PGTC 2019 第3戦 O.S.フィールド レースレポート

PGTC Rd3 O.S. Field

8月4日、2019年度PGTC第3ラウンドが奈良県のO.S.フィールドにて開催された。前日の土曜日から西日本各地、遠くは広島、九州から遠征のレースに熱い選手達も地元選手に加わりセットアップに勤しみ日曜のレースに臨んだ。レース当日の日曜日も朝から快晴状態。そして天気予報は猛暑による注意喚起を促す状態。そのため、今回は開催場所のO.S.フィールドでは参加選手達が体調を崩さないように、通常では使用できないコース脇の空調の整ったハウスを休憩室として開放して頂き猛暑下でのレースを開催した。

予選

ゴムタイヤクラス
多くの選手のタイムが伸び悩む中、片岡選手と渡辺選手だけが18秒台のベストラップタイムをマーク。しかし2ラウンド目、3ラウンド目と進行していくうちに、路面温度がどんどん上昇しゴムタイヤクラスでは各選手のタイム更新が厳しくなっていく。そんな状況下の予選最終ラウンド、佐藤選手が18秒台にベストラップを更新。しかしトータルタイムを飛躍的にアップするのは難しく、1ラウンド目で片岡選手が記録したタイムがトップタイムとなり、片岡選手がTQを獲得。2番手に渡辺選手、3番手に松川選手。
順位 ドライバー トータルタイム ベストラップ モデル/エンジン
1 片岡 義人 16 05:07.2 18.740 IF15/SANWA
2 渡辺 匡弘 16 05:10.0 18.886 IF15/SANWA
3 松川 文彦 16 05:14.2 19.179 R4/SANWA
4 佐藤 清則 16 05:15.8 18.941 R4/FUTABA
5 菅野 仁司 16 05:18.3 19.277 IF15/SANWA
6 小林 洋之 15 05:01.9 19.692 R4/SANWA
7 有川 浩 14 05:00.1 20.102 RRR/SANWA
8 河野 哲弥 9 04:12.1 19.541 R4/SANWA

スポンジタイヤクラス
予選1ラウンド目、優勝候補の一人である横山選手が序盤でエンジンストールしてタイムロス。同ヒートではPGTC初参加の中川選手(NT1.2/O.S.)もトップクラスの選手に混じり周回を重ねる中、原田選手(S750/O.S.)が17周5分13秒でトップゴール。2組目では澤田選手(NT1-18/O.S.)と九州から参加の松山選手(BMT/O.S.)がトップ争い。ベストラップでは澤田選手が17.6、松山選手が18.0。澤田選手がレースをリードし17周5分05秒でトップゴール。3ヒート目では、序盤に田中選手が松田選手とヒットした際に受けたトラブルでリタイヤ。ワークスドライバー高畑選手(MTX6R/O.S.)が16秒台に入ろうかというペースで走行し、他車に大きな差をつけ18周5分10秒でトップゴール。
予選2ラウンド目では先のラウンドで記録が残せなかったO.S.ワークスドライバー横山選手が18周5分14秒を叩き出し、総合2番手に順位を上げる。茶山選手も17周5分13秒に記録を伸ばす。2組目では澤田選手も18周を狙うが、わずかに届かず17周5分2秒でゴール。菊見選手(NTX/O.S.)も自己タイムを更新しTOP8入りを狙えるポジションまであとわずかの16周5分1秒までタイムを詰めてきた。3組目では田中選手が17周5分12秒を記録し、総合上位に一気に順位を上げる。高畑選手は前ラウンドのタイムを更新する18周5分7秒をマーク。三原選手も17周を記録し5分17秒でゴール。路面温度が最も上がりタイムを出しにくくなる最終ラウンドでも、各選手は諦めることなくタイムアタック。逆転TQを狙う横山選手がタイムを更新するが、総合トップの高畑選手のタイムには及ばず総合2番手で予選を終える。2組目の澤田選手も18周まであとわずかのところまでタイムを詰めてきたが、17周5分1秒でゴール。松山選手、菊見選手も健闘するが、このラウンドではタイム更新には至らず。そして、最終組ではここまで総合9番手の三原選手がTOP8入りを狙い、果敢に攻める。しかし、総合8位の西本選手とのあと少しの差を逆転することができず無念にもTOP8入りを逃してしまった。

オープン(TOP8)
総合順位 順位 ドライバー トータルタイム ベストラップ モデル/エンジン
1 1 高畑 翔暉 18 05:07.9 16.837 MTX6R/O.S./SANWA
2 2 横山 慎之佑 18 05:14.5 17.064 MTX6R/O.S./FUTABA
3 3 澤田 勇樹 17 05:01.6 17.373 NT1-18/O.S./SANWA
4 4 田中 広芳 17 05:08.1 17.848 NT1-18/TESLA/SANWA
5 5 松山 幸広 17 05:11.8 17.977 BMT/O.S./FUTABA
6 6 茶山 浩次 17 05:13.1 18.126 BMT/O.S./SANWA
7 7 原田 博志 17 05:13.2 17.979 S750/O.S./SANWA
8 8 西本 光宏 17 05:15.9 17.826 S750/O.S./SANWA

スポーツ
総合順位 順位 ドライバー トータルタイム ベストラップ モデル/エンジン
9 1 三原 克敬 17 05:16.7 18.014 MTX6R/O.S./SANWA
10 2 松田 誠 16 04:55.0 17.919 S748WC/TESLA/SANWA
11 3 寺部 泰三 16 05:00.9 18.199 NT1-18/O.S./SANWA
12 4 菊見 真二 16 05:01.1 18.062 NTX/PICCO/SANWA
13 5 皆川 誠 16 05:03.7 17.930 S748WC/O.S./SANWA
14 6 城 雄介 16 05:05.4 18.465 MTX6/O.S./SANWA
15 7 中川 卓也 15 05:06.2 19.026 NT1.2/O.S./SANWA
16 8 松田 賢二 14 05:13.6 21.338 R4/KYOSHO/FUTABA


決勝
ゴムタイヤクラス
決勝動画


路面温度が60度を超える中、20分間の決勝レースが開始。トップを狙う渡辺選手が序盤にマシンを転倒させてしまい、上位グループから脱落。片岡選手を先頭に佐藤選手、菅野選手が続く、途中、佐藤選手と片岡選手のマシンが何度か接触するものの、片岡選手がトップをキープ。その後、佐藤選手のマシンが転倒してしまい、片岡選手に余裕が生まれる。その後、序盤の転倒で順位を落とした渡部選手が追い上げ、佐藤選手、松川選手が2番手、3番手争いを展開。レース後半になると渡辺選手が2番手まで順位を上げるが、またしても転倒により後退。しかし、ゴール直前に再び3番手に順位をアップして3位でゴール。2位は松川選手、トップは終始ポジションを譲ることなく片岡選手が死守して優勝。

順位 ドライバー トータルタイム ベストラップ モデル/エンジン
1 片岡 義人 59 20:03.3 19.246 IF15/SANWA
2 松川 文彦 59 20:19.2 19.522 R4/SANWA
3 渡辺 匡弘 58 20:14.5 19.221 IF15/SANWA
4 佐藤 清則 58 20:19.9 18.687 R4/FUTABA
5 小林 洋之 54 20:01.0 19.767 R4/SANWA
6 菅野 仁司 24 08:46.0 19.801 IF15/SANWA
7 河野 哲弥 14 05:17.2 19.878 R4/SANWA
8 有川 浩 0 -.--- -.--- RRR/SANWA



スポンジタイヤクラス
スポーツ

決勝動画


三原選手のリードで始まったスポーツでは、8分を過ぎたあたりで2番手を走行していた松田誠選手(748WC/O.S.)がマシントラブルによりリタイヤ。これで3番手を走行していた皆川選手(748WC/O.S.)が2番手に順位を上げる。11分を過ぎて、寺部選手(NT1/O.S.)と菊見選手が立て続けにエンジンストール。菊見選手のタイムロスにより、城選手(MTX6/O.S.)が3番手にアップ。トップに三原選手、2番手に皆川選手が続きレースが進行。残り時間がわずかとなり、ほぼ順位が確定したかと思われた19分を経過したところで、2番手を走行する皆川選手のマシンがストップ。これで3番手を走行する城選手が2番手となり、トップの三原選手から順にゴール。皆川選手のストップにより、4番手の中川選手が3位表彰台を狙うが、その差を覆す十分な時間が足らずゴールとなった。

順位 ドライバー トータルタイム ベストラップ モデル/エンジン
1 三原 克敬 63 20:08.6 18.058 MTX6R/O.S./SANWA
2 城 雄介 60 20:06.9 18.415 MTX6/O.S./SANWA
3 皆川 誠 58 18:57.6 18.215 S748WC/O.S./SANWA
4 中川 卓也 56 20:10.3 18.735 NT1.2/O.S./SANWA
5 寺部 泰三 55 20:14.6 17.772 NT1-18/O.S./SANWA
6 菊見 真二 50 17:19.6 18.206 NTX/PICCO/SANWA
7 松田 誠 25 08:07.1 17.986 S748WC/TESLA/SANWA
8 松田 賢二 20 08:12.3 22.073 R4/KYOSHO/FUTABA



オープン(TOP8)
決勝動画


スタート直後から高畑選手、横山選手が激しくトップ争い。しかし、横山選手が他車と接触した際にボディを巻き込んでしまい大きく後退。その後、トップの高畑選手と2番手の田中選手がトップ争いを繰り広げながら後続から次第に抜けていく。後方では順位を大きく落とした横山選手が徐々に順位を上げてくる。レース中盤近くにもなると、横山選手は田中選手を抜いて2番手に順位を上げる。その後、同ラップでトップを走行する高畑選手との差を詰めようとするものの、ここまでの追い上げにタイヤを使い果たしたかタイムが上がらず。そのまま高畑選手が20分間トップの座を守り抜き、見事優勝を収め横山選手が2位でゴール。3位には田中選手がゴール。

順位 ドライバー トータルタイム ベストラップ モデル/エンジン
1 高畑 翔暉 66 20:07.3 17.079 MTX6R/O.S./SANWA
2 横山 慎之佑 66 20:14.6 17.090 MTX6R/O.S./FUTABA
3 田中 広芳 64 20:10.2 17.745 NT1-18/TESLA/SANWA
4 西本 光宏 63 20:05.2 17.980
S750/O.S./SANWA
5 茶山 浩次 63 20:05.7 17.760 BMT/O.S./SANWA
6 原田 博志 45 14:58.5 17.818 S750/O.S./SANWA
7 松山 幸広 44 13:58.5 17.828 BMT/O.S./FUTABA
8 澤田 勇樹 36 20:09.7 17.562 NT1-18//O.S./SANWA

※今回のPGTCでは定点カメラによる動画撮影を行いました。各クラスの決勝動画はYou tubeにアップしてありますのでリンクよりジャンプしてご覧ください。TGゴムタイヤクラス、スポンジタイヤクラス オープンの決勝レースはすべて録画しておりますが、スポンジタイヤクラス スポーツに関しては当日の暑さの為と思われるエラーがカメラに発生し、途中で動画が終了しておりますことご了承願います。PGTCの決勝レースの雰囲気だけでもお伝えできればと思います。


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