PGTC ラウンド4 HOKUSEI CIRCUIT

年間シリーズのターニングポイントとなる今回のPGTC ラウンド4。つい最近までは梅雨という天候の為に練習ができなかった多くのGPツーリングドライバーも、梅雨明けを知らせる天気予報に期待をよせ、今回の会場であるホクセイサーキットに前日からマシンの調整に入っていた。今回は関東からの遠征組も多く、今までのPGTCで見るNT1、S733、MTX4、G4RS以外にV10、GPX4、KM-1など様々な車種での参加があり、いっそうの盛り上がりを予感させる。また、今回からレースに慣れていない選手にもPGTCを楽しんでもらおうと、新たに「スポーツマンクラス」という枠を設け、オープンクラスとの2クラス制とした。

レース開催時のホクセイサーキットのレイアウトはコースレコードがGPツーリングでは1ラップ19秒前後というロングコース。コーナーは大きめでストレートも長いハイスピードレイアウト。計測ラインが最終コーナー上にあるため、予選ではコースを1周してから計測に入る。そのため燃費をもたせるためのキャブレター調整が難しい。このポイントを克服すると一気に上位グループに入る可能性がある。

レース当日の朝は小雨がパラつくものの、雲はすぐに薄くなり天候の問題もなさそうであった。恒例のラジコンマガジン、RC WORLD両誌の記念撮影と簡単なレーススケジュールの発表の後、スポーツクラスから予選が始まった。

予選第1ラウンド

スポーツクラス1組目

まず広島県からNT1/OSで参加の金子選手が好調な出だし。20秒台の安定したラップを重ねる。続いて、水越選手(V10/)、中山選手(MTX4)の二人が2番手、3番手のタイムで走行を重ねる。しかし後半、吉村選手が追い上げ、3番手タイムの14周5分2秒752でゴール。そしてこの組トップで金子選手が15周14秒498、水越選手が、15周14秒837と、金子選手に約0.3秒及ばない2番手タイムでゴール。

スポーツクラス2組目

両川選手(GPX4/Nova)、早川選手(NT1/RB)、二宮選手(GPX4/Nova)の3選手がリードする形で始まったスポーツマンクラス2組目。序盤で二宮選手がトラブルでリタイヤ。その後、早川選手がうまくペースに乗って15周5分12秒801で、スポーツマンクラスのトップタイムをマーク。両川選手は燃費がもたず、15周に入ることが出来なかった。


スポーツクラス第1ラウンドトップ5
1位 早川 誉仁選手 15周5分12秒801
2位 金子 剛史選手 15周5分14秒498
3位 水越 龍治選手 15周5分14秒837
4位 両川 慎太郎選手 14周4分57秒425
5位 吉村 太一郎選手 14周5分2秒752



オープンクラス1組目

現在のポイントランキングトップで、今年のPGTCにおいて全戦表彰台に登っている横山慎之佑選手(NT1/OS)がまたしても好調な様子でスタート。武田選手(NT1/RB)、鳥井選手(NT1/OS)も横山選手に負けるとも劣らないペースで周回を重ねる。他の選手が19秒台中盤のラップタイムを出すなか、横山選手が19秒083という18秒台に入ろうかというラップタイムをマークする。このハイペースな状態で5分間を走りきって、横山選手は16周5分10秒367を記録。続いて鳥井選手が16周5分18秒814、武田選手が5分19秒697でゴール。


オープンクラス2組目

ゼッケン5番の坂下選手(NT1/PICCO)がマフラーが外れてしまい序盤でリタイヤ。この組をリードするのは大岩選手(G4RS/RB)。19秒台中盤のタイムをマークしながらラップを重ねる。続いて、喜多選手(RRR/OS)が2番手タイムで走行をしていたが、3分過ぎに富銘政人選手(RRR/OS)に逆転されてしまう。そして序盤では5番手タイムであった池田選手(GPX4/OS)が後半で追い上げ3番手タイムでゴール。トップゴールは終始安定した走りの大岩選手が16周5分16秒123、2番手に富銘選手が16周5分18秒478でゴール。


オープンクラス3組目

嶋崎選手(MTX4/Nova)と佐橋忠彦選手(S733/Picco)が争う形でスタート。神奈川から参加の安達選手(RRR/RB)も前の2台と同様のペースで周回を重ね、この3台がトップ争い。佐橋選手が後半に19秒092というラップタイムをマークする。そのままトップを守り続けて16周5分10秒317という、ここまでのトップタイムを記録。2番手に嶋崎選手が16周5分13秒024、3番手に安達選手が16周5分15秒652でゴール。


オープンクラス4組目

この組は松田拓海選手(S733/MEGA)、佐橋祐也選手(S733/MEGA)、植月選手(NT1/PICCO)、藤井拓哉選手(NT1/Nova)といったPGTCファイナル進出ドライバーが多く走行する組。そこへ、神奈川から参加の小室選手(V10/OS)や石川県から参加の森谷選手(NT1/Nova)ら遠征組みが挑む。序盤、松田選手がまさかの転倒でトップ争いから離脱。トップタイムで走行していたのは佐橋選手。続いて小室選手が追う。しかし、福井県から参加の田中選手(MTX4/Nova)が小室選手のタイムを抑え2番手に浮上。このまま、佐橋選手がこの組トップタイムの16周5分10秒923でゴールし、2番手に田中選手が15周5分10秒994、3番手に小室選手が5分12秒051でゴール。


オープンクラス5組目

1ラウンド目最後となる5組目。東京から参加の横山選手(V10/OS)とPGTC常連の鈴木選手(G4RS/Nova)が終始トップ争いを繰り広げ、計測画面上では常時順位が入れ替わる。3番手タイムは松田篤明選手(NT1/OS)がキープしていたものの、後半にトラブルを抱えて大きくタイムロス。代わって南口選手が3番手に浮上してそのまま15周5分4秒136でゴール。トップゴールは鈴木選手15周5分0秒486、2番手に横山選手が15周5分2秒575でゴール。


オープンクラス予選第1ラウンド トップ5
1位 佐橋 忠彦選手(S733/Picco)16周5分10秒317
2位 横山 慎之佑選手(NT1/OS)16周5分10秒367
3位 佐橋 祐也選手(S733/MEGA)16周5分10秒923
4位 嶋崎 真弥選手(MTX4/Nova)16周5分13秒024
5位 安達 裕一選手 (RRR/RB)16周5分15秒652


予選第2ラウンド

スポーツクラス1組目

予選第1ラウンドでコンディションを確認し、この第2ラウンドから一気にコースを攻める選手達。水越選手がオープニングラップから果敢に各コーナーを攻める。第1ラウンドでトップ争いをした金子選手となんと0,001秒差で序盤が進行。3番手タイムには吉村選手。レース中盤までは飼鳥選手(GPX4/RB)が4番手タイムで走行していたが、トラブルでリタイヤしてしてしまう。水越選手が金子選手を抑えてこの第2ラウンドの1組目のトップゴールを果たす(15周5分15秒520)。2番手に金子選手(5分16秒451)、3番手に吉村選手が16周5分18秒459でゴール。


スポーツクラス2組目

寺田選手が好調な出だしでリード。続いて、二宮選手、両川選手が続く。中盤に早川選手がトップに躍り出て、寺田選手が2番手になる。3番手には両川選手。4分を過ぎて寺田選手のタイムが早川選手のタイムを上回りトップに。2番手に両川選手。しかし、両川選手は12周でストップしてしまい2番手から脱落。予選の5分を経過し、トップは寺田選手がこの組唯一の15周(5分19秒941)に入り、総合5番手となる。早川選手は予選第1ラウンドの結果を更新することはできなかったが、総合トップを守りきった。



スポーツクラス予選第2ラウンド トップ5

1位 早川 誉仁選手 15周5分12秒801
2位 金子 剛史選手 15周5分14秒498
3位 水越 龍治選手 15周5分14秒837
4位 吉村 太一郎選手 15周5分18秒459
5位 寺田 正幸選手 15周5分19秒941



オープンクラス 1組目

好調な横山選手がまたしてもトップをリード。西山選手、鳥井選手、富銘選手が僅差で2番手争い。途中、順位が入れ替わりながら周回を重ねる。横山選手がそのままトップを死守するかと思われたが、ゴール直前にガス欠となり、このラウンドを落としてしまう。熾烈な2番手争いを制した鳥井選手がトップとなり、16周5分18秒218でゴール。2番手に富銘選手が16周5分18秒870でゴール。


オープンクラス 2組目

予選第1ラウンドに引き続き、このラウンドでも大岩選手がリードする形で始まった。2番手以降に大きく差をつけ、16周5分16秒024と第1ラウンドでの記録を更新してゴール。


オープンクラス 3組目

シードを狙う嶋崎選手が序盤から安達選手、渡辺選手を抑えてリード。19秒台前半のラップタイムで周回を重ねる。安達選手を同様に19秒台前半のラップタイムをマークし続けるが、途中でのタイムロスが響き嶋崎選手にわずかに及ばず2番手でゴール。嶋崎選手はミスすることなく、そのままゴールして自身の記録を更新する16周5分10秒267でゴール。このタイムがここまでの最高タイムとなる。


オープンクラス 4組目

予選第1ラウンドに引き続き、好スタートで周回を重ねる佐橋祐也選手であったが7周目にマシントラブルで突如リタイヤしてしまう。そして序盤、4番手タイムで走行していた藤井拓哉選手(NT1/Nova)が追い上げ、トップポジションまで一気にアップ。ゴール時には2番手以降に13秒以上の差をつけ16周5分15秒846でゴールし、予選第1ラウンドの記録を大きく更新した。2番手には小室選手、3番手には植月選手がゴールし、ともに予選第1ラウンドの記録を更新した。


オープンクラス 5組目

鈴木選手、横山正樹選手、南口選手のリードで始まった予選第2ラウンドの最終組。好調であった横山選手がマシントラブルにより7周目でリタイヤ。トップは鈴木選手がキープし、2番手に南口選手、3番手に松田選手。このままの順位で5分を経過して各車ゴールとなり、鈴木選手だけがこの組で唯一16周に入る。南口選手は16周まであと1.3秒というおしいところでゴールした。



オープンクラス予選第2ラウンド トップ5
1位 嶋崎 真弥選手(MTX4/Nova)16周5分10秒267
2位 佐橋 忠彦選手(S733/Picco)16周5分10秒317
3位 横山 慎之佑選手(NT1/OS)16周5分10秒367
4位 佐橋 祐也選手(S733/MEGA)16周5分10秒923
5位 安達 裕一選手 (RRR/RB)16周5分12秒846


予選最終ラウンド
スポーツクラス1組目
気温の上昇に伴い、路面温度もほぼピークに達してきた昼過ぎに予選最終ラウンドが始まった。もはや大きくタイム更新できる可能性は低い。しかし、これまで満足な記録を残せなかった選手だけでなく、好タイムをマークした上位選手も果敢に諦めることなく果敢にコースを攻める。そんな中、水越選手だけがこの組で唯一15周に入るが記録更新にはならず。最後まで攻めの走りで3番手を走行していた中山選手(MTX4/RB)が最後の最後に2番手に浮上し、自身の記録を更新する14周5分2秒753でゴール。


スポーツクラス2組目

予選第1ラウンドでトップタイムを記録した早川選手がこの最終予選でも好調な様子。安定したラップを刻みながら周回を重ねる。岡本選手(NT1/OS)や寺田選手も自身のこれまでの記録を上回るペースで周回を重ね徐々にポジションを上げてくる。上位陣はそのままミスやトラブルを抱えることなくそのままゴール。早川選手は記録更新することは出来なかったが総合トップタイムを守り抜いた。岡本選手は2番手タイムの15周5分17秒605でゴールし、記録を更新。また、寺田選手も同様に15周に入り、5分17秒252で自身の記録を更新した。



スポーツクラス 予選総合結果 トップ5

1位 早川 誉仁選手 15周5分12秒801
2位 金子 剛史選手 15周5分14秒498
3位 水越 龍治選手 15周5分14秒837
4位 岡本 雅司選手 15周5分17秒605
5位 吉村 太一郎選手 15周5分18秒459



オープンクラス 1組目

TQタイムを狙う横山慎之佑選手がトップタイムで周回を重ねる。そして、鳥井選手、西山選手、富銘大生選手と続く。各車、一様に各コーナーを綺麗にトレースしていくのだったが、高い路面温度のせいかラップタイムが上がってこない。トップを走行していた横山選手がそのままトップゴールするかと思われたが、前のラウンド同様にガス欠により無念にもあと少しのところでリタイヤしてしまう。代わって鳥井選手がトップでゴール(16周5分14秒819)して記録を更新。西山選手も自身の記録更新となる16周5分18秒472でゴール。


オープンクラス2組目
大岩選手、富銘政人選手、喜多選手の3台がリード。しかし、喜多選手が最後の最後にゴールできず、5番手ポジションで予選を終える。トップを走行していた大岩選手がそのまま5分を走りきり、前のラウンドでの結果を約1.5秒タイムを縮めて記録更新。富銘選手は記録更新ならず。

オープンクラス3組目

予選第2ラウンドでトップタイムを嶋崎選手に更新された佐橋忠彦選手を筆頭に、嶋崎選手、渡辺選手と続く。このままの状態が4分頃まで続くのだったが、ゴール直前に嶋崎選手が突如コース上から姿を消す。佐橋選手が19秒台前半のラップタイムを刻みながら5分間を走りきって16周5分8秒132という、ここまでの最高タイムを記録。2番手の渡辺選手も15周5分15秒121と、この最終ラウンドで記録を更新した。


オープンクラス4組目

常に上位争いに食い込んでくる松田拓海選手であったが、今回は今のところ満足な記録が出ていない。この最終ラウンドに運命を託す。しかし、今回はツキに見放されたのかこのラウンドでもトラブルによりリタイヤしてしまう。この組で好調だったのは植月選手。小室選手とトップタイム争いをしながら周回を重ね、最後はトップゴールを果たし16周5分18秒643と自身に記録を更新。小室選手は後半にタイムが伸び悩み記録更新ならず。


オープンクラス5組目

スタート直後からトップタイムで周回を重ねる鈴木選手。横山正樹選手、松田篤明選手と続く。横山選手が中盤を過ぎた頃にペースダウンし、そのままリタイヤ。松田選手が2番手となる。その後、3番手に大元選手が浮上してこの順位のまま各車ゴール。そして、鈴木選手が16周5分16秒732で記録更新。松田選手、大元選手は16周には届かなかったものの、それぞれ記録を更新した。



オープンクラス予選総合トップ5
1位 佐橋 忠彦選手(S733/Picco)16周5分8秒132
2位 嶋崎 真弥選手(MTX4/Nova)16周5分10秒267
3位 横山 慎之佑選手(NT1/OS)16周5分10秒367
4位 佐橋 祐也選手(S733/MEGA)16周5分10秒923
5位 安達 裕一選手 (RRR/RB)16周5分12秒846



勝ち上がり決勝

スポーツクラス 1/2Bファイナル

寺田選手の好スタートで始まったスポーツマンクラス1/2Bファイナル。寺田選手は2番手の飼鳥選手に序盤で早くも7秒差をつけて逃げ切りを図る。3番手には中山選手が飼鳥選手のすぐ後ろに位置し、2番手ポジションを狙う。4番手には尾脇選手。1回目の給油後、3番手の中山選手が2番手の飼鳥選手の前に出るものの、5番手までポジションを一気に落としてしまう。トップは依然として寺田選手がリードし、2番手には再び飼鳥選手、3番手に尾脇選手が浮上。そして最後の給油を迎えたところで、6番手の長崎選手の助手が給油作業で規定違反を犯してマシンに10秒間のピットストップペナルティーが課せられる。トップは依然として寺田選手がキープし、2番手には尾脇選手が浮上。そして3番手には水野選手。しかし、水野選手は後ろの中山選手にポジションを奪われて4番手となる。そして、15分を迎え、この4台がグランドファイナルへ勝ち進んだ。



スポーツクラス 1/2ファイナルA

スタートでフライングする選手もなく各車きれいにスタート。スタートでうまく飛び出た野口選手が序盤トップをキープ。しかし、後ろから両川選手がものすごい勢いで追い上げ、最初の給油前にトップに躍り出る。野口選手は3番手までポジションを落とし、逆転の機会を覗う。2番手には二宮選手。各車1回目の給油を終え、コース上に出そろったとき、二宮選手がトップに立つ。2番手に野口選手、3番手に森村選手、4番手に森村選手が位置する。トップを走る二宮選手は2番手以降に10秒のタイム差をつけて独走状態。2番手の野口選手と3番手の森村選手は約2秒差。そして森村選手のすぐあとに4番手の三宅選手が位置する。各車、最後の給油を追えたところで4番手に両川選手が浮上。5番手にポジションを落とした三宅選手が逆転を狙うが無念にも15分を迎える。レース中盤からトップになった二宮選手がトップフィニッシュし、2番手に野口選手、3番手に森村選手、4番手に両川選手となった。しかし、レース後の車検で両川選手のマシンに規定違反が見つかり失格となり、トップ3台といっしょに三宅選手が両川選手に代わって勝ち上がることとなった。


スポーツクラス グランドファイナル

早川選手、金子選手、二宮選手、寺田選手の順でこの4台がトップ集団となり、いち早く集団から抜け出す。各車テールトゥノーズ状態で周回を重ねる。トップの2台はコンマ数秒差で、3番手以降を除々に引き離す。3番手の寺田選手も少しずつ後ろの二宮選手を引き離す。1回目の給油後、トップの早川選手は二番手の金子選手に2.3秒の差をつけ、さらにその差を広げにかかる。3番手以降は一回目の給油後順位が入れ替わり、3番手に二宮選手、4番手に中山選手。また、順位を上げてきた野口選手が5番手まで浮上し、4番手の中山に迫る。そのままレースは進行し、2回目の給油のために各車ピットへなだれ込む。ここで4番手を走行していた二宮選手がピット作業ペナルティーを受け、10秒のピットストップペナルティーを課せられてトップ争いから脱落してしまう。各車給油後、トップになったののはここまで2番手を走行していた金子選手。2番手にはなんと、レース序盤に7番手を走行していた水越選手が脅威の追い上げで浮上してきていた。その追い上げはすさまじく、ラップ毎に前の金子選手との差を縮め、ゴール3分前には6.3秒差まで詰め寄る。かたときも目の離せない水越選手の追い上げだったが、ゴール直前に3番手の早川選手にポジションを奪われてしまう。水越選手に代わり、早川選手がトップの金子選手を追いテールトゥノーズ状態に入る。大逆転の展開かと思われたが、金子選手が見事に早川選手を押さえ込み0.27秒差でトップゴールを決め、スポーツクラス優勝を果たした。2位に早川選手、3位に水越選手。4位でゴールした中山選手はレース後の車検で失格となり、5位以降の順位がひとつづつ繰上げとなった。


オープンクラス 
1/8Bファイナル

10分間で行なわれる1/8ファイナル。この組は6名のみの枠となったため高確率で次の1/4ファイナルへと勝ち進むことができる。まずは喜多選手、遠藤選手、吉村選手、城選手の順でレースが進行。喜多選手と遠藤選手が3番手の吉村選手以降を次第に引き離していく。そして、喜多選手と遠藤選手との差も少しずつ広がっていき、各車の差が大きくなっていく。後半、4番手の城選手が3番手に浮上。この後は大きな展開もないまま喜多選手がトップゴールし、続いて遠藤選手、城選手が順にゴールし1/4ファイナルへと勝ち進んだ。



1/8Aファイナル

スタートから松田拓海選手が飛び出て一気に後続に差をつける。2番手には柳沢選手、3番手には山下選手が位置し、この2台が2番手争い。3分を過ぎた時点で早くもトップの松田選手は2番手以降に12秒以上のリードをとる。そしてその差をさらに広げ、そのまま逃げ切ってトップゴール。2番手の柳沢選手も2番手ポジションを終始誰にも渡すことなく守りきってゴール。続いて山下選手が3番手でゴール。



1/4Bファイナル

スターティンググリッドに間に合わなかった遠藤選手が本来なら他車が全てスタートした後、ピットからスタートしなければならないのだが、スタート合図と同時にピットからスタートした為、10秒間のピットストップペナルティーを課せられて大きく出遅れてしまう。好スタートを決めたのは1番グリッドスタートの横山選手。続いて細田選手、森谷選手。スタートから4分の時点で森谷選手が2番手に浮上し、次はトップの横山選手を狙う。給油後、森谷選手とトップの横山選手との差が1.5秒まで縮まる。その後方では1/8ファイナルから勝ち上がった喜多選手が4番手まで浮上しており、細田選手に迫る。ゴール直前、喜多選手が細田選手の前に出て3位でゴール。トップは終始逃げ切った横山選手。2位には森谷選手がゴールし、次の1/2ファイナルへと勝ち進むこととなった。



1/4Aファイナル

中盤ポジションからうまくスタートで飛び出た藤川選手が序盤をリード。2番手には田中選手が続く。3番手は松田拓海選手が位置するものの、不運にも大きく順位をおとしてしまう。代わって森村選手が3番手となり、レースが進行する。7分の時点でなんと松田拓海選手が驚異的なペースで一気に3番手まで浮上。このとき2番手の藤川選手の0.2秒差まで詰め寄る。このときのトップは田中選手。松田拓海選手はそのまま、藤川選手を抜き去りトップを走行している田中選手にまで迫る。その差は約2秒。1周毎にその差は縮まるのだったが、3番手の藤川選手と接触し藤川選手と順位が入れ替わってしまう。2番手となった藤川選手はトップポジションまで順位を上げてゴール。2番手には最後に追い上げてきた森村選手がゴール。3番手でゴールした松田拓海選手であったが、まさかの車検落ちとなり田中選手が代わって3位ポジションを獲得して勝ち上がることとなった。



1/2Bファイナル

渡辺選手と鈴木選手が好スタートを決めてトップ争い。続いて西山選手もこのトップ争いに加わる。しかし、トップの渡辺選手と鈴木選手が抜け出て3番手の西山選手を引き離しにかかる。しかし、鈴木選手はトラブルにより大きく順位を落としてしまい、3番手の西山選手が2番手に浮上し、渡辺選手とトップ争い。この2台のトップ争いは2回目の給油時まで続くこととなったのだが、この2回目の給油時にトップの渡辺選手のエンジンが突如ストップしてしまう。しかし、渡辺選手のマシンはすぐにエンジンを始動してなんとかトップの西山選手から8秒遅れでコースに復帰。このとき3番手の横山正樹選手は給油時のペナルティーで10秒間のピットストップ。これによって戦線から離脱を余儀なくされた。一方、トップを走行していた西山選手は2番手の渡辺選手との差を次第に大きくし、そのままゴール。2位に渡辺選手がゴール。トップ争いに加わることはなかったが、確実な走りでポジションをアップしてきた富銘大生選手が3位でゴールし、4位には喜多選手がゴール。



1/2Aファイナル

武田選手、安達選手、安井選手がスタートからトップ争い。しかし、武田選手が中盤まで順位を落としてしいまい、代わって3番手に浮上した田中選手がトップ争いに加わる。トップは安達選手と安井選手が時折入れ替わる緊迫した状態。3番手は藤井選手が田中選手に代わって浮上。順位が頻繁に入れ替わり、目の離せない状態が最初の給油時まで続く。最初の給油後、順位変動に落ち着きが見られ、トップは安達選手。2番手に藤井選手、3番手に武田選手が再び浮上し、各車の差に広がりが見え始める。しかし、それも2回目の給油時までのことで、トップ争いが再び激しくなる。2番手の藤井選手が次第に前の安達選手との差を詰め始めてきた。そして、14分。ついに安達選手が藤井選手を捕らえ、トップに立つ。このとき、3番手には鳥井選手が浮上し武田選手は4番手。このままの順位で15分を迎えて各車ゴールとなり、この4台がグランドファイナルへ勝ち進むこととなった。



グランドファイナル オープンクラス

スタート後、今年のPGTCにおいて全戦トップ3入りを果たしている横山慎之佑選手を筆頭に、嶋崎選手、佐橋祐也選手が1周目を折り返してくる。しかし、2分を過ぎたところで調整の為に急遽ピットインした嶋崎選手がピットレーン上で助手が作業をしたことによりピットストップペナルティーが課せられ、早くも戦線から離脱してしまう。その間にも、このときトップの横山選手、2番手の佐橋忠彦選手、3番手の佐橋祐也選手らが後続族の追随を許さないペースで周回を重ね、そのまま1回目の給油に入る。このとき、横山選手がペナルティーを課せられトップから脱落。代わって佐橋祐也選手がトップに立つ。2番手は佐橋忠彦選手、3番手に藤井拓哉選手、4番手に西山選手となる。スタートから8分、2番手を走る佐橋忠彦選手のマシンにトラブルが発生。続いてトップを走る佐橋祐也選手のエンジンが停止。兄弟そろって一気に順位を落としてしまい、藤井選手がトップになる。2番手は西山選手、3番手は横山選手。2回目の給油を終え、横山選手が怒涛の追い上げをでトップまで8.6秒差までつめよる。この時点で残り時間は4分を切っている。しかし、序盤でのトップ争いにより大きくタイヤを消耗していた横山選手のマシンはここからペースがダウンし始める。トップの藤井選手と横山選手の差が広がり始め、遂には3番手の西山選手に横山選手は抜かれてしまう。そしてゴール直前、横山選手は鳥井選手にまでポジションを奪われ4位でゴール。優勝はレース中盤からトップを守りぬいた藤井選手が念願のPGTC初優勝を遂げた。2位は西山選手、3位に鳥井選手と、また新たな顔ぶれが表彰台に登ることとなった。

 
ベストパフォーマー賞
今回のベストパフォーマーは、スポーツマンクラスのグランドファイナルにおいて中盤ポジションから驚愕の追い上げを見せ、見事3位入賞を果たして注目を浴びた水越選手に贈られた。
 
 

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