PGTC 2015 R1 O.S.Field レースレポート
PGTC 2015 in O.S. フィールド
待ちに待ったシーズン開幕の第1戦、O.S.サーキットでのPGTC 第1ラウンド。開幕戦に相応しく関西を中心に、中国、中京、関東からのべ58
名に及ぶエントリーとなった。今回は今までのO.S.サーキットでの開催時とは異なる周回方向を半時計周りとしたコースレイアウトで開催。前日の練習日に初めてこの新しいレイアウトが一般開放されたのであったが、あいにくにの雨に祟られ多くの選手が満足な練習ができず、本戦を迎えることとなった。レース当日の天気予報は「晴れ」のはずであったが、なぜか曇りで気温も上がらず。そのため路面の乾きに相当時間がかかりそうだったため、午前中は各ヒート別の練習走行枠として費やされた。午後からはTGゴムタイヤクラスを皮切りに各ヒート、スタッガー方式による5分間の周回予選を2回行なった。
予選第1ラウンド
TGゴムタイヤクラスでは第1組の森岡啓年選手(MTX-6)が18秒640というTGゴムタイヤクラスのベストラップを出す。しかし、ラップタイムに安定が欠けトータルタイムが伸びず、総合では4位で予選を終える。森岡選手の次に速いラップを記録したのが第2組の片岡義人選手(NT1)。安定感ある走りで第1組をトップゴールした津曲亮一選手(MTX-5)の16周5分9秒495を抑える16周5分8秒785を記録しTGゴムタイヤクラスのトップとなる。総合3番手には16周5分16秒979を記録した第2組の松川文彦選手(NT1)。
TGゴムタイヤクラス予選総合結果 トップ5
各ヒートで熾烈なバトルが繰り広げられた最多エントリーのスポーツクラスでは、まずは第1組の津曲亮一選手(MTX-6/O.S.)が16周5分3秒294でトップゴールするものの、第2組をトップゴールした寺部泰三選手(NT1)のタイム17周5分15秒488がスポーツクラス総合トップタイムとなり、津曲選手は寺部選手に大きく溝をあけられてしまう。さらに第4組の遠藤凛選手(MTX-6/O.S.)も17周を記録し5分17秒755。第3組をトップで走行していた梅本辰彦選手(RRR/O.S.)は16周4分58秒でレースを終え、17周にわずかに届かず。それでも梅本選手の記録は総合3位の好タイムであった。
スポーツクラス予選総合結果 トップ5
オープンクラスでは、今回関東から下高章選手(MTX-6/O.S.)、福田圭亮選手(MTX-6)といった有名選手が参加。これに対して地元の意地を見せた横山慎之佑選手(NT1/O.S.)が強豪下選手に約2秒の差をつける18周5分10秒786でオープンクラス総合トップに立つ。続いて、同じく地元関西の山田勇斗選手(MTX-6/Nova)も18周をカウントし5分16秒130を記録し総合3位となる。一方、福田選手はうまくセットがあわなかったのかタイムが伸びず、次の予選最終ラウンドにすべてを賭ける。そんなワークス勢がひしめく中、プライベーターの杉浦涼選手(MTX-6/O.S.)、大東肇選手(HK1/Picco)も健闘し、それぞれ17周5分13秒156、17周5分7秒324を記録し、総合順位では中盤をキープ。
オープンクラス予選総合結果 トップ5
予選第2ラウンド(最終予選)
TGゴムタイヤクラス
1ラウンド目を走行できなかった具志堅武治選手(NT1)が挽回の走りで16周5分12秒495を記録。一気にTGゴムタイヤクラス総合3位のタイムを叩き出す。岸本浩一選手(NT1)、奥田ヨシツグ選手(NT1)もこのラウンドで自己タイムを更新し、それぞれ総合5位、6位のタイムを叩き出す。一方、トップ争いの片岡選手、津曲選手はそれぞれ自己タイムを更新できなかったため予選第1ラウンドでの順位が変わることなく、片岡選手がTGゴムタイヤクラス予選総合1位、津曲選手が2位となり予選を終えた。
TGゴムタイヤクラス予選総合結果 トップ5
スポーツクラスでは多くの選手が予選1ラウンド目よりタイムを更新し、総合順位が大きく変わった。まずは第1組の森山孝明選手(MTX-6/RB)がこれまでの総合トップタイムである寺部選手の記録を破る17周5分14秒792でゴール。最終的にはこのタイムは予選総合2位となる。これを見た次のヒートである第2組の寺部選手は、無念にもこのラウンドではトラブルを抱えて6周でレースを終える。続く3組目をトップゴールした梅本選手は17周5分16秒633を記録し、総合4位でシード権を獲得する安堵のゴール。スポーツクラス最終組では遠藤凛選手(MTX-6/O.S.)が自己記録を大きく更新し、大人を差し押さえて17周5分14秒464という堂々の予選総合1位タイムを記録。
スポーツクラス予選総合結果 トップ5
※黄色字は決勝シード確定選手。
展開が気になるオープンクラスでは、ここまで総合1位の横山選手は自己記録を更新できず。同じ組を走行する福田選手がなんとか自己記録を更新する17周5分2秒789で総合5位につける。第2組では下選手もタイムを更新。しかし総合1位の横山選手のタイムに僅かに及ばない18周5分11秒109。総合2位のタイムとなる。そして、その下選手のタイムを更新する選手は現れず、予選1ラウンド目に出した山田選手、松田拓海選手(NT1/Picco)の記録が総合3位、4位となる。
オープンクラス予選総合結果 トップ5
決勝
午前中に路面回復を待たざるをえなかったことで予選開始が遅れたので、やむをえずスポーツクラスは1/8~1/4メインまでを5分間、セミファイナルを7分間、グランドファイナルを10分間に走行時間を短縮した勝ち上がり方式で決勝レースを行うこととなった。それでもなお最終レースの決勝終了時間の遅延が生じそうだった。そこで、スポーツクラスの1/16メインとオープンクラスセミファイナルに割り当てられるドライバーが9名だったため、通常ではここから1名を除いた8名の勝ち上がりドライバーの選出レースを行うのだが、今回に限る特例処置として9名全員を一つ上のヒートに繰り上げることでスポーツクラスの1/16メインとオープンクラスセミファイナルの実施を省き時間の短縮を図った。これによりスポーツクラス1/8メインとオープンクラス決勝は13台でレースすることとなった。
スポーツクラス
1/8ファイナル(5分間)
スタート直後に後方の野元健一選手(NT1/O.S.)が好スタートをきめて一気に上位に躍り出る。レースは序盤、1番グリッドスタートの具志堅選手がリードし、渡辺匡弘選手(MTX-6/O.S.)、野元健一選手(NT1/O.S.)、宮内与志行選手(MTX-6/O.S.)が続く。そして具志堅選手と渡辺選手がときおり順位を入れ替えながら激しくトップ争い。レース中盤にはスタートで順位を落とした滝 正行選手(MTX-6/O.S.)と船曳宏誌選手(S748/Nova)が次第に順位を上げてきており、宮内選手をパスした後は3番手を走行する野元選手に滝選手が迫る。滝選手は一時 野元選手を抜いて3番手に。しかし、その後すぐに野元選手が抜き返す。トップは依然として具志堅選手がリードするものの2番手の渡辺選手とは僅差。そのまま0.7秒差で具志堅選手が逃げ切ってトップゴール。続いて渡辺選手、野元選手、滝選手がゴールして、1/4ファイナルへ勝ち進んだ。
スポーツクラス
1/4ファイナル(5分間)
大垣哲也選手(HK1/O.S.)が序盤からトップを走行し、鳥井涼平選手(MTX-6/O.S.)が続く。3番手からは中野晃選手(S748/Picco)、藤井禎選手(S747/O.S.)、森村眞次選手(NT1/O.S.)と続く。トップを走行する大垣選手が徐々に後続の鳥井選手との差を広げ、それに従ってか、後続のマシンの間隔も次第に広がっていく。結局、スタート後の順位が変わらぬまま大垣選手を先頭に各マシンがゴールし、鳥井選手、中野選手、藤井選手の4人が1/2ファイナルへ勝ちあがった。
スポーツクラス
1/2ファイナル(7分間)
1番グリッドスタートの浅野一朗選手(NT1/O.S.)がレースをリード。そして西本光宏選手(S748/O.S.)、佐野清一選手(S748/O.S.)原田博志選手(S748/Picco)が続く。序盤、佐野選手がトラブルで順位を落とし、原田選手が順位をひとつ上げる。トップの浅野選手は後続との差を広げ、給油後もペースを落とすことなくトップを走行。給油のタイミングで後ろから追い上げてきた松田選手が原田選手をパスして3番手に。その後、両者は2番手の西本選手を同時にパスしてそれぞれ2番手、3番手に順位を上げ、西本選手はここで4番手に順位を落とす。7分が経過し、浅野選手が余裕のトップゴール。そして松田選手、原田選手、西本選手が続いてゴールし、グランドファイナル進出のメンバーが決定した。
スポーツクラス(10分)
グランドファイナル走行ドライバー
梅本選手、今年も好調か!?
梅本選手を先頭に、森山選手、松田誠選手(MTX-6/O.S.)、浅野選手の順にレースがスタート。まずは浅野選手が松田選手をかわして3番手に浮上。さらに森山選手をもパスして2番手となり、トップから梅本選手、浅野選手、森山選手となる。そして後ろでは松田選手をかわして4番手に阪井亘浩選手が順位を上げる。その後ろにはスタートで大きく出遅れた寺部選手が追い上げてきており、給油時に前との差を一気に詰める。寺部選手はまず阪井選手をパスして4番手に順位を上げ、さらに森山選手をパスして3番手にまで順位を上げる。このとき2番手を走行する浅野選手との差は約6秒。そして残り時間は1分。寺部選手の追い上げはここまでとなり、トップの梅本選手がレースを逃げ切りスポーツクラス開幕戦優勝を果たした。2位には浅野選手。3位は怒涛の追い上げを見せた寺部選手が入賞。
TGゴムタイヤクラス(10分)
グランドファイナル走行ドライバー
具志堅選手、初優勝!
まずは具志堅選手と津曲選手がトップ争いし、津曲選手が序盤はレースをリード。3番手は粟津保孝選手(NT1)が走行するが、後ろの岸本浩一選手(NT1)、松川文彦選手(NT1)に抜かれてしまう。岸本選手と松川選手は3番手ポジションを争いながら周回を重ね、給油時に一時順位が入れ替わる。しかし、すぐに岸本選手が3番手、松川選手が4番手となり僅差でレースは進行。一方、トップ争いをしていた津曲選手と具志堅選手は、給油後に具志堅選手がトップとなる。具志堅選手はそのまま津曲選手の追い上げをかわし、TGゴムタイヤクラス優勝を成し遂げる。津曲選手は2位でゴール。3番手争いは最後まで激しく、結局0.6秒差で岸本選手が制することとなった。
オープンクラス(10分)
グランドファイナル走行ドライバー
高畑 選手 3年ぶりの優勝!
スタート後2分を待たずして、オープンクラスTQの横山選手がトラブルを抱えてまさかのリタイヤ。これにより下選手がトップとなり、山田選手が続く。その後ろに最後尾の13番グリッドからスタートした高畑翔暉選手(HK1/O.S.)がスタート時に他車を一気にパスして追い上げてきていた。高畑選手は山田選手を抜いてトップの下選手に迫り、ここから激しいトップ争いが展開されることとなる。3番手の山田選手は後ろの寺内翼皓選手(MTX-6/Nova)、松田選手、福田選手と3番手争い。その後、各車乱れて最後は松田選手が3番手争いを制することとなった。トップ争いは下選手が巧みなドライビングでインをブロックし、高畑選手に隙を与えない。高畑選手もマシンをしっかりコントロールし、下選手に揺さぶりをかける。そしてゴール直前のバックストレートで高畑選手のマシンが下選手のイン側に並び、そのままスレートエンドでのブレーキング勝負へ。高畑選手はこれをきっちり制して遂にトップとなり、2012年のPGTC ラウンド3以来、実に3年ぶりとなるオープンクラス優勝を決めた。
参加された皆様大変お疲れ様でした。次回は5月3日に和歌山県のCRPサーキットにて開催致します。
皆様のご参加お待ちしております。
待ちに待ったシーズン開幕の第1戦、O.S.サーキットでのPGTC 第1ラウンド。開幕戦に相応しく関西を中心に、中国、中京、関東からのべ58
名に及ぶエントリーとなった。今回は今までのO.S.サーキットでの開催時とは異なる周回方向を半時計周りとしたコースレイアウトで開催。前日の練習日に初めてこの新しいレイアウトが一般開放されたのであったが、あいにくにの雨に祟られ多くの選手が満足な練習ができず、本戦を迎えることとなった。レース当日の天気予報は「晴れ」のはずであったが、なぜか曇りで気温も上がらず。そのため路面の乾きに相当時間がかかりそうだったため、午前中は各ヒート別の練習走行枠として費やされた。午後からはTGゴムタイヤクラスを皮切りに各ヒート、スタッガー方式による5分間の周回予選を2回行なった。
予選第1ラウンド
TGゴムタイヤクラスでは第1組の森岡啓年選手(MTX-6)が18秒640というTGゴムタイヤクラスのベストラップを出す。しかし、ラップタイムに安定が欠けトータルタイムが伸びず、総合では4位で予選を終える。森岡選手の次に速いラップを記録したのが第2組の片岡義人選手(NT1)。安定感ある走りで第1組をトップゴールした津曲亮一選手(MTX-5)の16周5分9秒495を抑える16周5分8秒785を記録しTGゴムタイヤクラスのトップとなる。総合3番手には16周5分16秒979を記録した第2組の松川文彦選手(NT1)。
TGゴムタイヤクラス予選総合結果 トップ5
順位 | ドライバー | 周回数 | トータルタイム | ベストラップ | モデル/エンジン |
1 | 片岡 義人 | 16 | 05:08.8 | 18.661 | NT1/SANWA |
2 | 津曲 亮一 | 16 | 05:09.5 | 18.816 | MTX-5/SANWA |
3 | 松川 文彦 | 16 | 05:17.0 | 18.897 | NT1/SANWA |
4 | 森岡 啓年 | 16 | 05:17.5 | 18.640 | MTX-6/FUTABA |
5 | 奥田 ヨシツグ | 16 | 05:18.2 | 19.392 | NT1/SANWA |
各ヒートで熾烈なバトルが繰り広げられた最多エントリーのスポーツクラスでは、まずは第1組の津曲亮一選手(MTX-6/O.S.)が16周5分3秒294でトップゴールするものの、第2組をトップゴールした寺部泰三選手(NT1)のタイム17周5分15秒488がスポーツクラス総合トップタイムとなり、津曲選手は寺部選手に大きく溝をあけられてしまう。さらに第4組の遠藤凛選手(MTX-6/O.S.)も17周を記録し5分17秒755。第3組をトップで走行していた梅本辰彦選手(RRR/O.S.)は16周4分58秒でレースを終え、17周にわずかに届かず。それでも梅本選手の記録は総合3位の好タイムであった。
スポーツクラス予選総合結果 トップ5
順位 | ドライバー | 周回数 | トータルタイム | ベストラップ | モデル/エンジン |
1 | 寺部 泰三 | 17 | 05:15.5 | 18.165 | NT1/SANWA |
2 | 遠藤 凛 | 17 | 05:17.8 | 18.301 | MTX-6/O.S./SANWA |
3 | 梅本 辰彦 | 16 | 04:58.9 | 18.208 | RRR/O.S./SANWA |
4 | 佐野 清一 | 16 | 05:02.0 | 18.241 | S748/O.S./FUTABA |
5 | 松田 誠 | 16 | 05:02.7 | 18.361 | MTX-6/O.S./SANWA |
オープンクラスでは、今回関東から下高章選手(MTX-6/O.S.)、福田圭亮選手(MTX-6)といった有名選手が参加。これに対して地元の意地を見せた横山慎之佑選手(NT1/O.S.)が強豪下選手に約2秒の差をつける18周5分10秒786でオープンクラス総合トップに立つ。続いて、同じく地元関西の山田勇斗選手(MTX-6/Nova)も18周をカウントし5分16秒130を記録し総合3位となる。一方、福田選手はうまくセットがあわなかったのかタイムが伸びず、次の予選最終ラウンドにすべてを賭ける。そんなワークス勢がひしめく中、プライベーターの杉浦涼選手(MTX-6/O.S.)、大東肇選手(HK1/Picco)も健闘し、それぞれ17周5分13秒156、17周5分7秒324を記録し、総合順位では中盤をキープ。
オープンクラス予選総合結果 トップ5
順位 | ドライバー | 周回数 | トータルタイム | ベストラップ | モデル/エンジン |
1 | 横山 慎之佑 | 18 | 05:10.8 | 17.051 | NT1/O.S./FUTABA |
2 | 下 高章 | 18 | 05:12.7 | 17.102 | MTX-6/O.S./FUTABA |
3 | 山田 勇斗 | 18 | 05:16.1 | 17.173 | MTX-6/NOVA/SANWA |
4 | 松田 拓海 | 17 | 05:01.2 | 17.375 | NT1/PICCO/SANWA |
5 | 寺内 翼皓 | 17 | 05:03.9 | 17.286 | MTX-6/NOVA/SANWA |
予選第2ラウンド(最終予選)
TGゴムタイヤクラス
1ラウンド目を走行できなかった具志堅武治選手(NT1)が挽回の走りで16周5分12秒495を記録。一気にTGゴムタイヤクラス総合3位のタイムを叩き出す。岸本浩一選手(NT1)、奥田ヨシツグ選手(NT1)もこのラウンドで自己タイムを更新し、それぞれ総合5位、6位のタイムを叩き出す。一方、トップ争いの片岡選手、津曲選手はそれぞれ自己タイムを更新できなかったため予選第1ラウンドでの順位が変わることなく、片岡選手がTGゴムタイヤクラス予選総合1位、津曲選手が2位となり予選を終えた。
TGゴムタイヤクラス予選総合結果 トップ5
順位 | ドライバー | 周回数 | トータルタイム | ベストラップ | モデル/エンジン |
1 | 片岡 義人 | 16 | 05:08.8 | 18.661 | NT1/SANWA |
2 | 津曲 亮一 | 16 | 05:09.5 | 18.767 | MTX-5/SANWA |
3 | 具志堅 武治 | 16 | 05:12.5 | 18.911 | NT1/SANWA |
4 | 松川 文彦 | 16 | 05:17.0 | 18.897 | NT1/SANWA |
5 | 岸本 浩一 | 16 | 05:17.3 | 19.028 | NT1/SANWA |
スポーツクラスでは多くの選手が予選1ラウンド目よりタイムを更新し、総合順位が大きく変わった。まずは第1組の森山孝明選手(MTX-6/RB)がこれまでの総合トップタイムである寺部選手の記録を破る17周5分14秒792でゴール。最終的にはこのタイムは予選総合2位となる。これを見た次のヒートである第2組の寺部選手は、無念にもこのラウンドではトラブルを抱えて6周でレースを終える。続く3組目をトップゴールした梅本選手は17周5分16秒633を記録し、総合4位でシード権を獲得する安堵のゴール。スポーツクラス最終組では遠藤凛選手(MTX-6/O.S.)が自己記録を大きく更新し、大人を差し押さえて17周5分14秒464という堂々の予選総合1位タイムを記録。
スポーツクラス予選総合結果 トップ5
順位 | ドライバー | 周回数 | トータルタイム | ベストラップ | モデル/エンジン |
1 | 遠藤 凛 | 17 | 05:14.5 | 17.827 | MTX-6/O.S./SANWA |
2 | 森山 孝明 | 17 | 05:14.8 | 18.075 | MTX-6/RB/SANWA |
3 | 寺部 泰三 | 17 | 05:15.5 | 18.165 | NT1/SANWA |
4 | 梅本 辰彦 | 17 | 05:15.5 | 17.809 | RRR/O.S./SANWA |
5 | 浅野 一朗 | 17 | 05:16.0 | 17.850 | NT1/O.S./SANWA |
展開が気になるオープンクラスでは、ここまで総合1位の横山選手は自己記録を更新できず。同じ組を走行する福田選手がなんとか自己記録を更新する17周5分2秒789で総合5位につける。第2組では下選手もタイムを更新。しかし総合1位の横山選手のタイムに僅かに及ばない18周5分11秒109。総合2位のタイムとなる。そして、その下選手のタイムを更新する選手は現れず、予選1ラウンド目に出した山田選手、松田拓海選手(NT1/Picco)の記録が総合3位、4位となる。
オープンクラス予選総合結果 トップ5
順位 | ドライバー | 周回数 | トータルタイム | ベストラップ | モデル/エンジン |
1 | 横山 慎之佑 | 18 | 05:10.8 | 16.954 | NT1/O.S./FUTABA |
2 | 下 高章 | 18 | 05:11.1 | 17.102 | MTX-6/O.S./FUTABA |
3 | 山田 勇斗 | 18 | 05:16.1 | 17.173 | MTX-6/NOVA/SANWA |
4 | 松田 拓海 | 17 | 05:01.2 | 17.116 | NT1/PICCO/SANWA |
5 | 福田 圭亮 | 17 | 05:02.8 | 17.358 | MTX-6/SANWA |
決勝
午前中に路面回復を待たざるをえなかったことで予選開始が遅れたので、やむをえずスポーツクラスは1/8~1/4メインまでを5分間、セミファイナルを7分間、グランドファイナルを10分間に走行時間を短縮した勝ち上がり方式で決勝レースを行うこととなった。それでもなお最終レースの決勝終了時間の遅延が生じそうだった。そこで、スポーツクラスの1/16メインとオープンクラスセミファイナルに割り当てられるドライバーが9名だったため、通常ではここから1名を除いた8名の勝ち上がりドライバーの選出レースを行うのだが、今回に限る特例処置として9名全員を一つ上のヒートに繰り上げることでスポーツクラスの1/16メインとオープンクラスセミファイナルの実施を省き時間の短縮を図った。これによりスポーツクラス1/8メインとオープンクラス決勝は13台でレースすることとなった。
スポーツクラス
1/8ファイナル(5分間)
スタート直後に後方の野元健一選手(NT1/O.S.)が好スタートをきめて一気に上位に躍り出る。レースは序盤、1番グリッドスタートの具志堅選手がリードし、渡辺匡弘選手(MTX-6/O.S.)、野元健一選手(NT1/O.S.)、宮内与志行選手(MTX-6/O.S.)が続く。そして具志堅選手と渡辺選手がときおり順位を入れ替えながら激しくトップ争い。レース中盤にはスタートで順位を落とした滝 正行選手(MTX-6/O.S.)と船曳宏誌選手(S748/Nova)が次第に順位を上げてきており、宮内選手をパスした後は3番手を走行する野元選手に滝選手が迫る。滝選手は一時 野元選手を抜いて3番手に。しかし、その後すぐに野元選手が抜き返す。トップは依然として具志堅選手がリードするものの2番手の渡辺選手とは僅差。そのまま0.7秒差で具志堅選手が逃げ切ってトップゴール。続いて渡辺選手、野元選手、滝選手がゴールして、1/4ファイナルへ勝ち進んだ。
スポーツクラス
1/4ファイナル(5分間)
大垣哲也選手(HK1/O.S.)が序盤からトップを走行し、鳥井涼平選手(MTX-6/O.S.)が続く。3番手からは中野晃選手(S748/Picco)、藤井禎選手(S747/O.S.)、森村眞次選手(NT1/O.S.)と続く。トップを走行する大垣選手が徐々に後続の鳥井選手との差を広げ、それに従ってか、後続のマシンの間隔も次第に広がっていく。結局、スタート後の順位が変わらぬまま大垣選手を先頭に各マシンがゴールし、鳥井選手、中野選手、藤井選手の4人が1/2ファイナルへ勝ちあがった。
スポーツクラス
1/2ファイナル(7分間)
1番グリッドスタートの浅野一朗選手(NT1/O.S.)がレースをリード。そして西本光宏選手(S748/O.S.)、佐野清一選手(S748/O.S.)原田博志選手(S748/Picco)が続く。序盤、佐野選手がトラブルで順位を落とし、原田選手が順位をひとつ上げる。トップの浅野選手は後続との差を広げ、給油後もペースを落とすことなくトップを走行。給油のタイミングで後ろから追い上げてきた松田選手が原田選手をパスして3番手に。その後、両者は2番手の西本選手を同時にパスしてそれぞれ2番手、3番手に順位を上げ、西本選手はここで4番手に順位を落とす。7分が経過し、浅野選手が余裕のトップゴール。そして松田選手、原田選手、西本選手が続いてゴールし、グランドファイナル進出のメンバーが決定した。
スポーツクラス(10分)
グランドファイナル走行ドライバー
ドライバー | モデル/エンジン | |
1 | 遠藤 凛 | MTX-6/O.S./SANWA |
2 | 森山 孝明 | MTX-6/RB/SANWA |
3 | 寺部 泰三 | NT1/SANWA |
4 | 梅本 辰彦 | RRR/O.S./SANWA |
5 | 浅野 一朗 | NT1/O.S./SANWA |
6 | 松田 誠 | MTX-6/O.S./SANWA |
7 | 原田 博志 | S748/PICCO/SANWA |
8 | 西本 光宏 | S748/O.S./SANWA |
9 | 津曲 亮一 | MTX-6/O.S./SANWA |
10 | 鳥井 涼平 | MTX-6/O.S./FUTABA |
11 | 佐野 清一 | S748/O.S./FUTABA |
12 | 阪井 亘浩 | MTX-6/O.S./FUTABA |
梅本選手、今年も好調か!?
梅本選手を先頭に、森山選手、松田誠選手(MTX-6/O.S.)、浅野選手の順にレースがスタート。まずは浅野選手が松田選手をかわして3番手に浮上。さらに森山選手をもパスして2番手となり、トップから梅本選手、浅野選手、森山選手となる。そして後ろでは松田選手をかわして4番手に阪井亘浩選手が順位を上げる。その後ろにはスタートで大きく出遅れた寺部選手が追い上げてきており、給油時に前との差を一気に詰める。寺部選手はまず阪井選手をパスして4番手に順位を上げ、さらに森山選手をパスして3番手にまで順位を上げる。このとき2番手を走行する浅野選手との差は約6秒。そして残り時間は1分。寺部選手の追い上げはここまでとなり、トップの梅本選手がレースを逃げ切りスポーツクラス開幕戦優勝を果たした。2位には浅野選手。3位は怒涛の追い上げを見せた寺部選手が入賞。
TGゴムタイヤクラス(10分)
グランドファイナル走行ドライバー
ドライバー | モデル/エンジン | |
1 | 片岡 義人 | NT1/SANWA |
2 | 津曲 亮一 | MTX-5/SANWA |
3 | 具志堅 武治 | NT1/SANWA |
4 | 松川 文彦 | NT1/SANWA |
5 | 岸本 浩一 | NT1/SANWA |
6 | 奥田 ヨシツグ | NT1/SANWA |
7 | 森岡 啓年 | MTX-6/FUTABA |
8 | 菅野 仁司 | NT1/SANWA |
9 | 乾 博一 | MTX-6/FUTABA |
10 | 粟津 保孝 | NT1/FUTABA |
11 | 竹内 穂高 | NT1/SANWA |
12 | 吉本 篤人 | NT1/FUTABA |
まずは具志堅選手と津曲選手がトップ争いし、津曲選手が序盤はレースをリード。3番手は粟津保孝選手(NT1)が走行するが、後ろの岸本浩一選手(NT1)、松川文彦選手(NT1)に抜かれてしまう。岸本選手と松川選手は3番手ポジションを争いながら周回を重ね、給油時に一時順位が入れ替わる。しかし、すぐに岸本選手が3番手、松川選手が4番手となり僅差でレースは進行。一方、トップ争いをしていた津曲選手と具志堅選手は、給油後に具志堅選手がトップとなる。具志堅選手はそのまま津曲選手の追い上げをかわし、TGゴムタイヤクラス優勝を成し遂げる。津曲選手は2位でゴール。3番手争いは最後まで激しく、結局0.6秒差で岸本選手が制することとなった。
オープンクラス(10分)
グランドファイナル走行ドライバー
ドライバー | モデル/エンジン | |
1 | 横山 慎之佑 | NT1/O.S./FUTABA |
2 | 下 高章 | MTX-6/O.S./FUTABA |
3 | 山田 勇斗 | MTX-6/NOVA/SANWA |
4 | 松田 拓海 | NT1/PICCO/SANWA |
5 | 福田 圭亮 | MTX-6/SANWA |
6 | 寺内 翼皓 | MTX-6/NOVA/SANWA |
7 | 山下 香月 | HK1/NOVA/KO |
8 | 大東 肇 | HK1/PICCO/SANWA |
9 | 新屋 昌希 | MTX-6/NOVA/SANWA |
10 | 入口 秀樹 | MTX-6/O.S./FUTABA |
11 | 杉浦 涼 | MTX-6/O.S./SANWA |
12 | 戸川 卓 | S748/O.S./SANWA |
13 | 高畑 翔暉 | HK1/O.S./FUTABA |
スタート後2分を待たずして、オープンクラスTQの横山選手がトラブルを抱えてまさかのリタイヤ。これにより下選手がトップとなり、山田選手が続く。その後ろに最後尾の13番グリッドからスタートした高畑翔暉選手(HK1/O.S.)がスタート時に他車を一気にパスして追い上げてきていた。高畑選手は山田選手を抜いてトップの下選手に迫り、ここから激しいトップ争いが展開されることとなる。3番手の山田選手は後ろの寺内翼皓選手(MTX-6/Nova)、松田選手、福田選手と3番手争い。その後、各車乱れて最後は松田選手が3番手争いを制することとなった。トップ争いは下選手が巧みなドライビングでインをブロックし、高畑選手に隙を与えない。高畑選手もマシンをしっかりコントロールし、下選手に揺さぶりをかける。そしてゴール直前のバックストレートで高畑選手のマシンが下選手のイン側に並び、そのままスレートエンドでのブレーキング勝負へ。高畑選手はこれをきっちり制して遂にトップとなり、2012年のPGTC ラウンド3以来、実に3年ぶりとなるオープンクラス優勝を決めた。
参加された皆様大変お疲れ様でした。次回は5月3日に和歌山県のCRPサーキットにて開催致します。
皆様のご参加お待ちしております。