PGTC ラウンド3 in SPK(スピード パーク 香川)

待ちに待った四国初のPGTCが晴天のSPKにて開催された。事前エントリーでは中国、四国地方のドライバーを筆頭に45名を超え、関西などから遠征してきた多数のドライバーも交え、当日は39名がレースに挑んだ。

SPK
このサーキットは過去に1/8レーシング全日本選手権が開催されたこともある四国地方屈指のサーキット。1/8レーシングが十分走行することが可能なサーキットの為、コースレイアウトは1/10GPツーリングにとってはハイスピードレイアウトとなる。ホームストレート直後の高速シケイン、バックストレートエンドから始まる高速コーナーとその先のシケイン、この辺りでいかにマシンのスピードを落とさずクリアするかでタイムに大きく影響してくる。このレイアウトでのベストラップタイムは20秒台。予選前の練習走行で路面、マシンの状態を確認しつつ各ドライバーは予選に挑んだ。

予選第1ラウンド
1組目
オープニングラップから20.440という好タイムでスタートした藤井拓哉選手がこの組をリード。前回のラウンド2で2位となった高畑翔暉選手や、同じく前ラウンドで優勝した佐橋祐也(兄)選手も出走する注目の組合わせ。高畑選手、佐橋選手もペースを上げようと試みるが、佐橋選手は全くペースが上がらず途中でエンジンストール。高畑選手は果敢に藤井選手に詰め寄ろうとするが、藤井選手に一歩及ばない15周5分17秒602。 トップゴールの藤井選手15周5分16秒270という記録を残した。

2組目
松田拓海選手、横山慎之佑選手、佐橋忠彦(弟)という強豪が顔を並べた予選2組目は松田選手が終始トップをマークし15周5分14秒125と予選1組目の藤井選手のタイムを抑える。この組で2番手争いを繰り広げた横山選手と佐橋選手だったが横山選手15周5分17秒082、佐橋選手はガス欠により記録を残すことができなかった。

3組目
岡山から参加の河田選手と、地元の芦田選手が3組目のトップを争うが徐々に河田選手が芦田選手を引き離して軍配は河田選手に上がる。上位に食い込むであろうと予想された大阪から参加の寺内選手はトランスポンダーの不具合により記録を残すことが出来ず予選1回目を終える。
4組目
昨年シリーズチャンピオンの嶋崎選手が走行する予選最終組。これまで好タイムを残してきたドライバーが注目する。しかし、スタート間もなくしてマシントラブルに見舞われリタイヤしてしまう。代わって2番手タイムで走行していた広島から参加の大元選手がトップをリード。序盤は土本選手とコンマ数秒という僅差で2番手争いをしていたが、トップに立ってからペースをあげてこの組でのトップタイムでゴール

予選第1ラウンド トップ5
順位 ドライバー タイム  ベストラップ
1位 松田 拓海 15周5分14秒125 20.589
2位 藤井 拓哉 15周5分16秒270 20.440(ファーステストラップ)
3位 横山 慎之佑 15周5分17秒082 20.781
4位 高畑 翔暉 15周5分17秒602 20.822
5位 佐橋 忠彦 14周4分54秒538 20.476


予選第2ラウンド
1組目
予選第1ラウンドで好タイムを残した藤井選手であったが、序盤でトラブルに見舞われてこのラウンドを落としてしまう。一方、高畑選手が5分間をうまくまとめて前の記録を上回る15周5分16秒388を残す。また白川選手吉川選手のタイム争いも熾烈で、計測ラインを走行するたびに順位が入れ替わる。両者は常にコンマ数秒差。最後は白川選手吉川選手のタイムを抑え、この組の2番手タイムをマーク

2組目
トップタイムをマークするであろうと予想された選手が次々とトラブルに見舞われ、佐橋(弟)選手、松田選手がリタイヤ。横山選手も同様にトラブルに見舞われ14周で終えた。そんな中、予選第1ラウンドのタイムを更新したのは岡山から参加の植月選手14周5分6秒406とトップ10に入るタイムをマーク。そして、予選第1ラウンドでトップ10入りするタイムを出した細田選手はこのラウンドでは思うようにタイムアップ出来ず11周で終える。

3組目
トランスポンダーの不具合によりタイムを残せなかった寺内選手が序盤からハイペースでラップを刻む。ミスすることなく5分間を走りきり、これまでのトップタイムを出した松田選手に大きく差をつける15周5分12秒191をマークし、ここまでのトップに立つ。
この組で2番手タイムでゴールした河田選手は第1ラウンドでの結果を更新できず。芦田選手は5分をうまくまとめて自身の記録を更新

4組目
嶋崎選手はこのラウンドでなんとか記録を残そうとタイムアタックを開始する。しかし、トップを走行していたにも関わらず、レース中盤で無念にもリタイヤしてしまう。大元選手がトップになり、この組をリードしてタイムアップを狙う。しかし自身の記録を更新することはできなかったものの、ここまでで総合10位につける。

予選第2ラウンド トップ5
順位 ドライバー タイム  ベストラップ
1位 寺内 翼皓 15周5分12秒191 20.467
2位 松田 拓海 15周5分14秒125 20.589
3位 藤井 拓哉 15周5分16秒270 20.440(ファーステストラップ)
4位 高畑 翔暉 15周5分16秒388 20.822
5位 横山 慎之佑 15周5分17秒082 20.781
予選最終ラウンド

1組目
ここまで全く記録を残すことが出来なかった佐橋(兄)選手。一気に挽回を図ろうと最終予選に望む。序盤で高畑選手との激しいタイム争いに勝ち、この組でのトップタイムでゴール。しかし、走行後の車検で重量に関する規定違反が発覚し、タイム抹消という結末ですべて予選を終えた。その傍ら、佐橋選手と2番手争いを繰り広げた高畑選手はレース中盤でリタイヤ。また藤井選手もタイム更新できなかった。

2組目
松田選手のリードで始まった予選2組目。佐橋(弟)選手、横山選手が決勝シードの座を目指してラップを刻む。また、細田選手や、植月選手もタイム更新を狙いラップを重ねる。トップの松田選手のすぐ後ろで好調なペースで走行していた佐橋選手(弟)だったが、またしてもガス欠により完走できず。路面温度の上昇により、ペースをあげるのが難しくなってきた中、細田選手が自身の記録を上回るトップ10入りするタイムでゴール

3組目
寺内選手が序盤からハイペースでラップを刻み、5分間をきれいにまとめてくるものの、記録更新出来ず終了。 
路面温度が上昇し、トラクションが上がらない中、芦田選手が自身のタイムを更新。ここまででの総合トップは寺内選手が予選第2ラウンドで記録した15周5分12秒191


4組目
目標タイムが明確となる予選最終ラウンドの最終組。嶋崎選手を筆頭に他のドライバー達もタイムアタックに挑む。予想通り、嶋崎選手のリードで始まり、大元選手土本選手と続く。好調に走行していた大元選手であったが、トラブルでリタイヤしてしまう。代わって土本選手が2番手を走行するものの、園木選手の追い上げが激しく前に出られてしまう。しかし、両者とも自身がこれまでに出した記録を更新できず予選を終えた。

寺内(serpent 733/NOVAROSSI)がTQを獲得!
予選総合結果 トップ5
順位 ドライバー タイム  ベストラップ
1位 寺内 翼皓(Serpent733/Novarossi) 15周5分12秒191 20.467
2位 松田 拓海(733/Mega) 15周5分14秒125 20.534
3位 藤井 拓哉(NT-1/Nova) 15周5分16秒270 20.440(ファーステストラップ)
4位 高畑 翔暉(RRR/O.S.)    15周5分16秒388 20.822
5位 横山 慎之佑(NT-1/O.S.) 15周5分17秒082 20.736

勝ち上がり決勝

1/8Aファイナル
4名で行なわれることとなった1/8Aメイン。ここで落ちるのはたったひとりだけ
スタート直後、和田選手がリードするもののセカンドラップでコースアウト小倉選手がトップに出て、加藤選手がこれを追う。すぐに加藤選手小倉選手をパスしてトップになるが、追い上げてきた和田選手にトップの座を奪い返されてしまう。このとき、両者の差は2.5秒。しかし、徐々にその差は開き和田選手の独走状態となる。その後、小倉選手加藤選手の前に出て2番手になる。加藤選手はミスもたたり、島川選手に3番手のポジションを奪われてしまい決勝時間の10分を迎えて島川選手和田選手小倉選手が1/4Aファイナルへと勝ち進むこととなった。

1/4Bファイナル
スタート直後、軽い接触があったものの各車にダメージは無くレースが進行される。
磯部選手を先頭に、0.9秒差で山下選手
2周目にはその山下選手に1.1秒差まで最下位スタートの佐橋(兄)選手が詰め寄ってくる。1回目の給油を終えたときには佐橋選手がトップに立ちレースをリード。この頃から各車の差が徐々に広がり大きな展開もないまま10分が経過。佐橋選手がそのままトップゴールし、磯部選手山下選手がそれぞれ2番手、3番手となりセミファイナルへと勝ち進むこととなった。

1/4Aファイナル
ポールスタートの園木選手がスタートから抜け出し、そのままいくかと思われたが関本選手がすぐにトップに立つ。そして望月選手が2番手となるが後からきた藤井明仁選手にポジションを奪われる。このとき、園木選手は4番手。しかし、望月選手藤井選手はコンマ数秒差でゴール直前まで2番手争い。各ラップで順位が入れ替わり、目の離せない状態。そんな両者のすぐ後ろでは園木選手がチャンスを覗っている。ゴール2分前、遂に園木選手が前の望月選手の前に出て3番手となる。そして、関本選手藤井選手園木選手の順にチェッカーを受けセミファイナルへと勝ち進むこととなった。

1/2Bファイナル
グランドファイナルへの進出をかけた最も緊張するセミファイナル。強豪選手が顔をそろえる。セミファイナルは15分レース。給油も最低2回は必要となりチーム力も勝敗を左右する。

1番グリッドスタートの佐橋(弟)選手がスタート直後から2番手に3秒の差をつけてレースをリード。その後ろでは島崎選手、片岡選手、吉川選手と続く。しかし、片岡選手がスタート後3分ほどで順位を5番手まで落とす。ここで1/4から勝ち上がった佐橋(兄)選手が早くも3番手まで浮上。しかし、エンジンの燃調があわず仕方なくピットインし一気に順位をおとしてしまう。このとき、トップは変わらず佐橋(弟)選手。2番手に島崎選手、
3番手に片岡選手と続く。素早く燃調を終えた佐橋(兄)選手がコースに復帰して巻き返しを図り、スタートから7分を経過した時点で早くも3番手まで浮上。ゴール2分前には6番手を走行していた芦田選手が4番手まで浮上。2番手の島崎選手はトップの佐橋(弟)選手まで1.5秒差まで詰め寄るものの、そのまま逃げ切られ佐橋(弟)選手がトップゴール。そして島崎選手が2番手ゴール。続いて佐橋(兄)選手が3位ゴール。4位に芦田選手がゴールし、この4人がグランドファイナルへの進出権を手にした。

1/2Aファイナル
横山選手、細田選手、白川選手の順にレース序盤が進行。細田選手が横山選手の差を詰めようとするが、横山選手はペースを上げてトップをキープ。4番を走行していた大元選手がスタート後3分で最後尾近くまで順位をおとす。トップから横山選手、細田選手、白川選手の順のまま8分を経過。序盤で順位を落とした大元選手がなんとこの時点で5位まで浮上し、4番手を走行していた植月選手に迫る。その差は3.5秒。一方、3番手を走行していた白川選手が5番手まで順位を落としてしまう。ゴール3分前に2番手を走行していた細田選手のエンジンがストップし、植月選手と大元選手がそれぞれひとつづつポジションアップ。終始トップを守り続けた横山選手を先頭に、植月選手、大元選手、白川選手がグランドファイナルへと勝ち進んだ。

グランドファイナル進出の12選手
1位 寺内 翼浩(Serpent733/Novarossi/SANWA) (大阪府)
2位 松田 拓海(Serpent733/Mega/SANWA) (大阪府)
3位 藤井 拓哉(XrayNT-1/Novarossi/FUTABA) (岡山県)
4位 高畑 翔揮(KyoshoRRR/O.S./FUTABA) (岡山県)
5位 横山慎之佑(XrayNT-1/O.S./SANWA) (大阪府)
6位 佐橋 忠彦(Serpent733/Picco/SANWA) (大阪府)
7位 植月 徹也(XrayNT-1/Picco/SANWA) (岡山県)
8位 島崎 真弥(MugenMTX4/Novarossi/KO) (京都府)
9位 大元 敏嗣(Serpent733/O.S./FUTABA) (広島県)
10位 佐橋 祐也(Serpent733/Mega/SANWA) (大阪府)
11位 白川 倫史(KyoshoRRR/O.S./SANWA) (香川県)
12位 芦田 勝彦(KyoshoRRR/O.S./FUTABA) (香川県)
グランドファイナル

本日のメインイベントであるグランドファイナル進出のドライバーがこれまでの予選と勝ち上がり決勝から決定し、ついに戦いの火蓋が切って落とされた。スタート合図を待てなかった嶋崎選手がフライング!! いきなりピットストップペナルティーを課せられる。スタートをうまく決めた横山選手が一気に2番手に立ち、3番手に松田選手が続き、トップの寺内選手のマシンとこの3台がテールトゥノーズ。途中、松田選手が横山選手に接触し、ヒヤッとする場面もあったが両者ともスピンすることなくレースが進行。4番手には高畑選手。このデッドヒートがしばらく続く。最初の給油後も順位に変動はなく、3台がテールトゥノーズ状態でコーナーを駆け抜けていく。ここで5番手を走行していた佐橋(弟)選手がホームストレートでエンジンストール。トップ3台の争いは激しく、そのまま2回目の給油を迎える。トップ3台が同時にピットイン。ピットではメカニック同士のバトル。その技術も拮抗し、寺内選手、横山選手、松田選手の順序のまま各車一斉にピットアウト。しかし、なぜか好調だった松田選手のマシンがコーナーでスピンし、前との差が広がってしまう。原因をチェックするため松田選手が再びピットイン。どうやら給油時にこぼれた燃料がタイヤにかかってしまったのが原因だったようだ。しかし、松田選手の不運はこれだけではなかった。このマシンチェックの為のピットイン後に再給油をした場所がピットレーン上だったがため、これがルール違反となりピットストップペナルティーが課せられてしまう。これが致命的となり、松田選手はトップ争いから大きく離脱してしまう。

この松田選手にかわって高畑選手が3番手に立つ。トップは変わらず寺内選手。2番手に横山選手。横山選手と高畑選手は前回のラウンドで3位、2位となりこのレースから100gウェイトハンディを積んでいる。そんなハンディーを跳ね除ける走りでラップを刻む。14分経過した時点で高畑選手が2番手ポジションを横山選手から奪う。そのまま各車最後の給油を迎える。ここで、スタートでフライングをしてしまいペナルティーを課せられた嶋崎選手が5番手まで浮上し、4番手の藤井選手に迫る。その後、各車の差が徐々に広がりゴールの20分を迎え、終始トップをキープした寺内選手が優勝のチェッカーを受けた。2番手に高畑選手、3番手に横山選手がゴール。

決勝結果

1位 寺内 翼皓 SERPENT733/NOVAROSSI/SANWA(大阪府)
2位 高畑 翔暉 Kyosho RRR/O.S./FUTABA (岡山県)
3位 横山 慎之佑 XRAY NT1/O.S./SANWA (大阪府)
4位 藤井 拓哉 XRAY NT1/NOVAROSSI/FUTABA (岡山県)
5位 島崎 真弥 MUGEN MTX4/NOVAROSSI/KO (京都府)
6位 松田 拓海 SERPENT733/MEGA/SANWA (大阪府)
7位 植月 徹也 XRAY NT1/PICCO/SANWA (岡山県)
8位 白川 倫史 Kyosho RRR/O.S./SANWA (香川県)
9位 芦田 勝彦 Kyosho RRR/O.S./FUTABA (香川県)
10位 大元 敏嗣 SERPENT733/O.S./FUTABA (広島県)
11位 佐橋 祐也 SERPENT733/MEGA/SANWA (大阪府)
12位 佐橋 忠彦 SERPENT733/PICCO/SANWA (大阪府)
ベストパフォーマー賞
セミファイナルで最後尾近くまで順位を落としたにも関わらず、見事な追い上げで勝ち上がりを決め、グランドファイナルで健闘した大元選手に贈られた。



次回、Round1(延期分)は6月27日 O.S.サーキットにて!

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