PGTC 第6ラウンド in 英田サーキット

前回の第5ラウンド in 嵐山パークウェイサーキットでの開催から1ヶ月を経過し今回の第6ラウンドが岡山県の英田サーキットで開催された。この第6ラウンドまでの間には全日本選手権が開催され、このPGTCに参加しているドライバー達もこのビッグレースに参加し、これまでのPGTCでの経験を活かして活躍したのは記憶に新しい。

開催前日の土曜日は雨のためにサーキットは走行できず、参加者全員が十分なセットアップ情報の無いまま、レースに臨むこととなった。

現在のポイントリーダーは、今年の世界選手権にてTQ争いを繰り広げ一躍世界の注目を浴びたXRAY NT1/OS横山慎之佑選手。2位以下に27ポイントの差をつけ、シリーズ総合優勝を目指し本戦に望む。

予選第1ラウンド
オープンクラス 1組目
まだ、路面の一部が完全にドライになっていない不利な状況でのスタートとなったこの組では佐橋祐也選手(S733/Mega)と河田選手(NT1/RB)が17秒台のタイムを途中マークしてリード。続いて神田選手(G4RS/RB)、足立選手(NT1/Picco)が続く。しかし、トップの佐橋選手がリードを広げ、まずは17周5分1秒070でゴール。続いて河田選手も17周をマークし、5分10秒245でゴール。

オープンクラス 2組目
オープニングラップから高畑選手(RRR/OS)が17秒580という好タイムをマークし、TQを狙う。続いて、森選手(NT1/Picco)、嶋崎選手(MTX4/Nova)と続く。しかし、レース中盤に嶋崎選手がトラブルで大きく順位を落とす。その後、挽回を試みるが健闘むなしく13周でこの予選ラウンドを終える。好スタートを決めた高畑選手は後半でいくらかのタイムロスがあったものの、この組ではトップタイムの17周5分1秒104でゴール。2番手タイムで森選手が17周5分9秒164でゴール。

オープンクラス 3組目
ここまでのトップタイムは佐橋祐也選手の17周5分1秒070。シリーズポイントトップの横山慎之佑選手(NT1/OS)がマシンのサーボ交換作業が間にあわず、出走できないというアクシデントが発生。このヒートには佐橋忠彦選手(S733/Picco)、松田拓海選手(S733/Picco)、藤井拓哉選手(NT1/Nova)など、これまでのPGTCラウンドで表彰台に登った経験のあるドライバーがひしめく。そんな中、藤井拓哉選手が17秒124という好タイムをマークし、リードをとる。しかし、後半になってトラブルにより大幅に順位を落とし、佐橋忠彦選手がトップに立つ。そして、佐橋忠彦選手がここまでのレースでは唯一の18周にマシンを入れてオープンクラス第1ラウンドでのトップとなる。

スポーツクラス 1組目
片岡選手(NT1/RB)と岡崎選手(MTX4/OS)が序盤からトップタイム争い。どちらもこの岡山県の選手。3番手に吉村太一朗選手(KM H-K1/OS)が走行。そして4番手には神田侑輝選手(G4RS/RB)。片岡選手と岡崎選手が途中順位が入れ替わりながらトップ争いを繰り広げる。その差は終始僅差でレースは進行し、岡崎選手が片岡選手にわずか0.7秒という差の16周5分3秒114でトップゴール。

スポーツクラス 2組目
谷口選手(NT1/Picco)、原田選手(NT1/RB)、冨井選手(NT1/RB)の3人がまずは抜け出る。しかし、レース中盤に冨井選手がトップタイム争いから脱落し、合谷選手(NT1/OS)が3番手に浮上。後半、2番手の谷口選手がこれまでのスポーツクラスでは唯一の17秒台のラップをマークするが、原田選手の安定したペースを崩すことができず原田選手がそのまま16周5分1秒851でゴール。谷口選手は16周5分8秒136でゴール。

スポーツクラス 3組目
河田選手(NT1/Nova)が他の選手に大きく差をつけながらこのレースをリード。2番手争いは内田選手(NT1/OS)、三宅宏朗選手(NT1/OS)、尾脇選手(RRR/OS)によって繰り広げられた。トップの河田選手は激しい2番手争いを尻目にそのままトップの河田選手が16周5分5秒077でゴール。2番手争いを制したのは15周5分8秒440で三宅選手。

予選第1ラウンド トップ5
オープンクラス

1位 佐橋忠彦選手 (S733/Picco)18周5分17秒547
2位 佐橋祐也選手 (S733/Mega)17周5分1秒070
3位 高畑翔輝選手 (RRR/O.S.) 17周5分1秒070
4位 松田拓海選手 (S733/Picco)17周5分4秒647
5位 大元敏嗣選手 (NT1/O.S.) 17周5分8秒999

スポーツクラス

1位 原田博志選手 16周5分1秒851
2位 岡崎謙二選手(MTX4/O.S.) 16周5分3秒114
3位 片岡大作選手(NT1/RB) 16周5分3秒816
4位 河田貴之選手(NT1/Nova) 16周5分5秒077
5位 谷口聡 選手(NT1/Picco) 16周5分8秒136

予選第2ラウンド
オープンクラス 1組目
予選第1ラウンドで成績を残せなかった西山選手(NT1/OS)が挽回を狙う。トップを走行する佐橋祐也選手は第1ラウンドよりも速いペースで周回を重ね、レース後半で16秒977というベストラップをマークし、予選第1ラウンドのトップタイムである佐橋忠彦選手の記録を破る18周5分11秒898でゴール。2番手タイムで西山選手が走行していたのだが、河田選手、神田選手が西山選手と僅差のタイムで周回を重ねる。2番手争いはささいなミスで大きく順位が変わってしまう混戦状態。しかし、後半にさしかかるとこの混戦状態も落ち着きを見せ西山選手、河田選手、神田選手の順にゴール。

オープンクラス 2組目
完全に路面コンディションが回復したためか、トップを走行するマシンのタイムが確実に上がってきている。この組の高畑選手、森選手も同様にハイペースで周回を重ねる。両者とも、ベストラップでは16秒台にマシンを入れる。同じく16秒台にマシンを入れてきた昨年度のPGTCシリーズチャンピオンの嶋崎選手であったが、このレースでも後半にトラブルを抱えて満足な記録を残すことが出来なかった。一方、トップ争いをしている高畑選手と森選手は高畑選手が森選手に3.4秒の差をつけて18周5分11秒412というトップタイムでゴール。森選手も18周に入り5分14秒818でゴール。

オープンクラス 3組目
予選第1ラウンドでトップタイムをマークした佐橋忠彦選手であったが、この第2ラウンドでことごとく記録を更新されてしまい、挽回を図る。ベストラップでは16秒台にマシンをいれるものの、全体のペースをうまく上げることが出来ず18周5分11秒628でゴールし、総合2番手にポジションを落としてしまう。2番手には大元選手が気迫あふれる走りで予選第1ラウンドでの記録を大きく更新する17周5分3秒976を記録するものの、総合では6番手にポジションを落としてしまう。

スポーツクラス 1組目
岡崎選手と片岡選手がまたもやトップ争い。前のラウンドよりも切迫したタイム差でレースが進行。田中選手(NT1/Picco)も好ペースで周回を重ねる。しかし、田中選手のエンジンが突如止まって3番手から脱落。代わって吉村選手が3番浮上するが、トップの2台はハイペースのまま岡崎選手を先頭に17周5分13秒493でゴール。片岡選手は岡崎選手からわずか0.059秒差のこの組2番手タイムでゴール。3番手に吉村圭司選手が16周5分10秒387でゴール。

スポーツクラス2組目
予選第1ラウンドでのトップタイムホルダーである原田選手が好スタート。そして谷口選手、冨井選手、野口選手が続く。途中、17秒台のタイムをマークしてきた谷口選手であったが、最後の最後で冨井選手、野口選手らにポジションを奪われてしまう。原田選手は順調に走行を重ねて第1ラウンドでの記録を更新する17周5分12秒023でゴールし、トップタイムを守る。

スポーツクラス3組目
もっとも激しい展開を繰り広げたスポーツクラス3組目。トップも2番手とそう大差が無く、河田選手、三宅選手、花畑選手(NT1/OS)、内田選手、尾脇選手の順でレースが進行。内田選手がトップに立った後、徐々に後続を引き離す。序盤では詰まっていた差が時間の経過とともに広がり、まずは内田選手がトップをキープしたまま16周5分14秒714でゴール。続いて、花畑選手が16周5分18秒212で2番手ゴール。3番手に三宅選手がゴール。

予選第2ラウンド トップ5
オープンクラス

1位 高畑翔輝選手 (RRR/OS)18周5分11秒412
2位 佐橋忠彦選手 (S733/Picco)18周5分11秒628
3位 佐橋祐也選手 (S733/Mega)18周5分11秒898
4位 森 潤一選手 (S733/Picco)18周5分14秒818
5位 西山正樹選手 (NT1/OS) 17周5分3秒228

スポーツクラス

1位 原田博志選手(NT1/RB) 17周5分12秒826
2位 岡崎謙二選手(MTX4/OS) 17周5分13秒493
3位 片岡大作選手(NT1/RB) 17周5分13秒552
4位 河田貴之選手(NT1/Nova) 16周5分5秒077
5位 谷口聡 選手(NT1/Picco) 16周5分8秒136

予選最終ラウンド
オープンクラス 1組目
最終ラウンドとり、より一層気合を入れてレースに臨むドライバー達。ここまでトップ4人は18周に入っている。オープンクラスのシードを獲得するには、少なくとも18周を記録していなければならないようだ。

佐橋祐也選手、西山選手、神田選手の順にレースが進行。西山選手と神田選手が接戦を繰り広げる中、トップタイムで走る佐橋選手が次第に2番手以降との差を広げる。そして、自身の最高タイムである18周5分11秒024でゴール。二番手争いを制したのは西山選手。しかし、惜しくも目標の18に入ることが出来ず17周5分2秒291で終える。神田選手も自身の記録を更新する17周5分4秒580でゴール。


オープンクラス 2組目
スタート直後にトラブルに見舞われた嶋崎選手。これが元でこの最終予選でも納得の記録を残すことが出来なかった。トップを走行していた高畑選手がなんと16秒895というベストラップを記録。しかし、最後の最後に不運にもガス欠により18周に入れず17周4分55秒で予選を終えた。

オープンクラス 3組目
予選2ラウンド目でタイムが伸び悩み、トップ5から落ちてしまった松田選手であったが、これまでのレースを見て分かるように追い込まれてから突如ペースが上がる。今回も同様に、背水の陣となった松田選手はこれまでとは別人のような走りでトップを走行する佐橋忠彦選手のタイムに迫る。藤井選手も鬼気迫る走りを披露する。結果、この3台がこの日ペースな状態で5分間を走り切り、トップに佐橋忠彦選手が18周5分9秒721でゴールしTQを獲得。続いてゴールした松田選手も18周5分9秒895と総合2番手タイムでゴール。この組を3番手でゴールした藤井選手は18周5分9秒993と総合3番手タイムを記録。この組のトップ3台はウェイトハンディを課せられていながらも、予選総合でのトップ3を占めることとなった。

スポーツクラス 1組目
この最後の予選でも片岡選手、岡崎選手の2人がこの組でトップ争いを繰り広げた。ここまで僅差で岡崎選手に前のポジションをとられた片岡選手が、スタート後から片岡選手がトップに立ち逆転を狙う。岡崎選手も負けじと走行を続けるが、次第にその差を広げられてしまい、片岡選手がスポーツクラスで最も速い17周5分10秒358でゴール。岡崎選手は17周5分18秒374と自身の記録を更新できず。

スポーツクラス 2組目
野口選手(S733/Mega)、三宅選手(MTX4/Nova)が挽回を狙い序盤から健闘。しかし、中盤に後続の冨井選手、谷口選手のペースが上がりポジションを落としてしまう。スタート直後からトップタイムで走行していた原田選手がそのまま17周5分12秒023でゴールするものの、片岡選手の記録に及ばずここままで総合2番手となる。2番手でゴールした冨井選手も自身の記録を更新する17周5分18秒845でゴール。谷口選手は3番手でゴールしたが、自身の記録を更新することはできなかった。

スポーツクラス 3組目
ここまでのトップタイムである片岡選手の17周5分10秒を目標に、この組の選手達がタイムアタックに入る。トップの河田選手を筆頭に、三宅選手が続く。すぐに三宅選手がトップに立つが、尾脇選手がその後トップに立つ。そして尾脇選手がそのままトップゴール。しかし、車検で不適合箇所か見つかりタイムが抹消されてしまう。これにより、内田選手がトップゴールということになるのだが、ガス欠であろうか15周4分55秒でレースを終えてしまった。

予選総合 トップ5
オープンクラス

1位 佐橋忠彦選手 (S733/Picco)18周5分9秒721
2位 松田拓海選手 (S733/Picco)18周5分9秒895
3位 藤井拓哉選手 (NT1/Nova)18周5分9秒993
4位 佐橋祐也選手 (S733/Mega)18周5分11秒024
5位 高畑翔輝選手 (RRR/OS) 17周5分11秒412

スポーツクラス

1位 片岡大作選手(NT1/RB) 17周5分10秒358
2位 原田博志選手(NT1/RB) 17周5分12秒023
3位 岡崎謙二選手(MTX4/OS) 17周5分13秒493
4位 冨井 学選手(NT1/RB) 17周5分18秒845
5位 河田貴之選手(NT1/Nova) 16周5分5秒077

決勝 
オープンクラス 1/2Bファイナル 
15分間で行なわれる1/2ファイナル。グランドファイナル進出が直接掛かっているだけに選手達にも緊張が見える。スタート直後、10番グリッドスタートの坂下選手は接触によってマフラーが外れてピットイン。大きく出遅れることとなる。1番グリッドスタートの森選手がそのままオープニングラップを制し計測ラインを通過。しかし、3周目に森選手がミスして順位を落とし嶋崎選手が代わってトップに立つ。これにより、森選手は気持ちのあせりからかミスを多発してしまい一気に5番手までポジションを落とす。2番手には吉川選手が位置する。しかし、森選手はスタート後4分30秒の時点で3番手ポジションまで挽回。5分か経過したところで2番手の吉川選手がピットまで燃料がもたずコース上でストップしてしまう。各車給油後の順位はトップに嶋崎選手、2番手に森選手。3番手には神田選手が浮上。2番手を走行する森選手が前の嶋崎選手との差を次第に詰めるが、嶋崎選手もペースを上げて引き離しにかかる。途中4.4秒の差があった両者であったが、嶋崎選手のペースアップにより2回目の給油時には5秒以上の差がつく。好調に3番手ポジションを走行していた神田選手であったが2回目の給油時にストップしてしまい、5番手までポジションダウン。代わって山下選手が3番手、4番手に吉川選手となる。その後、トップの嶋崎選手に2番手の森選手が3秒差まで迫る。しかし、嶋崎選手は森選手の追撃をかわし、トップゴール。続いて森選手、山下選手、吉川選手がゴールし、グランドファイナルへ勝ち進むこととなった。

オープンクラス 1/2Aファイナル 
好スタートを決めた高畑選手、横山選手、河田選手がレースをリード。序盤、トップの高畑選手と横山選手は2秒差。これを横山選手が1.7秒差まで詰める。しかし、1回目の給油後にはこの差が3秒まで広がる。3番手は河田選手がキープ。4番手争いは遠藤選手、川口選手が繰り広げる。2回目の給油後も依然として高畑選手がトップをキープし、横山選手が懸命にこれを追う。このあたりで、スタートで出遅れた大元選手が遠藤選手と川口選手をかわして4番手まで浮上。終了間近の14分が経過したところで、トップの高畑選手と横山選手が一時テールトゥノーズ状態まで差が無くなる。しかし、高畑選手が逃げ切りトップゴール。続いて横山選手、河田選手、大元選手がゴールしグランドファイナル進出の12名が確定した。

スポーツクラス 1/2Bファイナル
谷口選手、吉村圭司選手を先頭にレースがスタート。8番グリッドからスタートの鹿島選手(MTX4/OS)がスタート後の混戦をうまくかわして4番手に浮上。その後、鹿島選手がすぐに3番手まで浮上する。4分を過ぎたところで7番手を走行していた田中選手のエンジンが突如ストップ。田中選手は予選でもエンジンストップに悩まされていたが、この決勝でも同様のトラブルにより戦線離脱を余儀なくされる。2回目の給油直前では鹿島選手が2番手まで浮上。3番手には吉村選手。4番手に合谷選手という順位形態となる。その後、11分を経過したところで合谷選手のエンジンがストップし、勝ち上がりのかかった大事な局面で順位を落とすこととなる。これにより後ろの尾脇選手が4番手となる。トップは依然として谷口選手がキープし。鹿島選手をかわした吉村選手が2番手に浮上し、鹿島選手は3番手となる。そしてこの順のまま各車ゴールし、このトップ4台がグランドファイナルに勝ち上がった。

スポーツクラス 1/2Aファイナル
混戦状態でスタートした1/2Aファイナルでは、スタートで8番グリッドの小島選手(MTX4/RB)が一気に4番手まで浮上。トップから河田選手、内田選手、神田選手の順。そのまま1回目の給油を終え、トップの河田選手が2番手以降を引き離しにかかり2番手に8秒近い差をつける。しかし、2番手の内田選手が2回目の給油を終えた時点で8秒あった差を1.8秒にまで縮め、逆転を狙う。そして、この差が0.7秒まで詰まる。2番手以降の順位変動は無く、各車の差が少しづつ広がる。逆転をねらっていた2番手の内田選手であったが河田選手のラストスパートにより差を広げられ、そのまま河田選手がトップゴールを果たす。2番手はトップから4秒遅れて内田選手、3番手に神田選手、4番手に野口選手がゴール。しかし、走行後の車検においてトップゴールした河田選手と4番手ゴールの野口選手が失格となり内田選手、神田選手、吉村太一朗選手、三宅宏朗選手がグランドファイナルに勝ちあがることとなった。

グランドファイナル
オープンクラス 
常に好スタートを決める松田選手が今回もスタートをうまく決め、序盤からトップに立つ。続いて嶋崎選手、佐橋忠彦選手、佐橋祐也選手と続く。スタートから3分経過したところで3番手の佐橋忠彦選手が嶋崎選手をパスして2番手に浮上。世界選手権や全日本選手権で活躍したトップ4台が僅差で各コーナーになだれ込み、激しいバトルと巧みなドライビングテクニックがギャラリーを釘付けにする。1回目の給油時、ピット作業に手間取った佐橋忠彦選手のマシンが4番手にポジションダウン。トップは松田選手がキープするものの横山選手が次第に迫る。そして遂に横山選手がトップのポジションを奪うが、すぐに松田選手に奪還され、各車2回目の給油に入る。ピットでの給油作業も僅差で、コースイン後のトップ2台の差はわずか0.4秒。13分を経過したところで横山選手が遂に松田選手に仕掛ける。バックストレートエンドから松田選手のインに飛び込んだ横山選手であったが、ゼブラゾーンにマシンを乗せすぎてハーフスピン。トップ2台は接触し、あわやコースアウトかと思われたが両者ともマシンをうまく立て直す。しかし、このとき横山選手は後ろの嶋崎選手にポジションを奪われ3番手にポジションダウン。最後の給油後、松田選手のマシンにトラブルが発生し大きくペースダウン。このチャンスを嶋崎選手がつかみ、トップに立つ。そして2番手には高畑選手が浮上し、3番手に松田選手、4番手に佐橋忠彦選手。18分を過ぎたところで佐橋忠彦選手のエンジンがストップし、表彰台が一気に遠のく。その後、19分を経過した時点でトップを走行していた嶋崎選手はタイヤを使い果たしていまし一気にペースダウン。これを機に高畑選手がトップに立つ。松田選手もこれを逃さず、嶋崎選手をゴールコール直前にパスし、2にポジションアップ。そして決勝時間の20分を迎え、高畑選手、松田選手、嶋崎選手の順にゴール。

スポーツクラス
スタート直後、中盤グリッドスタートのマシンが何台か接触。この隙に10番グリッドスタートの鹿島選手、9番グリッドスタートの吉村太一朗選手が5番手、6番手にポジションをアップ。トップは1番グリッドスタートの片岡選手。そして原田選手、岡崎選手、冨井選手と続く。一回目の給油前、4分30秒を経過したところでトップの片岡選手が原田選手にトップを奪われる。3番手にはスタート後の混戦で大きく出遅れた谷口選手が浮上。一回目の給油を終えた時点で、トップに原田選手、2番手に片岡選手、3番手に谷口選手、4番手に神田選手という隊列。トップ3台の差はまだ大きくなく、ワンミスでも大きく順位が変わる状態。その後、2回目の給油を終えたところで、片岡選手が原田選手をパスしてトップに立つ。3度目の給油時、谷口選手が原田選手の前に出て2番手ポジションを獲得。これにより原田選手が3番手となる。その後、原田選手はペースが上がらず後続車両のどんどんパスされトップ争いから離脱してしまう。トップにたった片岡選手はそのままリードをどんどん広げて独走状態に入る。2番手の谷口選手がトップの片岡選手を懸命に追い、3番手の岡崎選手が谷口選手が追う。しかし、この3者の差が次第に広がり、トップ片岡選手がそのまま逃げ切り優勝を手にする。続いて、谷口選手、岡崎選手が2位、3位でゴールした。




ベストパフォーマー賞
今回のベストパフォーマー賞を獲得したのは本年度PGTC初参加となり、前日の練習も雨のために出来なかったにも関わらず、スポーツクラスで序盤一時トップを走行していた原田選手に贈られた。

 

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