PGTC ラウンド7 CRP

PGTC 最終戦 in セントラルレーシングパークわかやま

大幅な路面改修、レイアウト変更されたばかりのセントラルレーシングパークわかやま(以下CRP)にて本年度最終戦となるPGTC 第7戦が開催された。

CRPのコース全長は約350メートルの中高速レイアウト。ストレートエンドのシケインと、そこからつながるヘアピンコーナーの攻略がタイム短縮のポイント。前日の土曜日から各地から遠征の選手達が練習に勤しみ、またレース当日は多数の選手がエントリーし本年度PGTCで最高の盛り上がりを見せた。

前回までのPGTCポイントランキングトップは今年のIFMAR GPツーリング世界選手権において一躍脚光を浴びたXRAY NT1(エンジンはOS)を駆る横山慎之佑選手。2番手、3番手にSERPENTドライバーの佐橋祐也、忠彦選手が続く。4番手には同じくSEPENTのマシンをドライブする松田拓海選手。5番手に初代PGTCシリーズチャンピオンの嶋崎慎弥選手(MTX4/Nova)、6番手に高畑翔輝選手(Vone/OS)がおり、シリーズチャンピオンの座を賭けてこのPGTC最終戦に望んだ。

レース当日のコンディションは快晴。しかし夜露で路面の一部がウェット状態。いつも通り練習走行として予選組み合わせを一巡したのだが路面が完全にドライとなることは無く予選がスタートした。また、参加者が多数であったため通常5分の予選走行時間を3分間に短縮しての予選となった。
予選第1ラウンド
オープンクラス1組目
ポイント争いに絡む佐橋祐也選手、松田拓海選手にとっては不運な始まりとなる予選の第1レース。路面コンディションが完全に回復していないこの予選第1ラウンドは二人にとって大きな痛手であることは間違いない。それでも、スタートからすぐに松田選手がトップタイムをマーク。タイムは22秒台。この新しいCRPでのトップタイムは19秒台後半。それには遥かに及ばず、いかに路面コンディションが良くないかが判る。2番手タイムは佐橋祐也選手、3番手に和歌山から参加の川村昌義選手(NT1/OS)の順に周回を重ねる。
この組のトップタイムは8周3分5秒964でゴールした松田選手。

オープンクラス2組目
この2組目にもポイント争いに絡む嶋崎選手、高畑選手、そして横山選手が走行する。前の組と同様、好タイムを残すことが出来る可能性は低い。しかし、そこはレース。そのとき、そのときの状況下でのベストに挑みその中で結果を出す。それはこのレースに限ったことではなく、他のカテゴリーでも同様である。スタート後、横山選手と井上貴之選手(NT1/PICCO)。その後ろに高畑選手と続く。しかし井上選手がトラブルで後退し、横山選手もペースが上がらない。レース後半には高畑選手がトップとなり、嶋崎選手、植田選手(Vone)が続きそのままの順でゴール。トップでゴールした高畑選手のタイムは8周3分9秒408

オープンクラス3組目
3組目ともなれば路面状況も回復してくるかと思われたが、この季節の気候柄なかなかドライ路面になってこない。そんな中、このCRPをメインにGPツーリングをドライブする西本光弘選手(NT1/OS)がこの組トップで周回を重ねる。これに岡山から参加の藤井拓哉選手(NT1/Nova)や京都から参加の足立幸雄選手(NT1/OS)が追う。その後、藤井選手がトップになり、2番手に西本選手となり両者ゴール。足立選手は後半でのタイムロスがありこの組6番手でゴール。

オープンクラス4組目
PGTC初参加の富田和成選手(Vone/)が序盤から21秒台の安定したペースで周回を重ねる。佐橋忠彦選手、小口恭平選手(NT1/RB)もトップの富田選手に続く。しかし、佐橋忠彦選手はトラブルで途中リタイヤしてしまう。トップタイムで走行していた富田選手は9周に入り、ここまででトップとなる。ゴールタイムは9周3分13秒943.小口選手は8周3分7秒755でゴール。

オープンクラス5組目
オープンクラス最後の組となるこのヒートではPGTCグランドファイナルの経験がある植月徹也選手(NT1/PICCO)や寺内翼皓選手(MTX4/Nova)などが走行。序盤でタイムロスした寺内選手が20秒台のタイムをマークし、他の周回も21秒台で走行。しかし序盤のタイムロスが響き8周3分5秒945でゴール。植月選手は終始22秒台の安定したラップで周回を重ね、前の組の富田選手に続き9周でゴールするかと思われたがあと一歩及ばす8周3分0秒501でゴール。

スポーツクラス1組目
路面もおおよそドライとなるがグリップはまだ上がってこない。まずは和歌山から参加の森下隆之選手(MTX4/)がトップで走行する。しかし、序盤がら安定したペース配分で周回を重ねる同じく和歌山から参加の橋本順二選手(Vone/)がトータルタイムで森下選手を上回り後半トップとなる。そして両者はそのまま橋本選手を先頭にゴール(8周3分21秒708)森下選手は8周3分23秒277。

スポーツクラス2組目
序盤から寺田和弘選手(カプリコーン/)と野口英之選手(SERPENT733/)が序盤からトップ争い。しかし、寺田選手は安定したラップで序序に野口選手との差を広げていき寺田選手がそのままトップゴール(8周3分15秒395)。3番手タイムを争っていたのは田中広芳選手(NT1/PICCO)と兵庫県の和崎選手(MTX4/)。両者の差は殆どなく、田中選手がわずか0.06秒和崎選手を上回り3番手でゴール。











予選第2ラウンド
 路面状況に回復の兆しが見え、大幅なタイム更新が予期される予選第2ラウンド。予選第1ラウンドの結果はあくまでも参考タイムとみていた参加選手達。会場に本気ムードを漂わせながら予選第2ラウンドがスタートした。

オープンクラス1組目
計測開始から21秒台のタイムを記録した佐橋祐也選手と松田拓海選手。意気込み過ぎたのが松田選手が痛恨のミス。タイムをロスしてしまう。川村選手(NT1/OS)も負けず劣らずのペースで周回を重ね、トップグループを走行。佐橋選手、松田選手は20秒台のタイムをマークし、佐橋選手がこの組トップタイムである9周3分11秒289でゴール。2番手には川村選手がゴール(8周3分3秒651)し、序盤のタイムロスが響いた松田選手は3番手でゴール。

オープンクラス2組目
ここ最近、満足な結果を残せていない嶋崎選手が起死回生を狙いタイムアタック。しかし、マフラーが外れるトラブルにより、この予選第2ラウンドを落としてしまう。予選第1ラウンドで好調だった高畑選手はこのラウンドでもトップを走行。横山選手、井上選手も好調に周回を重ねる。しかし、高畑選手が横山選手と井上選手の一枚上を行き2番手の横山選手に2.8秒差の9周3分10秒473でここまでのトップタイムでゴール。横山選手は9周3分13秒312でゴールし、井上選手は横山選手からわずか0.28秒遅れてゴール。

オープンクラス3組目
1ラウンド目ではまったく振るわなかった森潤一選手(NT1/PICCO)がレース中盤以降、なんとすべての周回を20秒台のタイムで走行。序盤に幾分のタイムロスがあったものの、前の組を走行した高畑選手のタイムを上回る9周3分9秒811でゴール。2番手の西本選手も9周に入り、3分19秒637でゴールし、地元の意地としてトップ争いに食い込む。

オープンクラス4組目
予選1ラウンド目のトップタイムホルダーである富田選手の記録が、この予選2ラウンド目で次々と塗り替えられ、熱が入る富田選手。もちろん、路面コンディションの回復が主たる要因ではあり、富田選手もこの大幅なタイム更新に賭ける。富田選手は開始早々20秒5のラップタイムをマークし、2周目も20秒4を記録。次第にペースを上げ、ベストラップは20秒2をマーク。このハイペースな走行は9周3分3秒338という好タイムでゴールし、再びトップタイムホルダーに返り咲く。また、武田悟志選手(NT1/RB)、小口恭平選手、神田公一選手(G4RS/)、南口聡選手(NT1/Nova)も9周でゴールし、タイムをそれぞれ更新した。

オープンクラス5組目
PGTCに久々に参戦した寺内選手と植月選手がトップタイム争い。寺内選手はオープニングラップから20秒2をマークし、好結果を期待させる。しかし途中、24秒台のラップを出してしまう。そのため、ベストラップでは19秒8を記録したにも関わらず9周3分5秒859とトップタイムホルダーである富田選手の記録を破ることができなかった。一方、寺内選手に遅れて2番手でゴールした植月選手であったが、9周3分10秒719でゴールした。これは総合では5番手となる好タイムであった。

スポーツクラス1組目
それぞれマシンの異なる橋本順二選手(Vone/)、森下隆之選手(NT1/OS)、森山孝明選手(MTX4/)の3名がリード。しかし、橋本選手、森下選手が序序に抜け出ていく。そして、レース後半遂に森下選手がトップとなり、そのまま森下選手がスポーツクラストップタイムである9周3分18秒225でゴール。そして森下選手から1秒遅れで橋本選手が9周3分19秒222でゴール。

スポーツクラス2組目
田中選手が序盤から安定してペースで周回を重ね、寺田選手、和崎選手が続く。レース後半には門内選手が4番手タイムまで浮上し、自身の記録更新を果たす。トップを走行していた田中選手はそのまま9周3分18秒610というスポーツクラスの2番手タイムでゴール。序盤に2番手タイムで走行していた寺田選手は後半のタイムロスが響き、和崎選手が2番手タイムの8周3分7秒521でゴール。




予選最終ラウンド
オープンクラス1組目
ここまでで満足な結果を残すことが出来ず、もう後が無くなった松田拓海選手。しかし、今まで松田選手は追い込まれてから抜群の速さを見せるため、この予選ヒートに注目が集まる。案の定、松田選手は開始早々から20秒2というタイムをマークし、各周回のラップタイム差も小さく大幅なタイム更新を予期させる。一方、佐橋祐也選手も20秒台のラップタイムで走行を重ねる。しかし、松田選手はこの佐橋選手を引き離していき9周3分3秒087というトップタイムの富田選手の記録を打ち破るタイムでゴールしここまでのトップに立つ。2番手でゴールした佐橋選手は9周3分7秒421でゴール。

オープンクラス2組目
高畑選手、横山選手、嶋崎選手らも最後の予選ヒートに勝負を賭ける。各マシンとも20秒台のタイムを記録しながら周回を重ねる。また、無理な競り合いによるタイムロスを回避しながら周回を重ねる。走行時間の3分を経過し、高畑選手が自身の記録を更新する9周3分4秒180トップでゴール。続く横山選手、嶋崎選手も自身の記録を更新するタイムでゴールし、最後の最後までシード選手が誰になるか判らなくなった。

オープンクラス3組目
予選1ラウンド目、2ラウンド目ともに振るわなかった横田選手がトップで周回を重ねる。そして他の選手を抑え、この組トップタイムとなる9周3分11秒423でゴールし一気に総合でのポジションアップを果たす。2番手ゴールは西本選手(9周3分12秒021)。

オープンクラス4組目
総合で中盤ポジションの武田選手が序盤にストレートエンドのシケインでミスしてしまい早々にリタイヤしてしまう。一方、予選第1ラウンドからPGTC初参戦ながらトップタイムをマークした富田選手の走りに上位陣の関心が向く。また、富田選手と同じ組を走行する佐橋忠彦選手が懸命に走るが富田選手との差が広がる。富田選手はここまでの中で最も速いペースで周回を重ね、9周3分2秒505という総合でのトップタイムでゴール。

オープンクラス5組目
前の富田選手の走りに感化され、寺内選手も果敢に各コーナーを攻めタイム更新を目指す。この組の2番手を走行する植月選手、3番手を走行する岡本選手も寺内選手同様にコーナーを攻める。寺内選手はレース中盤に19秒911というラップタイムをマークし、後半になってもペースを上げ続け、9周3分1秒594の総合トップタイムでゴール。植月選手、岡本選手もミス無く3分間を走り切り、自身の記録を更新してのゴールで予選を終えた。

スポーツクラス1組目
このクラスでトップタイムをマークしていた森下選手がレース中盤にリタイヤしてしまう。また、森山選手もレース中盤でのタイムロスがたたり、記録更新することができなかった。この期を橋本選手が活かし、9周3分18秒758でゴール。しかし、森下選手が第2ラウンドで記録したタイムに一歩及ばなかったものの、総合での上位陣に食い込む形で予選を終了した。

スポーツクラス2組目
総合2番手の田中選手が序盤のトラブルでタイム更新できずに予選を終える。寺田選手がすべての周回をうまくまとめて8周3分0秒524でゴールし記録を更新。桑原選手も自身の記録を更新する8周3分9秒240でゴール。






オープンクラス勝ち上がり決勝 
勝ち上がり決勝
グランドファイナル進出を掛けた勝ち上がり決勝がオープンクラスからスタートした。今回の最終戦は日没が早いため、1/2ファイナルまでは7分間、1/2ファイナルは10分間、グランドファイナルは15分間という走行時間で行なうこととなった。

オープンクラス1/8Bファイナル
スタート直後の1周目、各コーナーで数台が接触。不運にも2番グリッドからスタートした城選手(SERPENT733/)のマフラーが外れてしまいピットイン。大きく出遅れてしまう。スタート直後の接触を免れた1番グリッドの足立選手(NT1/OS)を先頭に、松田誠選手(MTX4/)、山鼻選手(SERPENT733/)、朝野選手(NT1/RB)と続く。5分経過時、松田選手が足立選手をかわしトップに立つ。そして、松田選手、足立選手、山鼻選手の順のまま7分を経過しこの3名が勝ち上がることとなった。

オープンクラス1/8Aファイナル
5番グリッドスタートの山下香月選手(NT1/OS)がスタート後の混戦をうまくかわして一気にトップの遠藤凛選手(Vone/)のすぐ後ろまでポジションを上げる。3番手には上村二郎選手(SERPENT733/)。1分40秒の時点で山下選手が前の遠藤選手をパスしてトップに立つ。しかし、すぐに遠藤選手がトップを奪い返す。3番手は植村選手。トップ2台は3番手の上村選手を引き離し、レース後半に山下選手が再びトップとなる。そして、山下選手を先頭に、遠藤選手、上村選手の順にゴールし、この3名が1/4Aファイナルに勝ち上がることとなった。

オープンクラス 1/4Bファイナル 
小口選手がスタート直後からレースをリードし、南口選手、大東肇選手(NT1/RB)と続く。トップの小口選手は早くも2番手の南口選手に4.7秒のタイム差をつけて逃げ切ろうとする。
しかし、5分を過ぎたレース後半に小口選手がポジションを3番手まで落としてしまう。その結果、トップに南口選手、2番手に大東選手となる。さらに4番手を走行していた川畑選手が3番手に浮上。小口選手は4番手となる。この順位のまま7分を迎え、南口選手、大東選手、川畑選手が次の1/2ファイナルBに勝ち上がることとなった。

オープンクラス 1/4Aファイナル
武田選手、見崎幸男選手、(NT1/PICCO)高林裕司選手(NT1/OS)の順に始まった1/4Aファイナル。しかし2番手の見崎選手が4番手にポジションを落とす。代わって2番手に浮上したのは高林選手、3番手には1/8ファイナルから勝ちあがってきた山下選手。トップの武田選手は懸命にトップを守る。給油タイミングの差から一時2番手となるがすぐにトップに戻り、そのまま高林選手の追撃をかわしてトップゴールをきめた。2番手には高林選手、3番手には山下選手がゴールし1/2ファイナルAへこの3名の勝ち上がりが決定した。


オープンクラス 1/2Bファイナル
意地でもグランドファイナルを望む選手達がひしめく1/2ファイナル。スタート後レースをリードしたのは佐橋祐也選手。そして、嶋崎選手、森選手、横田選手が続く。序盤、森選手が嶋崎選手をかわして2番手に浮上する。トップ争いは佐橋選手と森選手。森選手は果敢に佐橋選手を追い立てる。このデッドヒートはゴール直前まで続く。ゴール1分前、ついに森選手が佐橋選手の前に出る。そのまま森選手がトップでゴールし、続いて佐橋選手、嶋崎選手、横田選手の順にゴールしグランドファイナル進出を決めた。

オープンクラス 1/2Aファイナル
横山選手、井上選手がトップ争いをする形ではじまった1/2ファイナルA。序盤、両者のタイム差は2秒〜3秒。しかし、給油後に両者の差は4.7秒まで広がる。3番手にはスタート直後から植月選手が走行している。4番手には7番グリッドからうまくスタートした神田公一選手(G4RS/)が位置している。レース後半、トップ2台の差に縮まりが見られたのだが、すぐにトップの横山選手が2番手の井上選手を引き離してそのままトップゴールを決めた。横山選手から遅れること4.7秒、井上選手が2番手でゴール。3番手に植月選手、4番手に神田選手がゴールし、これでオープンクラスのグランドファイナル進出の12名が確定した。。

グランドファイナル進出の選手

オープンクラス
  ドライバー モデル/エンジン
1 寺内 翼皓 MUGEN MTX4/NOVAROSSI/SANWA
2 富田 和成 Kyosho RRR/O.S./SANWA
3 松田 拓海 SERPENT733/PICCO/SANWA
4 高畑 翔暉 Kyosho RRR/O.S./FUTABA
5 横山 慎之佑 XRAY NT1/O.S./SANWA
6 森   潤一 XRAY NT1/PICCO/SANWA
7 井上 貴之 XRAY NT1/PICCO/SANWA
8 佐橋 祐也 SERPENT733/MEGA/SANWA
9 植月 徹也 XRAY NT1/PICCO/SANWA
10 島崎 真弥 MUGEN MTX4/NOVAROSSI/KO
11 神田 公一 MAGIC G4RS/RB/FUTABA
12 横田 隆雄 XRAY NT1/O.S./SANWA








スポーツクラス勝ち上がり決勝
スポーツクラス 1/2Bファイナル
2番グリッドスタートの小島和明選手(NT1/RB)がスタートでトップに立つが森山選手(MTX4/)がすぐに小島選手をパスしてトップに立つ。3番手には合谷仁選手(NT1/OS)が位置し、前の2台の隙をうかがう。しかしトップを走行する森山選手はハイペースで周回を重ねて2番手以降を引き離しにかかる。レース中盤には鳥取県から参加の内田信之選手(NT1/OS)が合谷選手をかわして3番手に浮上。その後、トップの森山選手は独走状態を築き上げ、見事に逃げ切りゴールを果たす。2番手以降はレース中盤以降順位変動はなく、小島選手、内田選手、合谷選手が順にゴールしスポーツクラスグランドファイナル進出を決めた。


スポーツクラス 1/2Aファイナル
スポーツクラス1/2ファイナルA
神田選手が序盤から2番手の桑原選手、3番手の二宮選手に差を付けてレースをリード。トップの神田選手と後ろの桑原選手との差は早くも6.7秒となる。3分を経過したところで3番手の二宮選手が前の桑原選手をかわして2番手に浮上。次はトップに立とうと前の神田選手を狙う。しかし、神田選手のペースは速く2台の差は周回を重ねるたびに広がりを見せる。神田選手を追う二宮選手であったがゴール直前に4番手にポジションを落としてしまう。これにより、2番手に和崎選手、3番手美谷選手が浮上する。トップを走る神田選手は大きなミスをすることもなく、またスタートから一度もトップポジションを奪われること無くトップゴールを果たした。2番手に和崎選手、3番手に美谷選手、4番手に二宮選手がゴールし、グランドファイナル進出が確定した。

スポーツクラス
ドライバー モデル/エンジン
1 森下 隆之 XRAY NT1/O.S./SANWA
2 田中 広芳 XRAY NT1/PICCO/SANWA
3 橋本 順二 Kyosho RRR/O.S./SANWA
4 寺田 和弘 CAPRI LAB-C01/CAPRI LAB-E01/SANWA
5 神田 侑輝 MAGIC G4RS/RB/FUTABA
6 森山 考明 MUGEN MTX4/NOVAROSSI/SANWA
7 和崎 健一 MUGEN MTX4/O.S./SANWA
8 小島 和明 XRAY NT1/RB/SANWA
9 美谷 昌彦 MUGEN MTX4/O.S./SANWA
10 内田 信之 XRAY NT1/O.S./FUTABA
11 二宮 正紀 GPX4/NOVAROSSI/FUTABA
12 合谷 仁 XRAY NT1/O.S./SANWA
 



グランドファイナル オープンクラス

佐橋祐也選手がスタート直前、マシンにトラブルが発生し修理のために出遅れる。スタートをうまく決めた高畑選手を先頭に松田選手、横山選手と続く。2周目には2番グリッドスタートの富田選手のマシンがエンジンストップ。早くもトップ争いに加われなくなる。スタート出遅れた佐橋選手は挽回を図ろうとコースに復帰するが、まさかの転倒で又してもタイムロス。さらには又してもマシントラブルと、完全に戦線離脱を余儀なくされる。トップを走行する高畑選手に松田選手が果敢に攻め入るデッドヒートがレース序盤、参加者やギャラリーの視線を釘付けにする。各コーナーでのせめぎ合いはすさまじく、かたときも目を離せない状態。PGTC最終戦にふさわしいバトルであった。変化があったのは9周目。ついに松田選手が高畑選手の前にでる。両者の差は0.6秒。このとき3番手には横山選手がトップ2台から少し距離を置いて走行していた。1回目の給油を各車終えてコースに復帰してもトップ2台の差はわずか0.8秒。4番手には寺内選手、5番手には森選手。この順位のまま各者2回目の給油を追えレース後半を迎える。11分を過ぎたあたりで寺内選手のエンジンがストップし、順位を大幅に落とす。トップ2台の松田選手と高畑選手は依然としてデッドヒートを繰り広げ、その少し後ろに3番手の横山選手が走行している状態。13分の時点、インフィールドで高畑選手のマシンが松田選手のマシンに接触!松田選手のマシンは姿勢を崩してスピン。しかしマシンにダメージはなくすぐに復帰。接触の原因を作った高畑選手は松田選手の復帰を待つというクリーンファイト。このトップ2台のタイムロスで3番手の横山選手がすぐ後ろまでくることとなる。残り時間1分、インフィールドでトップを走行する松田選手がスピンしてバランスを崩す。そこへ周回遅れの富田選手が突っ込んでしまい、さらには高畑選手までがこれに巻き込まれてしまう。松田選手はこのアクシデントによってマシンにトラブルを抱える。高畑選手もトラブルを抱えてピットへ。その間、横山選手が一気にトップとなる。このまま横山選手がトップゴールするかと思われたがなんと横山選手のマシンがガス欠によりゴール直前でストップ。コースに復帰していた高畑選手が再びトップとなり、優勝のチェッカーを受けた。2番手には森選手、3番手には横山選手がゴール。

スポーツクラス グランドファイナル
森下選手がオープニングラップを制するが、田中選手がすぐにトップの座を奪う。3番手は森山選手。しかし、序盤の3番手争いは激しく橋本選手、神田選手らがポジション争いを繰り広げる。1回目の給油後、順位変動に落ち着きが見られトップに田中選手、2番手に森下選手、3番手に神田選手、4番手に森山選手となる。トップの田中選手は2番手以降との差を少しずつ広げにかかる。8分を経過したところで4番手の森山選手が転倒しポジションをおとしてしまう。しかし、マシンにダメージが無いことと、すぐに復帰できたことにより4番手ポジションをキープ。2回目の給油後、3番手の神田選手が2番手に浮上。一方トップを走行する田中選手は乱れることなく安定したペースで周回を重ね、2番手以降との差を5秒にまで広げる。2番手の神田選手も3番手の森下選手との差を8秒にまで広げトップ3台の差が広がりを見せる。後半、神田選手が追い上げて田中選手に3.8秒差までタイムを縮めてきたのだが田中選手もペースを上げ、またしてもその差を広げる。そして15分を迎え田中選手がトップでゴールし、スポーツクラス優勝を果たした。2位には神田選手、3位には森下選手がゴール。
 
ベストパフォーマー賞
ベストパフォーマー
今回のベストパフォーマーは、PGTCオープンクラス初参戦ながらも見事シードを獲得し、グランドファイナルではファステストラップをマークするなど見事な走りを披露してくれた冨田選手に贈られた。



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