PGTC ラウンド5 嵐山・高雄パークウェイ

京都、嵐山パークウェイサーキットにてPGTC 第5戦が8月8日開催された。京都でのPGTCは今回が初となる。ポイントランキングに名前を連ねる選手に加え、地元の選手も参加し総勢40名が真夏の京都に集結した。

嵐山パークウェイサーキット
高雄・嵐山パークウェイ内に設立されたサーキットであり、施設内は京都市内が一望できる展望台や遊園地、ドッグランやボートなどが家族で楽しめる好ロケーション。サーキットレイアウトは下り斜面となるホームストレートとアップダウンを含むコーナーが連続する中低速レイアウト。このサーキットの攻略ポイントはインフィールドの連続コーナー。アンダーステアを出さずに各コーナーをリズムよくクリアすることがタイムアップにつながる。

レース当日は、最終コーナーの縁石に乗ったマシンが転倒してピットやコース外へ飛んで来ないよう安全を考慮して最終コーナー手前にシケインを設けた。そのため各組の練習走行を入れた後、予選をオープンクラスからスタートした。

予選第1ラウンド

オープンクラス1組目
スタートにゼッケン1番の山鼻選手(S733/NOVA)が間にあわず出遅れてしまう。高畑選手(V-OneRRR/O.S.)がオープニングラップから15秒台をマークし、武田選手(MT1/RB)、山下選手(NT1/O.S.)と続く。高畑選手は殆どの周回を15秒台で走行していたのだが、序盤の2周目から5周目までが16秒台だったのが影響して20周5分15秒939。武田選手も途中ロスがあり惜しくも20周に入ることができず19周5分15秒167となる。

オープンクラス2組目
偶然にも同じ組となった佐橋兄弟がこの組を走行する。序盤から一騎打ちとなり、忠彦選手(弟)(S733/PICCO)がベストラップで15秒3、祐也選手(兄)(S733/MEGA)は15秒6で忠彦選手にやや分がある。両者とも大きなトラブルも無く5分を走りきりって忠彦選手(弟)が20周5分13秒307、兄の祐也選手が19周5分02秒704と一回目の兄弟対決は弟の忠彦選手に軍配が上がった。
3番手タイムでゴールしたのは奈良県から参加の南口選手(NT1/NOVAROSSI)(18周5分03秒004)。

オープンクラス3組目
GPツーリング世界選手権で1/8メインからグランドファイナルまで勝ち進み、注目を浴びた松田拓海選手(S733/MEGA)が序盤からリード。神田選手(G4RS/RB)、大岩選手(NT1/RB)も終始安定したラップで好調な様子。しかし、「あと少し」のペースアップが図れず両者ともTQ争いとなる20周に入ることが出来なかった。

オープンクラス 4組目
この組も、今年のGPツーリング世界選手権で一躍世界の脚光を浴びた、横山慎之佑選手(NT1/O.S.)と寺内翼皓選手(MTX4/NOVAROSSI)が走行する。そして、昨年度のPGTCシリーズチャンピオンの嶋崎真弥選手(MTX4/NOVAROSSI)も走行する注目の組。まずは寺内選手と横山選手が先行する形で時間が経過していくが、中盤に寺内選手が転倒。横山選手はエンジンストールとなりタイムを大きくロス。しかし、嶋崎選手が堅実な走りで5分間を走るが20周には届かず19周5分03秒325と総合5番手のタイムとなる。

オープンクラス 予選第1ラウンド トップ5
1位 佐橋 忠彦 選手 20周5分13秒307
2位 松田 拓海 選手 20周5分14秒597
3位 高畑 翔輝 選手 20周5分15秒939
4位 佐橋 祐也 選手 19周5分02秒704

5位 嶋崎 真弥 選手 19周5分03秒325


スポーツクラス 1組目
前野選手(MTX4/RB)、安部選手(NT1/NOVAROSSI)の順で進行するが3番手、4番手の山崎選手(NT1/RB)、和崎選手(V-OneRRR/CRF)までは大きなタイム差が無い状態。中盤、2番手を走行していた安部選手がトラブルによって後退。その後、トップは小島選手(NT1/NOVAROSSI)となる、しかし、ゴール時間の5分直前にミスによってタイムをロスして2番手タイムでゴール。トップゴールしたのは序盤にトップを走行していた前野選手(17周5分09秒752)。2番手ゴールは最後にミスが響いて前野選手から1秒遅れた小島選手
(17周5分10秒843)となる。

スポーツクラス 2組目
小学4年生の神田侑輝選手(G4RS/RB)が序盤から早川選手(NT1/RB)とトップ争いを繰り広げる。計測ラインを通過するたびに、順位が入れ替わる。そして、5分を経過したときにトップになったのは神田選手であった(18周5分04秒389)。2番手は早川選手(18周5分7秒957)。3番手はスタートから常にこのポジションをキープした奥野選手(V-OneRRR/O.S.)(18周5分13秒419)。

スポーツクラス 予選第1ラウンド トップ5
1位 神田 侑輝 選手 18周5分04秒389
2位 早川 善仁 選手 18周5分07秒957
3位 奥野 誠  選手 18周5分13秒419
4位 前野 土志延選手 18周5分09秒752

5位 小島 和明 選手 18周5分10秒843











予選第2ラウンド
オープンクラス 1組目
またしても高畑選手が好調なスタートを切る。アベレージタイムも第1ラウンドより良いペースで周回を重ね、20周5分11秒955と第1ラウンドでの記録を更新。2番手ゴールの武田選手、3番手ゴールの川畑選手(V-OneRRR/O.S.)も前のラウンドでの記録を更新した。

オープンクラス 2組目
佐橋忠彦選手が序盤にクラッチベアリングが破損してリタイヤしてしまう。兄の祐也選手はノントラブルで5分間を走り切ったのだが、第1ラウンドでの記録を更新できず。この二人を除き、南口選手、鈴木選手、坂下選手、城選手、富岡選手ら全員が第1ラウンドでの記録を更新した。

オープンクラス 3組目
トップをリードして周回を重ねた松田選手であったが、ペースが上がらず第1ラウンドでのタイムを更新できなかった。しかし、2番手、3番手ゴールとなった神田選手と大岩選手は第1ラウンドでの記録を大きく更新してきた。しかし、前ラウンドまででも多くの選手がタイムを更新しているので、総合でどのポジションになるかが分かるのは次の4組目が終了してからになる。

オープンクラス 4組目
第1ラウンドで好調だった松田選手(MTX4/O.S.)が序盤でリタイヤ。トップ争いは横山選手と、寺内選手。しかし、横山選手のエンジンがまたしてもストップしてしまう。そしてトップ争いにいつも顔を並べる嶋崎選手も周回遅れのマシンと絡み、コースアウト。寺内選手は速く、安定したラップを5分間刻み続け、総合2番手となる20周5分12秒913でゴール

オープンクラス 予選第2ラウンド トップ5
1位 高畑 翔輝 選手 20周5分11秒955
2位 寺内 翼皓 選手 20周5分12秒913
3位 佐橋 忠彦 選手 20周5分13秒307
4位 松田 拓海 選手 20周5分14秒597

5位 佐橋 祐也 選手 19周5分02秒704



スポーツクラス 1組目
第1ラウンドでマシンに搭載していたポンダーのトラブルにより計測が出来ず、記録を残せなかった山浦選手(NT1/NOVAROSSI)がスタートからトップを走行。2番手を走行する前野選手(NT1/RB)との差を少しずつ広げる。前野選手も後ろの安部選手からのプレッシャーを感じつつも、大きな乱れになることなく周回を重ねる。この3者の順のまま5分が経過し、山浦選手がこの組で唯一18周に入った(5分11秒505)。2番手の前野選手は17周5分05秒832、3番手の安部選手は17周5分12秒507と、それぞれ記録を更新。

スポーツクラス 2組目
16秒台で周回を重ねてきた神田選手が後半でリタイヤしてしまう。代わって奥野選手がトップに立ち、好調なペースで周回を重ねる。早川選手もいいペースで走行していたが、8周目にトラブルを抱えてタイムロス。結局、奥野選手がそのままトップゴールし、18周5分13秒132と第1ラウンドでの記録を更新。

スポーツクラス 予選第2ラウンド トップ5
1位 神田 侑輝 選手 18周5分04秒389
2位 早川 善仁 選手 18周5分07秒957
3位 山浦 英二 選手 18周5分11秒505
4位 奥野 誠  選手 18周5分13秒132

5位 前野 土志延選手 17周5分05秒832





予選最終ラウンド
オープンクラス 1組目
オープニングラップから各車ハイペースで計測ラインを通過し、最後のタイム更新を目指す。この最終ラウンドでも高畑選手がリード。第1ラウンド、第2ラウンドでまったく記録が残せなかった山鼻選手も、この最終ラウンドはこれまでの結果を払拭するドライビングで周回を重ねる。川端選手と、武田選手の2番手争いがとても激しく、終始僅差で周回を重ねる。トップを走る高畑選手は2番手争いをしている川端選手と武田選手を引き離し、そのまま20周5分09秒072でゴールし、総合でのトップに立つ。ハイスピードで2番手争いをしていた川端選手と武田選手は、ゴールまでその戦いは続き0.3秒差で川端選手が2番手でゴールし、自身の記録を更新。武田選手も自身の記録を更新する19周5分10秒717でゴールした。

オープンクラス 2組目
挽回を狙う鈴木選手が序盤でリタイヤしてしまう。続いて坂下選手もトラブルにより序盤で操縦台から降りることとなる。トップを走行していたのは佐橋忠彦(弟)選手。15秒台前半のタイムを出しながら、総合でのトップを狙う。一方、兄の佐橋祐也選手はゴール1分前にマシンをフェンスにヒットさせてリタイヤしてしまう。南口選手は、好調なペースで走行し、5分間を走り切って自身の記録を更新する19周5分14秒230でゴール。トップを走る佐橋忠彦選手も5分間を走り切り、20周5分12秒906でゴールして自身の記録を更新。富岡選手も自身の記録更新となる18周5分11秒215でゴール。

オープンクラス 3組目
TQを狙う松田拓海選手が15秒台前半という速いペースで周回を重ねる。神田選手、大岩選手も記録更新、グランドファイナルのシード権を狙いハイペースで周回を重ねながら、この組での2番手争いをする。トップを走る松田選手が自身の記録を更新する20周5分09秒551でゴールするものの、ここまでのトップタイムである高畑選手の記録にわずかに及ばない総合2番手タイムでゴール。2番手争いをしていた神田選手と大岩選手は、神田選手が大岩選手に0.4秒勝る19周5分05秒366でゴール。神田選手に一歩及ばなかった大岩選手であったが、自身の記録を更新する19周5分05秒806でゴール。

オープンクラス 4組目
オープンクラス最後となるこの組では、寺内選手、嶋崎選手、横山選手といったポイントラインキングの上位ランカーがTQタイムを狙う。ここまでトラブル続きの横山選手もこの最後のラウンドは好調な様子。しかし、7周目にまたしてもエンジンストールしトップ争いから脱落することとなる。嶋崎選手も挽回を図るのだが、ペースがまったく上がってこない。結局、20周にマシンを入れることができず19周5分04秒963で予選を終える。一方、序盤からトップを走行する寺内選手は途中で何度か16秒台にペースを落としてしまう一面もあったが、20周5分15秒333と総合4番手のタイムでゴールし決勝へのシード権と獲得。

オープンクラス 予選総合結果 トップ5
1位 高畑 翔輝 選手 20周5分09秒072
2位 松田 拓海 選手 20周5分09秒551
3位 佐橋 忠彦 選手 20周5分12秒906
4位 寺内 翼皓 選手 20周5分12秒913

5位 佐橋 祐也 選手 19周5分02秒704


スポーツクラス 1組目
ここまでで総合3番手タイムをマークしている山浦選手がTQを狙う。そして、安部選手も好調なペースで周回を重ねながら決勝シードを狙う。この組のトップ3台の差はそれほど大きくないため、ワンミスで順位を大きく落とす可能性がある。そんなプレッシャーを跳ね除けて上位陣は周回を重ね、山浦選手がここまでのトップタイムである18周5分03秒279でゴール。2番手にゴールした安部選手もトップ争いに加わる18周5分12秒850でゴール。3番手でゴールした前野選手も自身の記録を更新し、トップ争いに入るタイムである18周5分14秒999でゴール。

スポーツクラス 2組目
総合トップの座を奪われた神田選手がポジション奪還にかけてタイムアタックを開始。しかし、気負いしすぎたのか序盤でリタイヤしてしまう。決勝シードを狙い、早川選手と奥野選手がハイペースで周回を重ね、安定したラップで5分間を走りきる。トップでゴールしたのは早川選手の記録である18周5分02秒099がTQタイムとなる。2番手は、奥野選手となるが、奥野選手は自信の記録を更新することができず、決勝シードに後一歩届かない総合5番手で予選を終えた。

スポーツクラス 予選総合結果 トップ5
1位 早川 善仁 選手 18周5分02秒099
2位 山浦 英二 選手 18周5分03秒279
3位 神田 侑輝 選手 18周5分04秒389
4位 安部 誠  選手 18周5分12秒850

5位 前野 土志延選手 18周5分13秒132






スポーツクラス勝ち上がり決勝
スポーツクラス 1/2Bファイナル
4台走行となったこの1/2Bファイナル。まずは前野選手がリード。渡辺選手、門内選手、小島選手の順でレースが進行。トップの前野選手がリードを広げて逃げ切り体制をとる。2番手以降との差が徐々に広がっていく。その後、順位の変動は無く各車の差が次第に広がり、そのまま規定時間の15分を迎えて前野選手がトップゴール。続いて渡辺選手、門内選手、小島選手とゴール。この4台がそのままグランドファイナルに勝ち上がるかと思われたが、車検で小島選手だけが失格となり涙を呑むこととなった。


スポーツクラス 1/2Aファイナル
1番グリッドからスタートの奥野選手がスタートをうまく決めてレースをリード。2番手の山崎選手以降をラップ毎に引き離す。3番手は加藤選手、4番手は和崎選手、5番手には斉藤選手と続く。この順序のまま各車2回目の給油を終える。その後、山崎選手が一気に奥野選手との差を詰め、そのままの勢いでゴール直前にトップに立つ。トップに立った山崎選手がそのまま1番手でゴール。2番手は奥野選手、3番手は加藤選手、4番手は和崎選手となり、この4台がグランドファイナルに勝ち上がった。

スポーツクラス
1位 早川 善仁 選手
2位 山浦 英二 選手
3位 神田 侑輝 選手
4位 安部 誠  選手
5位 山崎 浩明 選手
6位 前野 土志延選手
7位 奥野 誠  選手
8位 渡辺 匡弘 選手
9位 加藤 文晶 選手
10位 門内 常由 選手
11位 和崎 健一 選手

スポーツクラス グランドファイナル
混乱のスタートとなったスポーツクラスのグランドファイナル。スタート直後の第1コーナーでは接触は少なかったが、その後の各コーナーで接触が連発。しかし、予選から好調だった神田選手がトップをリードするが、無念にもコースアウトしてリタイヤしてしまう。そして安部選手がトップになるが、1回目の給油後に早川選手がトップに立つ。そして2番手に山浦選手が浮上。前の早川選手とは0.5秒差。3番手は安部選手。この順列のまま2回目の給油に入る。ここで山浦選手がトップに立ち、1.1秒差で2番手の早川選手の前を走る。4番手は1回目の給油以降、前野選手がキープ。3回目の給油後もこの順位は変わることなくレースが進行する。その後、トップの山浦選手がリードを広げPGTCスポーツクラス優勝を決めた。2番手に早川選手、3番手に安部選手となった。
オープンクラス勝ち上がり決勝 
オープンクラス 1/4Bファイナル
この1/4Bファイナルで走行するのは4台のみ。勝ち上がることができるのは3台なので、マシントラブルを抱えず決勝時間の10分間を走りきれば高確率で勝ち上がることができる。頭ではそう考えていても気持ちがそうさせず、スタート直後に中野選手と、山鼻選手が転倒。そして、山鼻選手はピット作業ペナルティーを受けさらに10秒以上のタイムロス。予選でまったく記録が残せなかったPGTCファイナル常連の横山選手もこの1/4Bファイナルを走る。予想通り横山選手がトップで周回を重ね、少しずつ2番手以降を引き離そうとする。しかし、2番手の遠藤選手も懸命に横山選手のペースについていく。トップを走行していた横山選手であったが、第1コーナーでエアクリーナーが突然外れてしまい急遽ピットイン。早急にマシンを修復し、コースに復帰してトップを死守。そのままトップをキープしてゴールし、1/2Bファイナルへ勝ち進んだ。続いて、遠藤選手、中野選手がゴールして勝ちあがることとなった。

オープンクラス 1/4Aファイナル
6台での争いとなったこの1/4Aファイナルはトップ3台の争いが激しく、目が離せない展開であった。スタート後、2番グリッドからスタートの藤田選手がトップを走行するものの、2番手の城選手とはコンマ数秒差。そして、この2番手の藤田選手と3番手の山口選手との差が1.6秒と上位3台が団子状態で周回を重ねる。トップを走る藤田選手が少しずつ2番手以降を引き離し、最初の給油の時点では10秒ほどのリードをとる。最初の給油後、2番手の順位が入れ替わり、山口選手が2番手に浮上。3番手に城選手となる。トップの藤田選手を筆頭にこの順列のまま3台がゴール。4番手にゴールしたのは中盤でマフラーが外れてピットインした坂下選手をパスした朝野選手。この4台が1/2Aファイナルへ勝ち上がることとなった。

オープンクラス 1/2Bファイナル
1番グリッドからスタートした嶋崎選手が序盤をリード。そして武田選手、大岩選手と続く。しかし、すぐに大岩選手が武田選手をパスして2番手に浮上。その後、武田選手はトラブルで大きく後退。3番手に浮上したのは鈴木選手。トップの嶋崎選手と2番手の大岩選手との差は約1秒。そして大岩選手と鈴木選手との差は0.4秒。一回目の給油前、8番グリッドからスタートの横山選手がその間にも次第にこの上位陣に迫っており、ついに給油後にトップに立つ。横山選手は予選で見せたエンジントラブルが発生することなく、そのまま見事に逃げ切りトップゴールを決めた。横山選手がトップに立つことでポジションをひとつづつ落とした大岩選手と、武田選手もその差が少しづつ広がるもののミスすることなくそのままゴール。4番手ゴールは大東選手となり、この4台がグランドファイナルへ勝ち進むこととなった。

オープンクラス 1/2Aファイナル
スタートから神田選手がトップを走り、2番手に佐橋祐也(兄)選手、3番手に川畑選手、4番手に馬場選手と続く。佐橋選手がトップの神田選手に迫るものの、佐橋選手のマシンのタイヤが外れるがスペアのタイヤを用意していなかったピットでの準備が整うまで3輪で走り続けることとなる。これによるタイムロスのためにポジションを大きく落としてしまう。各車給油後、2番手は南口選手となり、3番手に川畑選手、4番手に馬場選手となるがこれら3台のそれぞれのタイム差はコンマ数秒という状態で2番手争い。しかし、川畑選手がこの争いから大きく脱落し、馬場選手が3番手、4番手に富岡選手が浮上。このまま4台がゴールするかと思われたが、トラブルで順位を大きく落としていた佐橋選手が9分を過ぎたところで4番手の富岡選手を捕らえる。そのまま富岡選手をパスして4番手に浮上。そして、トップを走行していた神田選手を先頭に、南口選手、馬場選手、佐橋選手の順にゴールし、この4台がグランドファイナルに勝ち上がった。

グランドファイナル進出の選手

オープンクラス
1位 高畑 翔輝 選手 
2位 松田 拓海 選手 
3位 佐橋 忠彦 選手 
4位 寺内 翼皓 選手 
5位 神田 公一 選手
6位 横山 慎之佑選手
7位 南口 聡  選手
8位 大岩 秀幸 選手
9位 馬場 一実 選手
10位 武田 悟志 選手
11位 佐橋 祐也 選手
12位 大東 肇  選手









グランドファイナル オープンクラス


3番グリッドから好スタートを決めた佐橋忠彦(弟)選手がレースを先行し、高畑選手、横山選手と続く。しかし、4番手の松田選手が前の横山選手をパスして3番手に浮上。序盤はこの4台がトップ争い。2分を過ぎたところで高畑選手が転倒してトップ争いから脱落。トップは依然として佐橋忠彦選手。すぐ後ろに松田選手が位置する。そして11番グリッドスタートの佐橋祐也(兄)選手がここで早くも上位に浮上し、寺内選手とともに横山選手をパスし、一気に3番手まで浮上。4番手には寺内選手。横山選手は5番手まで順位を落とすこととなる。このまま最初の給油を迎える。しかし、トップを走行していた佐橋忠彦選手はピット作業に時間を要し、3番手ポジションでコースに復帰。このときトップに立ったのは松田選手。2番手には佐橋祐也選手。その後、2番手を走る佐橋祐也選手が弟の忠彦選手にパスされる。抜かれた佐橋祐也選手はポジションの奪還を図ろうと、シケインで忠彦選手のインをつこうとしたが、フェンスに接触してしまいサスアームを破損しリタイヤしてしまう。トップの松田選手がそのままリードを続けたが2回目の給油前にトラブルでリタイヤ。松田選手に代わってトップに立ったのは佐橋忠彦(弟)選手。2番手には寺内選手、3番手に横山選手と続く。その後、横山選手が寺内選手をかわして2番手に浮上し、佐橋(弟)選手を追う。そして最後の給油後、トップ2台の差は1.8秒まで縮まることとなる。しかし、ここから佐橋(弟)選手がこれまで温存してきたタイヤをフルに活用しラストスパートに入る。追い上げにタイヤを消耗してしまった横山選手はペースを上げることができず、佐橋(弟)選手がそのまま逃げ切って、自身初となるPGTCでの優勝を勝ち取った。2番手には横山選手、3番手には高畑選手がゴール。しかし、走行後車検にて高畑選手が失格となり、4番手でゴールした寺内選手が3位となった。

ベストパフォーマー賞
今回のベストパフォーマー賞は小学4年生ながら、スポーツクラスで予選においてTQ争いに加わる走りを見せ、グランドファイナルでは無念にもリタイヤとなってしまった神田侑輝選手に贈られた。

次回、PGTC第6戦は10月10日 岡山県英田サーキットにて開催!

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