PGTC 2018 最終戦(R5) CRP(セントラルレーシングパーク) レースレポート
秋めいた11月4日、晴天の中、和歌県のCRP にて最終戦が行われました。 スポンジクラスは15名、TGゴムクラスは11名、総勢26名でのレースとなりました。 スポンジタイヤクラスは、シリーズチャンピオンをかけてのハイレベルなバトルが展開され、ゴムタイヤクラスにおいては、すでにシリーズチャンピオンの座は3戦全勝の隅田選手に決定していたが、残りの表彰台をかけ、鬩ぎあいが熾烈を極めた。 今回は両クラスとも決勝をフルメンバー(12台)で行うこととなり、助手を抽選によって決定する方式を採用。選手の中には初めて交流を持てたケースもあり、いい刺激となった場面も多く見受けられた。 予選 ゴムタイヤクラス 今回、圧倒的な速さをみせていた隅田選手が不参加のため、常連メンバーはTQ&優勝をかけ気合がみなぎっていた。がしかしそこにPGTC初参戦の岡田選手が登場し、いきなりトップタイムをマーク、一瞬にしてざわつきはじめる。 そうはさせじと、2ラウンド目は常連メンバーである小林選手が、ここぞとばかりに、岡田選手のタイムを2秒3縮め、逆転ポールタイムで意地を見せる。 いよいよ最終ラウンド、猛者たちが群雄割拠する中、なんと1、2ラウンド目は下位に沈んでいた佐藤選手が一気にタイムを更新し、2位の小林選手とはわずか0.2秒差で、見事逆転TQ獲得。 岡田選手も最終ラウンドで自己タイムを更新するも届かず3位。
スポンジタイヤクラス 世界選帰りの横山選手もシリーズチャンピオン獲得に向け参戦。 1ラウンド目、ラップタイムでは圧倒的な速さを見せた横山選手であったが、序盤のタイムロスにより4位にとどまる。 浅野選手がトップタイムをマークし暫定TQ。 2ラウンド目、各選手が自己タイムを更新してくる中、やはりラップタイムでも圧倒的に速かった横山選手が確実に走りきり、7秒も縮め貫禄の逆転ポール。 最終ラウンドでも横山選手のチャレンジラップに注目が集まり、唯一の15周に届くか否か、ラップタイムも20秒台をたたき出しペースを上げる。 いよいよラストラップ、15周に届く可能性がある中、痛恨のタイムロス、ラストラップは24秒台であえなくチャレンジは失敗に終わったが、それでも2位田中選手とは6秒以上の差をつけてTQ獲得。 3位浅野選手、4位植田選手でシード4名が決定した。
決勝 抽選によって決定した助手とパートナーを組んで、いよいよ決勝がスタート。 スポンジタイヤクラス TOP16 セミファイナル 15分 12名中、上位8名がファイナルへ進出できるセミファイナル。 普段とは違い、パートナーとなる助手の選手とは初めての場合も多く、スタート直前でのエンジン調整、セットアップ変更、さらには給油タイミング、方法といったあらゆる面で不慣れな状況が発生する中、スタートからトップに立った園原選手、2番手には梅本選手が続く。西本選手は序盤遅れるが、ペースを上げ着実に順位を挽回し始める。 皆川選手も一時2番手まで順位を上げるが、レース中盤には西本選手が2番手に浮上し、3番手に梅本選手、4番手に皆川選手がつける。 レース終盤、園原選手は安定した走行で15分間走りきり見事トップゴール。2位に西本選手、3位に皆川選手が入り、8位の渡辺選手までが見事ファイナル進出を決めた。
TGゴムタイヤクラス ファイナル 20分 レース序盤、予選TQでトップ走行中の佐藤選手が痛恨のエンジンストップにより後退、その間に岡田選手がトップに浮上、2番手に小林選手がつける。 レース中盤、トップ岡田選手がミス、そのすきに小林選手がトップに立つ。 レース終盤にかけ、終始好ペースを維持し、好調さを見せる小林選手を先頭に岡田選手も安定した走行をつづけ、その後方では表彰台争いをかけ菅野、片岡両選手のバトルが始まる。追い上げる片岡選手のペースが速く、ラップ毎にその差はつまり、残り3分を切ったあたりで菅野選手をパスした片岡選手が3番手に浮上する。その間5番手を走行していた安藤選手も着実に前との差を詰め、レースも残り1分を切り、安藤選手が片岡選手をパスし3番手に浮上し見事表彰台獲得。 優勝は小林選手、2位には岡田選手が入った。
スポンジタイヤクラス TOP16 ファイナル 20分 横山選手がホールショットを決め、早くも独走体制に持ち込む。 予選2位で対抗馬として期待されていた田中選手がスタート早々に転倒しエンジンストップ、序盤から大幅に出遅れる。2番手に浅野選手、3番手には園原選手がつける。レース中盤まで上位3台の順位変動はなく、その中で横山選手のペースが他を寄せ付けず、2番手との差を広げていく。レースも折り返しの残り10分、2番手の浅野選手がエンジンストップ、その間に堅実な走りで上位を狙っていた植田選手が園原選手もパスし、2番手に浮上。 レース終盤、序盤で大幅な遅れを取った田中選手が猛烈な追い上げを見せ、3番手の園原選手に襲い掛かる。それを知った園原選手もペースを上げセーフティーマージンを確保する。レースもいよいよゴールまじかで、最後までアクセルを握り続けた田中選手が無念のスピン、猛追及ばず園原選手が表彰台を死守した。 横山選手が貫禄を見せつけTQ&優勝での完全勝利、シリーズチャンピオンも決定づけた。 2位には植田選手、3位には園原選手が入った。
2018年度 シリーズチャンピオン ゴムタイヤクラス この最終戦の結果により、各クラスのシリーズチャンピオンが決定。 完全優勝の隅田賢治選手が昨年に引き続き2連覇達成! 2位:佐藤 清則選手 3位:片岡 義人選手 スポンジタイヤクラス 横山慎之佑選手が2014年以来4年ぶり、通算4度目となるチャンピオンを獲得! 2位:田中 広芳選手 3位:浅野 一郎選手 2018年度もPGTCにご参加頂きました皆様、ならびにご協賛各社様の多大なるご協力、誠にありがとうございました。 2019年度の詳細、日程等が決定次第、ご案内させていただきます。 |
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