦選手との差を少しづつ詰めてきたのだったが、逆転することはできず杉浦選手が見事に逃げ切ってオープンクラス優勝を果たした。

順位 ドライバー トータルタイム ベストラップ モデル/エンジン 都道府県
1 杉浦 諒 42 15:01.7 20.079 MTX-5/PICCO/SANWA 愛知県
2 大東 肇 42 15:05.6 20.173 HK1/NOVA/SANWA 京都府
3 戸川 卓 42 15:09.2 20.146 S747/PICCO/SANWA 愛知県
4 小林 広紀 42 15:09.9 20.218 HK1/RB/SANWA 岐阜県
5 遠藤 凛 42 15:18.7 20.061 R4/O.S./SANWA 岡山県
6 酒井 良之 41 15:01.3 20.214 S747/NOVA/SANWA 石川県
7 武田 悟志 40 15:01.4 20.203 S747/O.S./SANWA 福井県
8 鳥井 涼平 40 15:08.1 20.369 R4SP/O.S./SANWA 三重県
9 原田 博志 39 15:02.1 20.384 S747/PICCO/SANWA 大阪府
10 大西 裕一朗 39 15:04.5 20.178 HK1/RB/SANWA 愛知県
11 神田 侑輝 33 15:07.1 20.112 NT1/RB/FUTABA 京都府
12 小口 和馬 9 08:37.8 20.932 HK1/PICCO/SANWA 長野県


エキスパートクラス グランドファイナル進出選手
1. 嶋崎 真弥選手(HK-1/Nova)
2. 佐橋 祐也選手(S747/Picco)
3. 高畑 翔暉選手(R4SP/O.S.)
4. 横山 慎之佑選手(NT1/O.S.)
5. 寺内 翼皓選手(MTX5/Nova)
6. 松田 拓海選手(NT1/Picco)
7. 山田 勇斗選手(MTX5/Nova)
8. 佐橋 忠彦選手(S747/Picco)
9. 渡辺 英男選手(R4/O.S.)
10. 澤田 勇樹選手(MTX5/Nova)
11. 稲垣 正義選手(NT1/RB)
12. 森谷 将選手(NT1/Nova)



エキスパートクラス 
グランドファイナル 15分

このクラスのスタート前にもドライバーズミーティングが設けられ、各ドライバーにレース途中の降雨を考慮したレース時間について意思確認が取られ、15分間の決勝レースが行なわれることとなった。そして、この決定がレースの勝敗に大きく影響することとなった。
予選最終ラウンドでマシンを仕上げ、TQを獲得した嶋崎選手がスタートからトップを走行。そして、佐橋(兄)と8番グリッドスタートの佐橋(弟)、山田勇斗選手(MTX5/Nova)と続く。その後、トップ集団は膠着状態となり各マシンはミス無く周回を重ねながら時間だけが経過してく。一度目の給油を終えたあとも順位の変動はなくレースが進行していく。ところが、9分を過ぎたところで各マシンの挙動に乱れが生じる。懸念されていた雨が遂に降り出し、一気に各マシンのペースが低下。残り時間五分になり、競技委員長からそのままレース続行の決が発表される。エキスパートクラスのドライバーは滑るマシンを巧みに操作し、残り時間のドライビングに集中。しかし、トップを走行していた嶋崎選手が痛恨のスピン。その横を佐橋(弟)選手が通過してトップが入れ替わる。嶋崎選手は懸命に挽回を図ろうとするが力及ばず時間切れ。今年度、悲願の1/8レーシング世界選手権のタイトルを獲得した佐橋忠彦選手が、今大会では運をも見方につけ堂々の優勝を飾った。嶋崎選手は2位でゴールし、佐橋(兄)、山田選手が続いてゴール。

順位 ドライバー トータルタイム ベストラップ モデル/エンジン 都道府県
1 佐橋 忠彦 36 15:03.8 19.591 S747/PICCO/SANWA 大阪府
2 嶋崎 真弥 36 15:10.8 19.755 HK1/NOVA/SANWA 京都府
3 佐橋 祐也 36 15:24.6 19.811 S747/PICCO/SANWA 大阪府
4 山田 勇斗 35 15:22.5 19.754 MTX-5/NOVA/SANWA 奈良県
5 高畑 翔暉 34 15:08.5 19.661 R4SP/O.S./FUTABA 岡山県
6 寺内 翼皓 34 15:09.2 19.696 MTX-5/NOVA/SANWA 大阪府
7 森谷 将 34 15:10.2 20.107 NT1/NOVA/SANWA 石川県
8 稲垣 正義 34 15:23.7 20.073 NT1/RB/FUTABA 愛知県
9 渡辺 英男 33 15:01.5 20.266 R4/O.S./KO 愛知県
10 松田 拓海 33 15:21.2 19.684 NT1/PICCO/SANWA 大阪府
11 澤田 勇樹 33 15:29.0 20.324 MTX5/NOVA/SANWA 大阪府
12 横山 慎之佑 25 15:19.9 19.998 NT1/O.S./FUTABA 大阪府





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