PGTC2011 開幕戦 OSフィールド

今年も遂に始まったPGTC。開幕戦となる第1ラウンドは奈良県OSフィールドにて開催された。昨年に新設されたスポーツクラス、そして最速を争うオープンクラスの2クラスがあり参加者は自分の好み、テクニックの合ったクラスへのエントリーができる。また、今年から決勝方式がクリスマスツリー方式からストレート勝ち上がり方式へと変更されたことでセミファイナルからグランドファイナルへ勝ち上がる確率が大きくなった。

新設ルールとしてこの開幕戦から昨年のシリーズ上位6名が+150グラムのウェイトハンディを課せられ、エントリーしなければならず、より白熱したバトルが期待される。

レース当日は延べ61名がエントリーし、4分間予選を3回行い その結果から勝ち上がり決勝を行なった。

予選第1ラウンド
オープンクラス

第1レース
NT1/OSの横山選手S733/MEGAの佐橋(兄)選手は昨年度のシリーズランキング上位者のために+150グラムのウェイトを課せられている。これに対して森選手(NT1/PICCO)、寺内選手(MTX4/Nova)にはウェイトハンディは無い。圧倒的ともいえるこの条件差がどういう結果となるか、予選1レース目から注目が集まる。さらに、横山選手と森選手は今回、ENNETI製のニューカーボンホイルタイヤを実戦投入してレースに挑んだ。序盤からウェイトハンディを忘れさせるペースで横山選手がリード。これに佐橋選手から続く。横山選手は16秒台中盤のペースで周回を重ね、佐橋選手は16秒後半のペース。徐々に2人のタイム差が広がる。古谷選手(G4RS/OS)も途中16秒台後半のタイムを刻みながら好調に周回を重ねる。トップ争いを期待された寺内選手はスタートに間にあわず、このレースを逃してしまう。結果、横山選手が15周4分9秒264でトップタイムゴール。2番手は佐橋選手(15周4分15秒264)、3番手に古谷選手(14周4分01秒142)となる。

第2レース
このレースでも序盤からウェイトハンディを課せられた松田拓海選手(S733/MEGA)がトップタイムでレースをリード。第1レースの横山選手と拮抗するタイムで走行していたがレース中盤にトラブルによりリタイヤ。序盤から2番手タイムで走行していた横田選手(NT1/RB)がそのままトップをキープして14周4分02秒953でゴール。

第3レース
この組も佐橋(弟)選手(S733/Picco)、新型マシンのVoneR4にO.S.エンジンのパッケージでレースに挑む高畑翔輝選手が150グラムのウェイトハンディを課せられている。一方、嶋崎真弥選手(MTX4/Novarossi)にはウェイトハンディは無い。スタート直後からハンディの無い嶋崎選手が好調に周回を重ね、佐橋選手、高畑選手と続く。しかし、佐橋選手は嶋崎選手に劣らないタイムで周回を重ねて激しいトップ争いを繰り広げる。4分後、佐橋選手が15周4分14秒491、嶋崎選手15周4分14秒747という僅差でそれぞれゴール。
高畑選手はマシンのセットが完璧でなかったのか、トップ2台に少し差をつけられ3番手でゴール。しかしそれでも15周4分16秒023という総合5番手の好タイムである。

オープンクラス予選第1ラウンド総合トップ5
1位 横山慎之佑選手 15周4分09秒264
2位 佐橋 忠彦選手 15周4分14秒491
3位 嶋崎 真弥選手 15周4分14秒747
4位 佐橋 祐也選手 15周4分15秒645
5位 高畑 翔輝選手 15周4分16秒023

スポーツクラス

第1レース
森山孝明選手(NT1/Nova)、開地範之選手(NT1/Nova)がトップ争い。そして中迫秀則選手(S733/Nova)と三浦祐二選手(RRR/Nova)が3番手争いを繰り広げる。各車とも安定したラップタイムで周回を重ねる。しかし、序盤から僅差で開地選手のタイムを凌ぐ森山選手が16秒台後半のベストラップを出し14周4分3秒221でトップゴール。2番手の開地選手は14周4分4秒389でゴール。3番手争いを制したのは14周4分10秒435でゴールした中迫選手となった。

第2レース
序盤から好調なペースでスタートした佐用栄策選手(G4RS/O.S.)がレースをリード。そして野元健一選手(NT1/Nova)が2番手で周回を重ねる。両者ともベストラップでの差は殆ど無く、いかにこの予選の4分間をまとめるかがキーポイントとなる。両者の差はわずかコンマ数秒という状態。このまま4分を迎え、トータルタイムで佐用選手が野元選手を0.7秒上回り14周4分15秒962でトップゴール。序盤、ペースが上がらなかった桑原選手(S733/RB)は後半なんとか持ち直すが、この組4番手でゴール。この次の予選ラウンドに賭ける。

第3レース
この組もトップの2台、原田博志選手(NT1/O.S.)と藤井禎選手(MTX4/O.S.)が激しくトップタイム争い。原田選手が序盤から17秒440というベストラップをマークしながらトップを走る。しかし藤井選手の追い上げも激しく、途中 両者の差は0.08秒差まで詰まる。しかし、原田選手が後半にその差を広げ始め14周4分13秒646でトップゴール。2番手でゴールした藤井選手は14周4分16秒530。

このように、スポーツクラスはどの組も拮抗したタイム差で、次の予選ラウンドでの更なる展開を期待させられる。

スポーツクラス予選第2ラウンド総合トップ5
1位 森山孝明選手 14周4分3秒221
2位 開地範之選手 14周4分4秒389
3位 中迫秀則選手 14周4分10秒435
4位 三浦祐二選手 14周4分11秒740
5位 原田博志選手 14周4分13秒646









予選第2ラウンド
オープンクラス

第1レース
予選第1ラウンド目で記録が残せなかった寺内選手が、猛烈なタイムアタック。横山選手、佐橋(兄)選手を交え激しいトップ争いを繰り広げる。寺内選手は最後の最後まで気合を入れた走りでファイナルラップでは16.296というベストラップを記録。そんな鬼気迫る走りでこの組のトップタイムを記録する15周4分09秒045と、この日一番のタイムを記録。2番手でゴールした横山選手は第1ラウンドの記録を更新することはできなかった。佐橋(兄)選手は、なんとか自身の記録を更新する15周4分14秒390でゴール。

第2レース
この組でも予選第1ラウンドで記録を残せなかった松田拓海選手が挽回をかけてタイムアタックに入る。計測開始から16秒台のラップタイムを記録しながら好調に周回を重ねる。
2番手を走る横田選手、見崎選手(NT1/O.S.)もタイム更新を狙い周回を重ねる。トップで周回を重ねる松田選手は途中タイムロスをしてしまうが、15周4分14秒542というタイムを記録。2番手、3番手を走る横田選手、見崎選手も自身の記録をこのレースで更新。

第3レース
またしても高畑選手、佐橋選手、嶋崎選手の3台がトップ争い。トップは高畑選手がキープし、佐橋選手と嶋崎選手が2番手争いを繰り広げながらも同時にトップを狙う。このまま4分が経過し、高畑選手が15周4分13秒751で自身の記録を更新してゴール。続いて佐橋選手、嶋崎選手がゴールするが両者ともに記録更新ならず。

オープンクラス予選第2ラウンド総合トップ5
1位 寺内翼皓 選手 15周4分09秒045
2位 横山慎之佑選手 15周4分09秒264
3位 高畑翔輝 選手 15周4分13秒751
4位 佐橋祐也 選手 15周4分14秒390
5位 佐橋忠彦 選手 15周4分14秒542



スポーツクラス
第1レース
又しても開地選手と森山選手がトップ争いを繰り広げる。3番手には中迫選手が走る。トップの2台は徐々に中迫選手を引き離していく。さらにトップの開地選手は2番手の森山選手も次第に引き離し14周4分4秒888というタイムでトップゴール。しかし、このタイムは第1ラウンドで森山選手の記録に一歩及ばず。そして森山選手は14周4分06秒510でゴールし、自身の記録更新はならず。3番手は中迫選手が14周10秒612でゴールするが、記録更新ならず。序盤に6番手を走行していた三浦祐二選手が後半は4番手まで浮上。しかし、2分過ぎたころのタイムロスが響きタイム更新は果たせなかった。

第2レース
坂野雅章選手(NT1/Nova)、園木圭一選手(NT1/O.S.)、佐用栄策選手、諏訪博之選手(HoBao)の4台が激しくトップを争う。計測画面上でも激しくトップが入れ替わるためゴールするまで判らない状態だった。しかし、時間が経過するとともにそれぞれの差が大きくなりトップに佐用選手、2番手に園木選手、3番手に坂野選手、4番手に諏訪選手となる。佐用選手はこの組でトップを走るだけあり、ベストラップも17秒139という好タイムをこのレース後半で記録。2番手以降の選手のベストラップが17秒後半。レース終盤には2位以下との差がどんどん大きくなる。ファイナルラップで大きくタイムロスするが14周4分31秒931でトップゴール。2番手は園木選手、3番手は坂野選手が続いてゴールした。

第3レース
トップから寺田和弘選手(CAPRICORN/capricorn)、渡辺匡弘選手(NT1/RB)、池辺祥児選手(RRR/Nova)、山口誠選手(NT1/O.S.)の順に周回を重ねる。2分過ぎ、後方から藤井選手が3番手タイムまで浮上し、記録更新を狙う。トップの寺田選手は18秒フラットを中心とした安定したラップタイムで周回を重ねトップタイムをキープ。2番手には渡辺選手。渡辺選手はトップの寺田選手に比べラップタイムが安定せず、寺田選手にタイム差を次第に広らいていく。3番手の藤井選手は果敢に前の渡辺選手に迫ろうとするがあと僅かのところで4分を経過し、13周4分1秒042でゴール。トップでゴールの寺田選手は14周4分15秒116を記録、一気に総合上位のタイムに浮上。2番手タイムの13周4分00秒970で渡辺選手が自身の記録を更新しゴールするものの、総合成績では順位更新にまでは至らなかった。

スポーツクラス予選第2ラウンド総合トップ5
1位 森山孝明選手 14周4分03秒221
2位 開地範之選手 14周4分04秒389
3位 中迫秀則選手 14周4分10秒435
4位 三浦祐二選手 14周4分11秒740
5位 原田博志選手 14周4分13秒646




予選最終ラウンド
オープンクラス

第1レース
寺内選手、佐橋選手、横山選手を先頭に、PGTC初参加の北山博之選手(G4RS/Nova)、そして古谷選手が続く。中盤に古谷選手が4番手に浮上。その間にもトップの3台はハイペースで周回を重ねる。このまま順位変動なく、トップから寺内選手(15周4分10秒699)、佐橋(兄)選手(14周4分12秒745)、横山選手(14周4分13秒968)でゴール。佐橋選手は自身の記録を更新して予選を終了。また、初参加の北山選手も自身の記録を更新。

第2レース
高松靖郁選手(NT1/Nova)、武田悟志選手(NT1/MEGA)が、この最終ラウンドでも自身の記録を大きく更新。この最終ラウンドで記録を更新するか否かで、勝ち上がり決勝のスタート位置が大きく変わる。この日、まだ納得のいく記録が残せていない松田拓海選手もそれは同じで、序盤から卓越した走りによって周回を重ねる。途中、わずかなタイムロスがあったもののラップタイムは安定し記録更新が覗える。そのまま4分を経過し、ここまでの総合トップタイムとなる15周4分08秒446でゴール。

第3レース
第2レースの松田選手の走りを見たであろう嶋崎選手、高畑選手もこの最終ラウンドにより一層の気合が入る。特にウェイトハンディを課せられていない島崎選手のマシンは非常に有利に見える。案の定、嶋崎選手がリードする形で各車周回を重ねる。2番手は高畑選手、3番手は佐橋(弟)選手。トップの嶋崎選手は序盤から好調なペースで周回を重ね、高畑選手との差を次第に広げる。そのまま嶋崎選手が15周4分08秒813と、前の組の松田選手に僅かに及ばない予選総合2位のタイムでゴール。続いて高畑選手がゴールするものの自身の記録を更新できず総合6番手となる。3番手を走行していた佐橋(弟)選手は3分半経過時にエンジントラブルでリタイヤ。


オープンクラス予選総合トップ5
1位 松田拓海選手 15周4分08秒446
2位 嶋崎真弥選手 15周4分08秒813
3位 寺内翼皓選手 15周4分09秒045
4位 横山慎之佑選手 15周4分09秒264
5位 佐橋祐也選手 15周4分12秒745


スポーツクラス
第1レース
現在、総合でのトップタイムをキープしている森山選手であるが、総合2番手の開地選手との差は約1.1秒。総合トップ争いをしている二人はこの第1レースのグループ。森山選手がそのまま逃げ切るか、開地選手が逆転するのか!?はたまた次の第2レース、第3レースで現在のトップタイムを更新する選手が現れるのか?予選総合順位を決定する最終ラウンドが始まった。

まずは森山選手が序盤から17秒239というベストラップを記録。開地選手も果敢に各コーナーを攻めながら周回を重ねる。しかし、3番手を走行していた中迫選手が3分過ぎに開地選手のタイムを上回り2番手に浮上。逆転を狙った開地選手であったが、その後トラブルにより後退。2番手に浮上した中迫選手が大きな記録更新を狙う。しかし、森山選手は安定したペースで周回を重ねながら4分間を走りきり14周4分7秒520でゴール。しかし、自身の14周4分03秒221を更新することはできず。2番手を走行していた中迫選手も自身の記録を更新できず。また、レース後半に追い上げを見せて3番手まで浮上してきた三浦選手も自身の記録を更新できず、注目の選手達はそろって記録更新に至らなかった。

第2レース
トップタイムの記録が更新されなかったことで、その後に走行する選手達は大きなプレッシャーから解放されたかもしれない。
佐用選手、園木選手、諏訪選手の3台が他のマシンから抜き出て最後のタイムアタックに入り、記録更新を狙う。トップを走行する作用選手は17秒160というベストラップを記録しながら周回を重ねる。2番手の園木選手もトップに負けじとついていく。しかし、3番手の諏訪選手がじわじわと園木選手に迫り、ゴール直前に2番手に浮上。佐用選手がトップをキープしたまま4分を迎える。トップの佐用選手は14周4分11秒269、2番手の諏訪選手は14周4分13秒263、3番手の園木選手が14周4分14秒044でゴールし、それぞれ自身の記録を更新して予選を終了した。

第3レース
まずは原田選手を先頭に、藤井選手、寺田選手の順にトップ3台が抜ける。すぐに寺田選手がトップに立ち最後の記録更新に賭ける。しかしベストラップでは2番手の藤井選手のほうが上回る。スタート後、トップの原田選手は次第に順位を落とす。これにより、池辺選手が3番手に浮上。トップから寺田選手、藤井選手、池辺選手の順となり各マシンは周回を重ねる。その後、寺田選手がこのままトップをキープし総合9番手タイムとなる14周4分14秒440でゴール。2番手の藤井選手も自身の記録を更新する14周4分15秒168で
ゴールし、池辺選手も自身の記録を更新して予選を終えた。




スポーツクラス予選総合トップ5
1位 森山孝明選手 14周4分03秒221
2位 開地範之選手 14周4分04秒389
3位 中迫秀則選手 14周4分10秒435
4位 佐用栄策選手 14周4分11秒269
5位 三浦祐二選手 14周4分11秒740





勝ち上がり決勝

オープンクラス

Eメイン(10分)
スタート直後から遠藤凛選手(VoneR4/O.S.)が好調にトップを走り、2番手以降を引き離しにかかる。2番手には山鼻選手(S733/O.S.)、3番手に田中広芳選手(NT1/Picco)と続く。しかし、2分を経過したところで田中選手のマシンが転倒し、大きく順位を落とす。5分を経過し各車給油に入る。このとき、順位を大きく落とした田中選手が給油後2番手まで再浮上。トップは遠藤選手がキープ。そして3番手には朝野博之選手(NT1/RB)が走行している。8分過ぎ、トップを走行していた遠藤選手がスピン。しかし、マシンにダメージはなくすぐに復帰するが3番手まで順位を落とす。これにより田中選手がトップに立ちそのままトップゴール。3番手まで順位を落とした遠藤選手はゴール直前に2番手に浮上しゴール。3番手に朝野選手、4番手の土本選手がゴールしこの4名が勝ち上がることとなった。

Dメイン(10分)
西山正樹選手(NT1/O.S.)がスタートをうまく決めてレースをリード。中盤からスタートの安部誠選手(NT1/Nova)は一気に2番手まで浮上。3番手に山下香月選手(VoneR4/O.S.)、4番手に柴田成吾選手(NT1/Nova)の順でレースが進行。しかし、松田誠選手(MTX4/Nova)が柴田選手を抜いて4番手に浮上。このままの順位で各車周回を重ねる。8分を過ぎたところで土本選手のマシンがバックストレートで失速しそのままリタイヤ。上位4台の順位変動はなく、10分を迎えてこの4名が勝ち上がることとなった。

Cメイン(10分)
スタート後の混乱からしばらく経った2分のところで西山選手を先頭に高松選手、松田選手、安部選手という順位に落ち着く。西山選手はトップを走りながら次第に後続を引き離していく。このまま時間が経過するとともに松田選手が2番手まで浮上。3番手を高松選手と阿部選手が争う。そして10分を経過して西山選手がトップゴールし、続いて松田選手が2番手でゴール。続いて3番手争いを制した阿部選手、高松選手がゴールしBメインへと駒を進めた。

Bメイン(15分)
ゼッケン順の綺麗なスタートで各車周回を重ねる。しかし、後方では各コーナーで攻防が繰り広げられ、順位が大きく入れ替わる混戦状態がしばらく続く。トップは高畑選手。2番手に佐橋(兄)選手、3番手に佐橋(弟)選手、4番手に森選手と続く。そして5番手に横田選手、6番手に古谷選手という状態がレース後半まで続く。このままの順位で各車ゴールするかと思われたのだが、ゴール30秒前に佐橋(弟)選手のエンジンがまたしてもストップ。3番手から一気に順位を落とすものの、なんとか8位でのゴールとなる。


グランドファイナルへ勝ち上がりの選手
高畑選手
佐橋(兄)選手
森選手
横田選手
古谷選手
北山選手
森谷選手
佐橋(弟)選手

グランドファイナル
オープンクラス
スタート直前に少し雨が降り出したのだが、まだ路面への影響が少ないう運営側の判断によりそのままスタート。いつもはスタートをうまく決める松田拓海選手が今回は出遅れる。寺内選手を先頭に横山選手、佐橋(兄)選手、高畑選手と続く。トップ2台はテールトゥノーズ状態でコーナーを駆け抜ける。最初の給油前、トップの寺内選手と2番手の横山選手が接触。横山選手はボディを巻き込み5番手まで順位を落とす。1度目の給油後横山選手が再び2番手まで浮上するが、寺内選手との差がすでに8秒。このとき、雨により各マシンのラップタイムが17秒台まで落ちる。しかしトップの寺内選手はこんな状況下でも16秒9をマークし先頭を独走。15分が経過したころ、次第に雨が強くなりコンディションが悪化。各ドライバーは懸命なドライビングを続けるなか突如、横山選手のペースが一気にダウン。トップは依然として寺内選手、2番手の横山選手に代わり佐橋(兄)選手が2番手を走行。3番手は新型マシンVoneR4をドライブする高畑選手、4番手は横山選手。18分、各マシンのタイムは19秒台まで落ちる。しかし、レースは続行されこのままの順位で20分を迎え寺内選手は今季初戦のオープンクラス優勝を果たした。








スポーツクラス
Dメイン(10分)
1番グリッドスタートの山口誠選手(NT1/O.S.)を先頭に、スタートをうまく決めた阪牧竜哉選手がレースをリードする形で始まった。その後、給油を迎える頃に3番手を走行していた塩満凌選手(NT1/Nova)がトップに立つ。しかし、すぐに山口選手がトップを奪い返し、2番手に塩満選手、3番手に阪牧選手となる。その後、藤森俊一選手(NT1/X312T)が後方から徐々に順位をあげ8分30秒のところで4位まで浮上し、勝ち上がりの可能性を一気に高める。そして山口選手を先頭に、塩満選手、阪牧選手、藤森選手の順にゴールしCメインへの勝ち上がることとなった。

Cメイン
スタート直後、クラッシュが多発。ゼッケン11番の阪牧選手が早々にリタイヤしてしまう。混乱を抜けた吉村太一郎選手(H-K1/Picco)を先頭に中田選手、菅野仁司選手(NT1/O.S.)と続く。その後、各車給油を迎えるが順位変動はないまま時間が経過する。しかし、給油後に後方から渡辺選手が次第に順位を上げ8分のところで勝ち上がりまであと少しの5番まで浮上。後方ではゼッケン9番の山口選手のマシンがストップしリタイヤ。10分を迎え、トップから吉村選手、中田選手、菅野選手、池辺選手がゴールし勝ち上がりが決定した。

Bメイン(15分)
グランドファイナルへはこのBメインから8名が勝ち上がることができる。このあたりは心理的に少しは楽になるだろうか。
グランドファイナル進出を賭けてスタートした。まずは諏訪選手、三浦選手、藤井選手の順に計測ラインを通過。しかし三浦選手は序盤にトラブルによってリタイヤ。2番手が藤井選手となる。4分経過したところで、藤井選手がトップの諏訪選手をおさえてトップに立つ。このまま各車1回目の給油を終える。ここで、スタート直後に8番手を走行していた寺田選手が2番手まで浮上。その後、4番手を走行していた園木選手が2番手に浮上。トップは藤井選手。2回目の給油を終えて諏訪選手が3番手。このときトップは藤井選手、2番手は園木選手。この順位のまま15分を迎え各車ゴールしグランドファイナル進出の8名が確定した。

グランドファイナルへ勝ち上がり選手
藤井選手
園木選手
諏訪選手
原田選手
寺田選手
池辺選手
中田選手
坂野選手

スポーツクラス
グランドファイナル(Aメイン 20分)

降り始めた小雨の中スタートし大混戦となったスポーツクラスグランドファイナル。
トップで計測ラインを通過した中迫選手であったがすぐに後退。佐用選手が混戦をうまく抜けてトップに立つ。そして3秒離れて2番手に森山選手。3番手は開地選手、4番手に原田選手。
少しづつ差を詰めてきた森山選手が佐用選手を抑えてトップに。4番手の原田選手も前の開地選手を抑え3番手に浮上。このとき、5番手にはなんと最後尾スタートの坂野選手が走行。トップの原田選手と、2番手の佐用選手との差は約10秒。このマージンも次第に少なくなり8分30秒で再び佐用選手がトップに返り咲く。このとき2番手に原田選手、3番手に森山選手、4番手に開地選手、5番手に坂野選手の順でレースは進行。2回目の給油後、開地選手が徐々にポジションをアップし13分のところで2番手まで浮上。濡れた路面のせいでどこで順位が入れ替わってもおかしくない状況。時間が経過するに従い、路面コンディションはどんどん悪化していく。そんな中、各車最後の給油を終える。トップは変わらず佐用選手がキープ。2番手には開地選手、3番手には原田選手。この順位のまま佐用選手が逃げ切りPGTCスポーツクラス開幕戦を制した。


 














ベストパフォーマー賞
ベストパフォーマーにはオープンクラス初参加ながら、雨のグランドファイナルにてトップドライバーに引けを感じさせない走りで7位完走を果たした北山選手に贈られた。



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